昨日ですね
会社の帰りに先輩と
いっぱい行くかってことになり
場末の繁華街いったんすよ
大阪の場末の歓楽街です
アルサロ、キャバレー、スナック、風俗、ホテル
安い居酒屋が立ち並んでます
むかし、この駅でおりて予備校に通ってたんですけど
ある日のこと
授業を終えて駅に向かってると
ホテル街の一角から
アベックがふらふら歩いてくるのよ
ふと、目があうとなんと高校の同級生じゃないですか
そのときは何気に
「お~!!久しぶり!」
とか普通に声をかけたんだけど
「お、おう・・」
とか歯切れが悪いの
で、ちょっとばかし世間話をして
分かれたんですが
よく考えたら、
あいつら、ホテルから出てきたんじゃないの?!
高校卒業したての分際で
真昼間からホテルかよ!
岡田と中野だよ!
お前らのことだよ
人が予備校で勉強している~のに♪
世界のどこかでセックスしてる奴がいる~
腹立つ!(嘉門達夫の歌ちょっと変更)
そんなことはどうでも良いんです
先輩が行きつけの安い店がある
っていうからついていったら
残念なことに休み
で、仕方なしにうろうろしてたら
先輩が1件の店に異常な興味を示しました
カウンターだけの店なんですが
看板に「海鮮居酒屋」ってかいてあります
先輩は無類の魚好き
海鮮って言葉に心を奪われた様です
店を覗くと
佐藤蛾次郎みたいなおやじがカウンターの中で
ひまそうにしてます
客なんか1人もいません
夜の8時台に1人も客がいない
この段階でわしの危険信号は
黄色信号を発信しておりました
先輩は行く気満々です
店の中に入ると
黄色信号が赤に変わりました
演歌の有線が大きな音を出し
テレビの音と重なって
もうえらいことです
しかし先輩は意にかいさず
カウンターに座ります
で佐藤蛾次郎がおしぼりを出してくれるんですが
これが又
業者が運んでくる真っ白のお手拭じゃなくって
自分でいま水道水で洗って絞った
薄汚れたものを出してきました
もう、雑巾です
もう、赤信号どころでは在りません
カラータイマー点滅です
大きな雑音の中
とりあえず生って先輩が言うと
瓶ビールしかありません
って・・
まあそれでも良いかって
瓶ビールをもらうんだけど
あまり冷えてないのね・・
で、つまみは?
って聞くから
何があるの?
って聞いたら
「なにか盛り合わせましょうか」
っていうもんで
「なにがあるの?」
「そのケースに入ってますけど」
いわれてみると
さっきから気にはなってたんですが
目の前に良くおすし屋にあるガラスケースがあるんです
その中に並んでいるものに対し私は非常に危険な香り
を感じていました
その中身は
紫色した元はマグロのさくであったであろう塊
鯛の尾頭付き、半分干物になりかかってます
なぜガラスケースにはいっているか疑問
紫を通り越して茶色の塊、それの端っこは
乾いて黒くなってます
まさかこれらを食わせるつもりじゃないよね
いったい何時仕入れたものか?
これは何かのデイスプレィか?
疑問が脳裏を支配します
もうウルトラマンなら
ピンチでカラータイマーはなりっぱなし
放射能測定のガイガーカウンターの針は
振り切れようとしてます
先輩が恐る恐るたずねます
「もりあわせって・・なにがあるの」
「え~と、そのガラスケースの、まぐろか」
「まぐろ!?」
「鯛か」
「たい・・・」
「かつお」
「かつお!!!」
あの茶色い塊はかつおだったのか!
アナウンスをうけて始めてわかる
魚の種類
魚通の先輩もたじろいでます
しかし、本気でガラスケースの中身を食わせるつもりか
しかし、先輩はたじろぎつつも
「ああ・・じゃあもりあわせ・・・」
って注文しかけてるし!!!!!!
ガイガーカウンターの針がふりきれましたよ
カラータイマーも鳴りすぎてもう
ウルトラマンもゼットンにやられた状態です
「ちょっとまった!!!!」
おもわず叫びました
あんな腐ったもん食わされたら死んでしまいます
「ちょいとまって・・ほかにメニューはないのか?」
聞きましたよ
佐藤蛾次郎に。。命がかかってます
「う~ん・・・・」
考えてるし!!
