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今日のコラム

2014-01-29 06:16:13 | インポート

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1月29日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
先憂後楽

 「先憂後楽」ということは、天下の人びとに先んじて憂い、天下の人びとに後れて楽しむという、為政者の心構えを言った昔の中国の人の言葉だそうである。しかし私は、この先憂後楽ということは、単に為政者だけでなく、お互い企業の経営者としても、ぜひとも心がけなくてはならない大切なことだと考えている。

 もちろん経営者とて、ときに休養し、遊ぶこともあるが、そのようなときでも全く遊びに心を許してしまわず、心は常に先憂ということでなくてはならない。それは言いかえれば、人よりも先に考え、発意、発想することだとも言える。経営者というものはたえず何かを発想していなくてはいけないと思うのである。

【コラム】筆洗

2014年1月28日東京新聞TOKYOWeb

▼危機、困難、窮地。人間は二通りに分かれると将棋の羽生善治さんが『決断力』の中で書いている。「ピンチに陥って奮い立ち、知恵を出せる人」と「ひるんでしまう人」

▼米音楽のグラミー賞でバイオリニスト五嶋みどりさんがソリストとして参加したアルバムが最優秀クラシック・コンペンディアム賞を受賞した。五嶋さんも間違いなく窮地にひるまない人だろう

▼一九八六年七月、米東部、タングルウッド音楽祭でボストン交響楽団と共演した。曲は作曲者でもあるレナード・バーンスタインさんが指揮する「セレナード」。演奏中、五嶋さんのバイオリンのE弦がぷつんと切れた。どうするか。五嶋さんは平然とコンサートマスターにバイオリンを借り、弾き続けた

▼他人の楽器。五嶋さんには大きい。それでも弾くが、試練は続く。その弦もまた切れてしまう。別の演奏者にもう一丁借りてなお続ける。演奏を終える。待っていたのは何があろうと演奏を止めなかった勇気に対する拍手と大歓声だった

▼ニューヨーク・タイムズの見出しは「十四歳の少女が三丁のバイオリンで征服」。逃げ出したい。誰かのせいだと言い訳したいが、それではやはり前には進めぬ

▼グラミーのベストロックアルバム賞はレッド・ツェッペリンが受賞。六八年結成の大物だが部門賞受賞は初めて。これも再結成にひるまなかった結果である。

☆ 今日も寒いですが、皆様にとって良い一日で有りますように ☆