キョロキョロ散歩の雑記帳

あちらこちらの里山や緑地公園・史跡を探訪しながらキョロキョロ歩き回って思いつくまま記します。

史跡の会初会合

2012-01-12 14:21:29 | 知識

今年も、はや10日経過。

11日 名東史跡の会 初会合。参加者8人。

昨年12月7日に旧一色村について神蔵寺、貴船神社及び一色城跡等の探査のまとめをした。

ほとんど会長がまとめてくれたものを、参加者一同確認するという形式。A4用紙11P分の資料になる。

まとめ終了後、会員の一人が「名古屋市遺跡分布図(名東区」(名古屋市教育委員会編)という地図を縮小版にしてくれて、遺跡の分布が一目で分かるものに加工してくれた。

それに名東区埋蔵文化財包蔵地一覧(名古屋市教育委員会編)が添えられていて、大変興味深い資料。

一覧は遺跡番号、遺跡名称、種別(古窯・城跡)、所在地、立地・地目、出土遺物及び遺跡の概況、時代、備考(残存・滅の区分)等が記載されている。

他に、東山古窯址群(荒木 実著)ー1993-から東山古窯址群編年図の紹介と、これらをもとに名東区の古代遺跡の変遷案内を作成してくれた。

特に名東区の古窯跡は猿投山南西麓古窯跡群(猿投古窯)というが、古墳時代、奈良時代、平安時代前期、後期と時代が下るに従い、粘土・斜面・燃料等の関係で植田川東・西から天白川の南方へと移りその後、瀬戸・美濃方面に移ってゆく流れは大変興味深いものだ。

私は、燃料の枯渇が生産地の移動を促したと思っているが。

遺跡のまとめは次のようになっている。

古窯跡 38ヶ所(うち残存21/滅17)

城跡 5ヶ所(上社、下社、高針、一色、猪子石)

寺跡 1ヶ所 明眼寺跡(松井町/滅)

古墳 1ヶ所 猪子石1号墳(香坂/滅)

瓶井遺跡 縄文晩期の甕棺が単独出土(高間町499・501)

猪子石遺跡 美濃山茶碗、小皿片、須恵器片が散布(和示良神社南西)

ほかに県埋蔵文化調査で高針原1号窯(1996、牧の原1か2)

資料が大きくこのブログに取り込めないが残念だが、今後も折々に調べて見たいテーマ。

 

この後、昨年のセンター祭りで配布した「あなたも一緒に発掘しませんか?」が結構余った点の反省と入会希望者は現れずとの報告あり。

「名東史跡案内」で検索してもらえば過去の探査報告が掲載せてある。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