鉄道車両アラカルト

今まで全国鉄道の旅をして、いろんな車輌を見ました。そんな車輌たちをまとめてみました。

JR東海 順調に進む高山線復旧工事

2006年10月09日 | JR東海

来年秋の全線運転を目指す

残る角川-猪谷間

 台風による豪雨で大きな被害を受け、2004年(平成16年)10月から不通になっているJR高山線角川-猪谷間27・5㌔で、来年秋の運転再開を目指し、復旧工事が順調に進んでいる。難関だった橋梁の架設工事も本格化し、流出した4カ所のうち1カ所では橋げたの架設工事をこの8月に終えたほか、残り3カ所の橋げた架設も10月中旬ごろには終える計画。橋梁以外の被災個所でも路盤工事が着々と進行中で、年内にはほぼ完了する見通し。これらに合わせて軌道の敷設工事も順次開始される予定になっている。

 岐阜県飛騨地区の高山線が台風23号の豪雨により、高山-猪谷間52・8㌔が不通になったのは2004年10月20日夜。橋梁や路盤の流出、斜面崩壊など、計106カ所で被害を受けた。

 うち、高山-飛騨古川間はおよそ1カ月後の11
月18日に、また飛騨古川-角川間は昨年10月1日から運転を再開。現在は角川-猪谷間が不通となっており、バスによる代行輸送を行っている。

 角川-猪谷間の被災個所は81箇所に上がっており、橋梁流出4カ所をはじめ路盤流出11カ所、斜面崩壊4カ所など、被害の度合いも大きかった。しかもこの区間は、高山線と同様に被害を受けた宮川や国道360号線が寄り添っており、鉄道、河川、道路一体の復旧工事を行う必要があった。

 このため、岐阜県などと復旧の手順などについて協議を重ねた。協議は昨年春にまとまったが、工事は宮川の渇水期を待って行わなければならず、本格的な鉄道の復旧工事に着手したのは昨年11月下旬になった。着工後の工事は、冬場の豪雪やこの7月の豪雨などの影響が多少あったものの、ほぼ予定通り進んでいる。

橋脚・・・橋げた架設も順次実施

路盤・・・年内にほぼ完了見通し

 流出した橋梁の復旧工事では現在、橋げたの架設工事を実施中。流出した4橋梁のうち、最も短い打保-杉原間の桑谷橋梁が今年8月に施工されたほか、今月から坂上-打保間の第5、第6宮川橋梁、角川-坂上間の第9宮川橋梁の工事が始まった。第6は今月末、第9は来月初句、第5は来月中旬に橋げたを架け終える予定になっている。

 3橋梁のうち、最も長い第5宮川橋梁の橋げた架設は今月15日からスタートした。同橋梁は、長さ約130㍍の6連構造だったが、一昨年の豪雨では橋脚5基のうち1基の上部が崩壊したほか、けた6連のうち4連が流出し、坂上方の橋台が洗掘されるという被害を受けた。復旧工事では比較的被害の少なかった橋脚3基とけた2連を補修して使用するほか、橋脚2基と橋台1基、けた4連を新設・新製することにし、昨年12月から橋脚の補修・新設工事を進めていた。

 架設工事初日の15日には、約10人の作業員が1
80トンの大型クレーン1基を使い、最も坂上寄りの1連(長さ約23㍍、重さ約42トン)を、新製した橋台と橋脚の上に約1時間かけて慎重に据え付けた。来月中旬にかけて残る5連も順次架設した
後、軌道工事に入り、来春には電気・信号設備の工事も開始する。復旧工事終了後の同橋梁は全長が8㍍ほど長くなる。

 そのほかの復旧工事も順調に進んでおり、およそ1年後の来年秋には角川-猪谷間の全線で運転再開となる。来年秋には、宮川の峡谷を染める紅葉を列車の車窓からゆったりと眺めることができそうだ。

 復旧費用は、高山-猪谷間全体で約60億円と見込まれている。

高山線、まだ復旧してなかったのね。ニュースなどの報道は災害発生時だけを大きく取り扱って、その後の復旧状況などはあまり伝えないからね。知らずに旅行してると、こういう現場に思わず出くわして、しぶしぶ戻る羽目になる事がよくあるよね。まだ1年も復旧に時間が掛かるけど、今度はいくらかでも災害に強くなって欲しいですね。


