nauhts の山歩き記

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針ノ木岳(2821m)④ (ヤマクボ沢 シール登攀 ー スキー滑降下山) -扇沢ー

2019年05月08日 | 北アルプス・立山
2019年5月8日(水)
10日間の超大型GWが終わり、やっと少しは静かになったので、これからが本格的にお出掛けシーズン。
連休中は1日だけ好天気に誘われて、4日に火打山へ行って来たが、あとは大人しくしていた。
乗鞍岳、白馬岳、針ノ木岳、と近いところで検討。白馬岳の雪渓は既にデブリで凸凹のようである。
今朝の冷え込みで、乗鞍岳の道路は凍結している恐れがあるのでチャリは使えず、針ノ木岳へ行くことに。

早めに目が覚めたので3時55分自宅出発。気温1℃、山はガチガチに凍っているかも知れないなぁ。
県道12号~55号で大町から扇沢へ。5時45分市営無料駐車場へ停める。約81km。
既に30台ぐらい停まっているが、立山方面へ入っているのか、出発準備している方は少ない。
昨年は5月15日、それより一週間早く、昨日の朝に降雪があったので、まだ雪は繋がっているだろう。

思ったほど寒くない。シートラを想定しショート板をザックに括り付け、アイゼン、クトー持参。
6時10分スタート。道路脇ゲートから登山道に入るが、雪は残っているがシール歩行出来る状況ではない。
作業用林道入口から板を装着シール歩行。大沢小屋の対面の藪も何とか繋がっている。
日陰で雪面が硬くシールの効きが悪い。7時30分、小休止し日除けマスクをし雪渓に取り掛かる。

所々にデブリがあるが、この程度ならこの時季としては普通。先行者が3名ほど見えるがそれを追う。
途中で1名を追い抜き、8時45分、ヤマクボ沢分岐。先行者は針ノ木峠とヤマクボ沢とに分かれて行った。
ここの脇の石の上に腰を下ろし15分ほど休憩。ここからクトーを装着し、9時ヤマクボ沢をシール登攀。
正面のハイマツ帯は昨年は雪切れしていたが、今日はまだギリギリ雪が繋がっていそうなので目指す。

ハイマツ帯を超え、どのルートから登るか思案。昨年の左ルートは結構きつかったので右へ向かう。
しかし距離はかなりありそうなので、中央から攻めることにし、登り始める。 流石に坂がきつい。
途中まで登ると、雪団子でシールとクトーが効かない。ジグザク歩行するも途中で表面が流れ半滑落。
ウィペットのお陰で数メートルで止まるが、3度も滑るとこれ以上のシール歩行は無理と判断、シートラへ。

15分ほど掛かり板を格納し壺足で進み始めるが、やはり流される。再度アイゼンを装着し歩き始める。
急坂過ぎて歩行も困難。先行者のトレースも途中から壺足に変わっているが、それを使わせて頂き先へ進む。
時にはウィペットを使い四つん這いになり、時には脇のハイマツを掴み、何とか狭路脇の急坂を登り上げる。
先行者のトレースが有りがたく、これが無ければ登り切れたかは自信はない。

直下で稜線に乗り、11時45分、駐車場から約5時間35分も掛かって、やっと針ノ木岳登頂。
誰もいない。360°の眺望が素晴らしい。頂上にもまだ雪が残っている。セルフで記念撮影後、昼食休憩。
後続者が右ルートから登って来るが、稜線から頂上までは雪がなく岩が露出した夏道。スキー靴には不向き。
ヤマクボ沢を登る場合は、ハイマツ帯の手前からから左にルートで稜線へ出て、登るのが良さそうだ。

ヤマクボ沢からスバリ岳の斜面も気持ち良さそうなので、右ルートで挑戦してみても良いかも知れない。
1名は諦めたのか稜線から滑降下山して行った。2名が登頂して来た。下山準備をしながら1時間ほど滞在。
12時45分、頂上から板を装着し、正面狭路コースから滑降下山。表面が流され、滑るのも中々厳しい。
何度か転倒はしたが、ハイマツ帯の上から左(登りの右ルート)を分岐まで下り、後は雪渓を流す。

デブリを避けながら左岸を下るものの、最後は下り過ぎて橋を通過してしまい、藪になり板を外して戻る。
川越えをしなえればならないが、橋までは200mほど。100mほど戻った所で雪が繋がった所を見つけ渡る。
林道へ復帰し、14時30分、無事に駐車場まで戻る。 無駄な時間もあったが、往復約8時間20分。
片付けをしながらコーヒータイム。14時55分現地発、途中トイレ・買い物休憩を入れ、17時10分無事帰宅。

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

03:55 自宅出発   市街地~修那羅峠~築北~坂北~八坂~大町
05:45 扇沢 市営無料駐車場 約81km

06:10 スタート   ショート板 シートラ
06:30 作業用林道  板装着 シール歩行
07:10 大沢小屋 対面
07:30 雪渓取付
08:45 ヤマクボ沢  分岐  15分休憩

09:00 再スタート  クトー装着 シール歩行
10:00 中央突破   ハイマツ帯を抜ける
10:40 スリップ滑落 板格納 シートラ 壺足
11:00 アイゼン装着 急坂直登
11:45 針ノ木岳   頂上     【扇沢から約5時間35分】

12:45 滑降下山   昼食休憩・下山準備
13:05 ヤマクボ沢  分岐
13:40 大沢小屋 対面
14:00 下り過ぎ   シートラで戻る
14:15 作業用林道
14:30 駐車場    無事下山    【往復 約8時間20分】

14:55 片付けをしながらコーヒータイム  帰宅へ向け出立
17:10 途中 道の駅でトイレ休憩・買い物20分をし、無事帰宅


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