nauhts の山歩き記

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針ノ木岳(2821m)③ (ヤマクボ沢 シール登攀 ー スキー滑降下山) -扇沢ー

2018年05月15日 | 北アルプス・立山
2018年5月15日(火)
天候の変化が激しい今年、今日~明日は晴れるが、その後暫くは曇り~雨の日が続きそう。
気温も明日から3日ほどは平地では真夏日になる予報で、雪解けが更に進むだろう。
先週金曜日に白馬岳へ行って来たところだが、その時に迷った針ノ木雪渓の様子を確認したい。
針ノ木岳は、初回(090627_縦走)2回目(141018_蓮華岳)に続いて、3回目の登頂となる。

4時15分、自宅出発。 早朝なので最短の市街地を抜け、143号~県12号~県55号で大町へ。
扇沢市営無料駐車場、5時50分到着。約80km。 10数台停まっているが、有料の方は0台。
ハードブーツ、ヘルメット・アイゼン持参、スキー板をザックに括り付け、6時スタート。
ゲートの脇から登山道に入り、2度目の道路に出たところから左側の作業用林道でショートカット。

林道終点から作業道に入いると多少の残雪はあるが、傾斜も緩く汚いので暫くは壺足のまま進む。
大沢小屋側には渡らず、対面をそのまま雪渓まで進み、7時 小休止の上、スキーシール歩行に変える。
先行登山者2名を追い抜き、高度をどんどん上げ、8時15分、針ノ木峠とヤマクボ沢分岐に到達。
どちらから登るか迷ったが、前方に先行者がヤマクボ沢を登っているのが見えたので、それを追うことに。

15分ほど登った雪渓中央で、丁度落ちて来ていた石の上で腰を下ろして、約10分弱休憩。
先方に藪が見えるが、雪が繋がっているか心配しながらも再スタート。
この先、坂が更にきつくなり、途中でクトーを装着。 下山者が1名下りて来たので聞くと、
雪切れで藪漕ぎが必要だが、10mぐらい進めば再び雪が繋がるとのことなので、このまま進むことに。

藪手前で板を外し、手に持ったまま藪を10分ほど掛かって越え、再び板を履きシール歩行再開。
直進コースの先は藪で雪切れしていそうなので、左側へ大きく迂回して稜線を目指す。
途中でシールのエンド側が剥がれて来たので、ガムテープで応急処理。 ネット知識が役に立った。
10時15分、稜線へ出ると、目の前に北アルプスの山々が広がって来る。頂上まではあと少し。

 扇沢 ~ ショートカット道 ~ 雪渓下部 ~ シール歩行 ~ 雪渓分岐
 雪渓分岐 ~ ヤマクボ沢(シール登攀)~ 雪切れ ~ 藪越え ~ 稜線

 

この稜線から頂上までが一番きつかったかも知れない。最勾配で片側の板が外れて流れ落ちた。
まさか外れるとは思っていなかったので、登りでは流れ止めを付けていなかったのが失敗。
幸いにも雪のない岩場へ落ちて止まったので、10mほど拾いに戻り、再び登攀開始。
直ぐに頂上直下の雪切れに到達し、ここで板を外して頂上へ。10時40分、針ノ木岳頂上。

扇沢駐車場から約4時間40分。ちょっと霞んではいるが360°の眺望に心が洗われる。
今年の北アルプス周辺では降雪が多かったが、4月のから高温続きで雪解けが進み、残雪が少ない。
先週の白馬岳の暴風と大違い、微風が心地良い。 記念撮影を済ませ、岩陰で早めの昼食休憩。
30分ほどの休憩で下山へ。直下にデポしたスキー板、シール・クトーを仕舞い、滑降下山へ。

登って来たコースでは雪切れがあるので、最傾斜の最峡部から下ることにし、11時30分ドロップ。
下側で雪切れ寸前の所があるが何とか繋がり、このコースを滑り降りることが出来たのは、ちょっと嬉しい。
登ったコースの左側(登りの右側)は滑降可能。 登りでは傾斜がきつく、距離も大回りになる。
雪渓分岐部まではアッという間。 まだ時間が早いしどうするか迷いながらも、このまま下山することに。

針ノ木雪渓は途中までは滑り易いが、下側になるにつれデブリや小岩・枝で、ルートを選びながら滑る。
12時、大沢小屋の対面の雪切れ箇所、この先にまだ雪があるが、ここで滑降終了、板を収納する。
壺足で下り、登りと同じコースを戻り、12時45分、無事駐車場まで下山。  往復 約6時間45分
片付けをし、13時現地発。 往路と同じ道を戻り、市内ではバイパス経由で、14時50分無事帰宅。

 稜線 ~ 針ノ木岳
 針ノ木岳 ~ ヤマクボ沢(スキー滑降下山)~ 雪渓分岐
 雪渓分岐 ~ 針ノ木雪渓(スキー滑降下山)~ 大沢小屋対面 ~ 林道歩き ~扇沢

 

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

04:15 自宅出発   市街地通過 青木村から県道12号-麻績村から県道55号
05:50 扇沢 市営無料駐車場   約80km

06:00 準備を済ませ スタート
06:15 ショートカット 林道
06:45 大沢小屋 対面
07:00 雪渓 小休止  約10分

07:10 シール貼り   スキー登攀スタート
08:15 ヤマクボ沢 分岐
08:30 雪渓 小休止  10分弱
09:10 雪切れ 藪漕ぎ越え約10分 再スタート
09:50 クトー装着
10:05 シール剥がれ 応急処置
10:15 稜線
10:40 直下手前で板外し 針ノ木岳頂上    【登り:扇沢駐車場から 約4時間40分】

11:30 昼食休憩後 直下まで戻り スキー滑降下山
11:45 ヤマクボ沢-針ノ木峠 分岐
12:00 滑降終了 大沢小屋 対面  スキー収納 10分弱 壺足下山
12:25 林道終点
12:45 扇沢 市営無料駐車場 無事下山【下り:針ノ木岳から 約1時間15分】【往復:約 6時間45分】

13:00 帰宅へ向け出発
14:50 無事帰宅    往路と同じ道を戻り、市内からパイパス経由 約82km


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