JR東海8月概況

2006年10月05日 | JR東海

JR東海8月概況

お盆期間の新幹線好調

 JR東海は21日、8月の輸送機況(主要線区の断面輸送量の対前年比)を発表した。東海道新幹線は、昨年の〝愛知万博輸送″の反動があったものの、お盆期間が好調だったことが寄与し、1%増となった。9月末までの本年度上半期累計では1%減程度と予想され、5%減としていた年度当初の見込みを上回る好成績を残すことが確実な状況になっている。

 東海道新幹線の輸送量が前年を上回ったのは今年5月以来3カ月ぶり。万博のあった昨年に比べ1%増だったが、一昨年と比較すると8%増と増送傾向を継続している。列車別では、「のぞみ」と「ひかり」が1%増、「こだま」が2%増だった。 在来線の優等列車は7%減(前々年比は6%減)で、万博の反動が出たほか、長期的な漸減傾向が続いていることを示した。列車別では「ふじかわ」が1%増と健闘したが、そのほかはすべて減少。「しなの」3%減、「ひだ」4%減、「あさぎり」6%減、「南紀」10%減、「しらさぎ」13%減、東海道線のブルートレイン19%減だった。

 名古屋都市圏は、昨年は万博輸送でにぎわった中央線の14%減が響き、3%減(同6%増)となった。東海道線の上り方は5%増と好調だったほか、同下り方と関西線は1%増と堅調だった。

去年は愛知博の影響で利用者が多かったのね。それにしても東海道新幹線は毎年利用客が伸びてるわね。


JR東海 10・11月のリニア試験予定決定

2006年09月13日 | JR東海

10、11月の走行試験予定決定

  山梨リニア

JR東海と鉄道総研は、10、11月の山梨リニアでの走行試験予定を決定した。

 実際に走行するのは10月3-7、17-20、23-27、31日、11月1-4、14-17、20-24、27 30日の32日間。高速走行を繰り返し、耐久性などを確認する。8月22-30日の走行試験では最高時速502・2㌔を記録。試験開始以来の累積の走行距離は53万523㌔、試乗者数は12万7082人に達した。

前のブログと記事は前後するけど、リニアの乗車募集に応募しようかな。けど、走行中のリニアも見たいような気がするけど、あっという間に視界から居なくなるでしょうね。

 


JR東海 リニア試乗会1800名招待

2006年09月13日 | JR東海

JR東海

山梨リニア試乗会

11月2-4日1800人招待

 JR東海は11月2-4日、山梨リニア実験線で時速500㌔でのリニア試乗会を開催する。

 募集人員は3日間で1800人、参加費無料。年齢制限は設けず、4人まで応募できる。3歳未満は人数に含まないが、1人につき20歳以上の保護者1人が必要。小中学生、高校生は学校が休みの場合に限る。

 官製はがきに参加希望日(1日のみ)、代表者の氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号、年齢、リニアに対する意見と同伴者全員の氏名(同)、年齢を明記の上、(〒119-0377)東京中央郵便局「超電導リニア試乗会」係へ。

 15日消印有効。ホームページ=アドレスhttp://linear.jr-central.co.jpでも受け付ける。詳細は同ホームページ、または試乗会インフォメーションダイヤル(0180)993552へ。

リニアモーターカー、一度は乗ってみたいよね。時速500kmの未体験ゾーンを一度は経験してみたいわ。私も応募してみようかな。


JR東海 秋の臨時列車

2006年09月07日 | JR東海

朝・夜の「のぞみ」充実

   ●JR東海

 期間中、東海道新幹線で2281本、在来線で220本の臨時列車を運転する。特に、新幹線の臨時列車は前年より54本(2%)、定期列車と合わせた運転本数も378本(2%)多く、行楽客やビジネス客の利便を図る。