佐藤蛾次郎は、久々の客であろう
われわれにあくまでも敗戦処理をさせるつもりか
敗戦処理っちゅうより廃棄物処理ですよ
「なんか無いの!ほかに!」
きつく問い詰めると
「魚でも焼きましょうか・・・」
その回答を聞いた時点で帰るべきでした
「枝豆」、「やっこ」、「肉じゃが」等の生もの以外の答えを
期待していた私が馬鹿でした
しかしですよ
しかし!!!!
そこで!!恐るべき事態が・・
ノー天気な先輩が
「それで、いいわ!」
今ほど、あんたが出世もせずに万年係長でいる
理由がわかった時はないね・・
もう死ね!
お前だけ死ね
そう思ったね
「じゃ・・焼きますか・・鯛・・」
蛾次郎喜んでるし!
結局、目の前のガラスケースから
半分干物になった鯛を取り出し
焼いています
結局、廃棄物処理する羽目に・・
唯一私の心の平安を保ってるのは
火が通っていること・・・その事実のみ・・・
結局、南極なにも食うものがない
目の前には焼いた鯛が1切れ
食いましたよ!
これ食わなければ
帰れないじゃん!
もう拷問ですよ
拷問!
火が通ってる!火が通ってる!
って呪文のように唱えながら
食いましたよ!
食いました!
食うとき食えば食え!
って活用するくらい食いましたよ!
で、先輩を見ると
わしが食うのを確認してから
箸をつけてたし!
殺す!
今日こいつが食中毒で死ななかったら
わしが殺す!
で、食い終わって
早々に
お勘定・・・・・・・・
この後新たな恐怖が待っているのか
ビール1本と鯛2切れで
1万円とかいわれるのか!?
「2000円・・・」
ふ~・・
アル意味真夏の夜の怪談として
2000円は安かったな
一人1000円だし
店を出るなり
先輩が言った一言
「お願いやからこの2000円で明日は新しい魚
仕入れてほしいわ・・」
ってそんな問題か!
って店でたら
店の前に浮浪者寝てるし!!
どんなとこじゃ!
泣いたな
ちょっと泣いた
ランキングです。ちとでもおもしろいと思ったらとりあえずクリックしてみて
会社の帰りに先輩と
いっぱい行くかってことになり
場末の繁華街いったんすよ
大阪の場末の歓楽街です
アルサロ、キャバレー、スナック、風俗、ホテル
安い居酒屋が立ち並んでます
むかし、この駅でおりて予備校に通ってたんですけど
ある日のこと
授業を終えて駅に向かってると
ホテル街の一角から
アベックがふらふら歩いてくるのよ
ふと、目があうとなんと高校の同級生じゃないですか
そのときは何気に
「お~!!久しぶり!」
とか普通に声をかけたんだけど
「お、おう・・」
とか歯切れが悪いの
で、ちょっとばかし世間話をして
分かれたんですが
よく考えたら、
あいつら、ホテルから出てきたんじゃないの?!
高校卒業したての分際で
真昼間からホテルかよ!
岡田と中野だよ!
お前らのことだよ
人が予備校で勉強している~のに♪
世界のどこかでセックスしてる奴がいる~
腹立つ!(嘉門達夫の歌ちょっと変更)
そんなことはどうでも良いんです
先輩が行きつけの安い店がある
っていうからついていったら
残念なことに休み
で、仕方なしにうろうろしてたら
先輩が1件の店に異常な興味を示しました
カウンターだけの店なんですが
看板に「海鮮居酒屋」ってかいてあります
先輩は無類の魚好き
海鮮って言葉に心を奪われた様です
店を覗くと
佐藤蛾次郎みたいなおやじがカウンターの中で
ひまそうにしてます
客なんか1人もいません
夜の8時台に1人も客がいない
この段階でわしの危険信号は
黄色信号を発信しておりました
先輩は行く気満々です
店の中に入ると
黄色信号が赤に変わりました
演歌の有線が大きな音を出し
テレビの音と重なって
もうえらいことです
しかし先輩は意にかいさず
カウンターに座ります
で佐藤蛾次郎がおしぼりを出してくれるんですが
これが又
業者が運んでくる真っ白のお手拭じゃなくって
自分でいま水道水で洗って絞った
薄汚れたものを出してきました
もう、雑巾です
もう、赤信号どころでは在りません
カラータイマー点滅です
大きな雑音の中
とりあえず生って先輩が言うと
瓶ビールしかありません
って・・
まあそれでも良いかって
瓶ビールをもらうんだけど
あまり冷えてないのね・・
で、つまみは?
