薬師寺再興
白鳳伽藍に賭けた人々
寺沢龍
草思社
薬師寺とは言えば高田好胤住職の名前があがります。
百万巻の写経で薬師寺再興を成し遂げた人物になります。
自身のおじいさんがその高田好胤住職の著書を読んでいました。孫になる俺は何気に亡くなったおじいさんの書棚にあったその本を夢中に読みました。
とても読みやすく無学な俺に人の道を説く内容に深く感銘を受けました。
高田好胤住職は、百万巻の写経のために全国行脚しました。岩手県にも来ています。
盛岡にある岩手県県民会館での講演会を聞きに行きました。
勢いに任せその時に写経セット(笑)を買いました。書き方の見本、書き終わったら薬師寺宛てに送る筒までついた算段までしてありました。
結局は写経をすることはなくいつの間にか無くなっていました。
この薬師寺再興を読みあらためて写経の意味、大切さを知りました。
多くの人の写経により再興された薬師寺はさぞかし素晴らしいことでしょう。
あらためて高田好胤住職、建設に携わった棟梁西岡常一氏の功績を知る事ができました。
ついで
えらそうな事を言える立場ではありませんが、写経しそれをお寺に納経する事により本来は御朱印をいただく事ができるわけです。
高田好胤住職の先見性は今で言う所の見かえりを求めないクラウドファンディングになるようです。
写経をせず御朱印をもらうたびに心苦しい思いをしつついまだにしていません(笑)