 新幹線の臨時列車のうち「のぞみ」は45本(2%)多い2256本で、うち山陽直通列車は10本(3%)増の302本。今年3月のダイヤ改正で山陽直通の定期列車を増やしており、この定期列車を合わせると山陽直通「のぞみ」は前年より254本(5%)多く、東海道・山陽直通客の利便性を大幅にアップする。 新幹線ではこのほか、早朝や夜間の充実に努めており、東京、新大阪両駅とも朝の6持合と7時台発は定期、臨時合わせてほぼ10分ごとに「のぞみ」を運転、東京発21時3分の新大阪行き「のぞみ」もほぼ毎日走らせる。

 在来線では、220本の臨時列車のうち特急は156本で、10月や11月の3連休を中心に「ひだ」16本、「しなの」24本、「南紀」44本などを増発する。このほか、名古屋-塩尻間直通の快速「ナイスホリデー木曽路」を10月と11月の3連休に運転。また、三重県鈴鹿市で開催の「F1日本グランプリ」に合わせて特急「鈴鹿F1」を10月7、8両日に名古屋-鈴鹿サーキット稲生(伊勢鉄道)間で運転するほか、海洋リゾート施設「ラグーナ蒲郡」最寄りの東海道線三河大塚駅に新快速を臨時停車させる措置なども取る。

JR東海は今年の新幹線の臨時列車は昨年より微増ね。でもこれは主にビジネスマンの需要に答えたものね。在来線は他社と同様、行楽客の利便を図ったものだよね。F1に臨時の特急列車が走ってるのは知らなかったよ。


JR東海 313系新製電車投入

2006年08月29日 | JR東海

在来線の主力車両に

横揺れ抑制、乗り心地向上

 10月1日のダイヤ改正から名古屋地区の在来線に投入される新製の31
3系電車は72両。すべてが6両編成で、主に東海道線の「快速」列車の輸送力とサービスアップに効果を発揮する。

 同系車両は、既に1999年(平成11年)12月から登場し、現在では名
古屋地区の東海道線をはじめ在来各線で活躍している。今回の新製車両は、さらに乗り心地を改善したほか、安全性や省エネ性にも優れている。来春までにさらに132両が投入される予定で、同社在来線の主力車両になる。

 乗り心地の改善では、同社の在来線車両としては初めて、セミアクティブダンパと車体間ダンパを一部に採用した。車両の横揺れを感知して揺れを適切に吸収するセミアクティブダンパ、車両相互の異なる動きを吸収する車体間ダンパにより、スムーズな走行を実現した。また、従来の313系では一部の座席が向かい合わせになっていたが、すべての座席を転換クロスシートとし、快適性を向上させた。

 安全面では、運転情報記録機能付きモニタ装置、緊急列車停止(E
B)装置、緊急防護(TE)装置などに加え、防護無線のバックアップ
電源も備えた。また、1車両のブレーキ制御部に異常が発生した場合にも隣接車両のブレーキ制御部から自動的にバックアップする機能を付加し、万全を期した。

 省エネ面では、ステンレス車体、VVVF制御装置、回生ブレーキを採用し、従来の113系車両に比較すると消費電力を38%も削減できる車両に仕上げた。合計204両の新製車両すべてが投入されると、同社のいわゆる「省エネ車両」は86%になる。

 バリアフリー化では、入り口を拡幅し、扉を電動自動開閉式にした車いす対応トイレを設けた。車いすスペースも同トイレ近くに設置した。列車種別や行き先を示す車両前頭部や側面の方向幕もLED表示に改め、見や
すくしている。

乗り心地がよくて乗客の安全性に配慮したJR東海の今度の新製電車は特筆に値するよね。しかも省エネ設計だし。各社ともこういう設計構想は持ってるんだろうけど、やはりいち早く取り入れたものが一番の脚光を浴びるよね。新造車が出来るのはいいけど、古い電車も残して欲しいと思うのは私だけかなあ。


JR東海10月1日ダイヤ改正

2006年08月28日 | JR東海

 JR東海は、名古屋地区の東海道線を中心とした在来線のダイヤ改正を10月1日に実施する。313系電車の新製車両を72両投入するのに伴うもので、主に東海道線豊橋-大垣間の「快速」 (特別快速、新快速を含む)列車の輸送力増強やサービス改善などを図る。313系は今回の72両も含め、来春までに204両を投入する予定で、幹線ばかりでなくローカル線の輸送改善も順次進める計画でいる。今回のダイヤ改正の概要や313系新製電車の特徴を紹介する。