って聞くから
何があるの?
って聞いたら
「なにか盛り合わせましょうか」
っていうもんで
「なにがあるの?」
「そのケースに入ってますけど」
いわれてみると
さっきから気にはなってたんですが
目の前に良くおすし屋にあるガラスケースがあるんです
その中に並んでいるものに対し私は非常に危険な香り
を感じていました
その中身は
紫色した元はマグロのさくであったであろう塊
鯛の尾頭付き、半分干物になりかかってます
なぜガラスケースにはいっているか疑問
紫を通り越して茶色の塊、それの端っこは
乾いて黒くなってます
まさかこれらを食わせるつもりじゃないよね
いったい何時仕入れたものか?
これは何かのデイスプレィか?
疑問が脳裏を支配します
もうウルトラマンなら
ピンチでカラータイマーはなりっぱなし
放射能測定のガイガーカウンターの針は
振り切れようとしてます
先輩が恐る恐るたずねます
「もりあわせって・・なにがあるの」
「え~と、そのガラスケースの、まぐろか」
「まぐろ!?」
「鯛か」
「たい・・・」
「かつお」
「かつお!!!」
あの茶色い塊はかつおだったのか!
アナウンスをうけて始めてわかる
魚の種類
魚通の先輩もたじろいでます
しかし、本気でガラスケースの中身を食わせるつもりか
しかし、先輩はたじろぎつつも
「ああ・・じゃあもりあわせ・・・」
って注文しかけてるし!!!!!!
ガイガーカウンターの針がふりきれましたよ
カラータイマーも鳴りすぎてもう
ウルトラマンもゼットンにやられた状態です
「ちょっとまった!!!!」
おもわず叫びました
あんな腐ったもん食わされたら死んでしまいます
「ちょいとまって・・ほかにメニューはないのか?」
聞きましたよ
佐藤蛾次郎に。。命がかかってます
「う~ん・・・・」
考えてるし!!
佐藤蛾次郎は、久々の客であろう
われわれにあくまでも敗戦処理をさせるつもりか
敗戦処理っちゅうより廃棄物処理ですよ
「なんか無いの!ほかに!」
きつく問い詰めると
「魚でも焼きましょうか・・・」
その回答を聞いた時点で帰るべきでした
「枝豆」、「やっこ」、「肉じゃが」等の生もの以外の答えを
期待していた私が馬鹿でした
しかしですよ
しかし!!!!
そこで!!恐るべき事態が・・
ノー天気な先輩が
「それで、いいわ!」
今ほど、あんたが出世もせずに万年係長でいる
理由がわかった時はないね・・
もう死ね!
お前だけ死ね
そう思ったね
「じゃ・・焼きますか・・鯛・・」
蛾次郎喜んでるし!
結局、目の前のガラスケースから
半分干物になった鯛を取り出し
焼いています
結局、廃棄物処理する羽目に・・
唯一私の心の平安を保ってるのは
火が通っていること・・・その事実のみ・・・
結局、南極なにも食うものがない
目の前には焼いた鯛が1切れ
食いましたよ!
これ食わなければ
帰れないじゃん!
もう拷問ですよ
拷問!
火が通ってる!火が通ってる!
って呪文のように唱えながら
食いましたよ!
食いました!
食うとき食えば食え!
って活用するくらい食いましたよ!
で、先輩を見ると
わしが食うのを確認してから
箸をつけてたし!
殺す!
今日こいつが食中毒で死ななかったら
わしが殺す!
で、食い終わって
早々に
お勘定・・・・・・・・
この後新たな恐怖が待っているのか
ビール1本と鯛2切れで
1万円とかいわれるのか!?
「2000円・・・」
ふ~・・
アル意味真夏の夜の怪談として
2000円は安かったな
一人1000円だし
店を出るなり
先輩が言った一言
「お願いやからこの2000円で明日は新しい魚
仕入れてほしいわ・・」
ってそんな問題か!
って店でたら
店の前に浮浪者寝てるし!!
どんなとこじゃ!
泣いたな
ちょっと泣いた
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