インタビューやエッセイなど、いろんなところから寄せ集めている本。
戦争での体験やラバウルでのニューギニア土人とのかかわりについて繰り返し繰り返し書いている。土人は虫も自分たちも同じ土から生まれたものだという感覚で森の中生きている。強い影響をうかがえる。のんきな生き方があってると思いつつ忙しく生きて死んだのかな。
「虫けらとか、犬や猫と同じように無為に迎えればよい。」という死に方観。
読んでいて自分が軽くなる本だ。
茶碗の中で泳いでる。
だんごむしのダンさん。
おぼれてるんじゃないんだぜ。
およいでるんだぜだっておれたち。
こうかくるいっぽいじゃんか。
なんて言い訳めいた言い訳してる。
あんまりずっと見てるのも。
悪い気がしたので掬ってあげた。
ちょこちょこ歩きながらダンさん。
おうじさまもこじきもおれらからすりゃ。
おなじようなものなんだ。
どっちもこうかくるいじゃないもんな。
隅っこで止まった。
隠れているつもりでも。
見えてるよダンさん。
さようなら長生きしてね。