「竹林を手入れ、管理する」ということを主眼に据えて書かれた一冊の本。半フィクション(いや8割フィクションか?)の妄想本である。ここに描かれてあることはきっと実際にあったことなのだろうけれど、まあほんとかうそかはこの際どっちでもいいわけです。ただこの愚にもつかない文章を楽しめばいいわけです。面白ければいいのです。
夏のある日の。
できごとです。
入道雲から。
雨粒一つ。
するりとたれて。
風に乗り。
流れて落ちて。
だだひろい。
草原で。
草を食む。
羊の鼻に。
ぽたんと。
落ちた。
ただそれだけの。
できごとです。