影響を受けた詩人第③。宮沢賢治。
最初僕は宮沢賢治の詩は少し苦手でした。童話の素朴な美しさとは違って、よく理解できない言葉の連なりとか、色彩の強さとかでなんだかちかちかする感じがして落ち着かなかったからです。
それよりも書簡や童話や論文や短歌などの言葉とそこに宿された精神に感動を覚えました。
「病(いたつき)の
ゆゑにもくちん
いのちなり
みのりに棄てば
うれしからまし」 絶筆二首のうち一首
「雨ニモマケズ」の全文を知っていますか?僕にはまねのできない精神です。
童話や書簡といった散文の中にも、詩的な表現を感じる箇所が多くあります。
蛙どもは雲見をやります。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」
「実に僕たちの理想だね。」
雲のみねはだんだんペネタ形になって参りました。ペネタ形というのは、蛙どもでは大へん高尚なものになっています。平たいことなのです。
(童話『蛙のゴム靴』より)
こんなふうに素朴で懐の深い賢治の童話が好きでした。
最近は詩も好きになりました。以前はよく分からなかったのですが。といっても、理解や解釈ができるようになったわけではありません。分からないままでもなんとなく身体に染み込んでくる、腑に落ちるようになったのです。不思議ですが、言葉の連なりの意味は理解できないのに、「そうか!そうだったのか!」と感動することさえあります。頭が柔らかくなったのか?カオスを知ったからか?分からないけれど、いつか理解もできるといいな。
最初僕は宮沢賢治の詩は少し苦手でした。童話の素朴な美しさとは違って、よく理解できない言葉の連なりとか、色彩の強さとかでなんだかちかちかする感じがして落ち着かなかったからです。
それよりも書簡や童話や論文や短歌などの言葉とそこに宿された精神に感動を覚えました。
「病(いたつき)の
ゆゑにもくちん
いのちなり
みのりに棄てば
うれしからまし」 絶筆二首のうち一首
「雨ニモマケズ」の全文を知っていますか?僕にはまねのできない精神です。
童話や書簡といった散文の中にも、詩的な表現を感じる箇所が多くあります。
蛙どもは雲見をやります。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」
「実に僕たちの理想だね。」
雲のみねはだんだんペネタ形になって参りました。ペネタ形というのは、蛙どもでは大へん高尚なものになっています。平たいことなのです。
(童話『蛙のゴム靴』より)
こんなふうに素朴で懐の深い賢治の童話が好きでした。
最近は詩も好きになりました。以前はよく分からなかったのですが。といっても、理解や解釈ができるようになったわけではありません。分からないままでもなんとなく身体に染み込んでくる、腑に落ちるようになったのです。不思議ですが、言葉の連なりの意味は理解できないのに、「そうか!そうだったのか!」と感動することさえあります。頭が柔らかくなったのか?カオスを知ったからか?分からないけれど、いつか理解もできるといいな。