 東海道本線 
   
 昼間帯の豊橋-大垣間
 全て6両化 着席率高く

 現在は「快速」が1時間当たり片道4本(特別快速と新快速が2本ずつ)運転されている。ほとんどは4両編成(座席数は約200)だが、利用客は順調に増えており、混雑が目立ってきた。

 そこで、昼間帯を走る全「快速」の編成を6両に増やし、混雑の緩和を図ることにした。1編成当たりの座席数は50%アップの約300になる。また大半の「快速」には新製車両が投入され、サービスも向上する。

 朝通勤時間帯の 豊橋→名古屋方面速達化図り8分間隔に

 最も混雑する豊橋発の7時台(一部6時台も含む)では現在、名古屋方面行きの特別快速4本と区間快速(豊橋-岡崎間は各駅停車)3本が運転されている。新ダイヤでは区間快速3本を新快速に置き換えて速達化を図るとともに、豊橋発7時台は0分発から48分発までの「快速」7本を8分間隔で運転し、分かりやすいダイヤとする。また、これまでは6両または4両だった編成をすべ
て8両とし、輸送力を約40%アップする。

 区間快速が新快速に置き換えられる分は、別に普通列車を仕立てるため、新快速が停車しない駅も従来通りの停車本数が確保される。また、飯田線と名古屋方面とを直通する列車は朝夕ともなくすが、いずれも豊橋駅で10分以内に接続するようにする。

 朝通勤時間帯の 大垣→名古屋方面全ての快速8両編成に

 大垣を7時台に発車する2本の「快速」を6両編成から8両編成に増強し、7本の「快速」すべてを8両編成にして輸送力をアップする。

夕通勤時間帯の名古屋→豊橋方面、名古屋→大垣方面 10分間隔で 快速を運転

 名古屋発で18時台から19時台にかけ、豊橋方面への特別快速、新快速を合わせて3本増発し、18時から19時30分までは「快速」10本をほぼ10分間隔で運転する。

 また、岐阜・大垣方面へも同時間帯に3本の新快速を増発、18時から19時30分までは名古屋駅を「快速」10本がきっちり10分間隔で発車することになる。

 両方向とも「快速」はこれまでの約15分間隔から約10分間隔運転となるほか、40%以上の輸送力増強となる。

 夜間の豊橋→名古屋→大垣方面

 HL見直し 快速繰下げ

 「ホームライナー」の見直しを図るほか、豊橋発の名古屋方面行き「快
速」の運転時間を繰り下げる。
 「ホームライナー」は、現行の名古屋発18時42分の関ケ原行きを廃止する代わりに、同20時42分発大垣行きを関ケ原まで延長運転。豊橋発20時7分名古屋行きは豊橋発を20時50分とし、大垣まで直通で運転する。

 夜間の豊橋発下り「快速」は、20時台以降に3本増発するとともに、運転時間を1時間繰り下げ、21時53分発の新快速までとする。

 その他
 早朝新幹線接続に配慮

 早朝の名古屋発岡崎行き普通を豊橋まで延長運転(豊橋着6時57分)し、豊橋発7時3分の上り新幹線「ひかり432号」との接続を図る。一方、昼間帯の岡崎-大府間では、毎時片道4本運転している普通を3本に減らす。また、夕方から夜間にかけての豊橋-岡崎間では、「快速」の増強に伴い、普通を5本(下り1本、上り4本)減らす。

東海道・武豊線
 
 分かりやす いダイヤに

 今年3月のダイヤ改正で、名古屋から武豊に直通する夕通勤時間帯の区間快速(キハ75系を使用)が増発されたが、この名古屋発時刻を20分間隔に整理し、分かりやすいダイヤとする。18時から19時30分にかけてのダイヤは、現行では15-30分間隔とまちまちだが、これをきっちり20分間隔の発車とする。

やっぱり、お客さんの利便性を考えないと増収は無理よね。混雑を緩和する編成なんて、もっと早くできなかったのかしら。乗り換え時間が少なくて、ゆっくり座れて、しかも早く目的地に着く、というのがサービスの原則だと思うけど、なかなかうまくいかないんだね。