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3月13日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
よしみを通じて
最近は商売の上での競争が大変激しくなり、同業者どうしでも、ともすればお互いを競争相手とばかり考えているようです。もちろん競争意織は必要でしょうが、考えてみれば、誰も争うために商売をしているわけではありません。
ですから、近所に新しく同業者のお店ができたからといって、目にカドを立てるのでなく、おおらかに迎える。新しいお店の方も、先輩に対し謙虚な気持でいわば“仁義”をきる。そういう好もしい姿は、お客さまのお店全体に対する信用を高めることになるでしょう。だから一方で適正な競争をしつつも、同じ道にたずさわるお店どうし、お互いによしみを通じていくことが大切だと思うのです。
【コラム】筆洗
2014年3月12日東京新聞TOKYOWeb
▼<キンツバを頬張った頬ぺたを牡丹餅(ぼたもち)で叩(たた)かれたような>。思い浮かべて笑ってしまう
▼和菓子のキンツバをむしゃむしゃと食べているところを牡丹餅だろうと叩かれれば痛いが、うれしさや楽しさを表現する例えである。劇作家の井上ひさしさんの『国語事件殺人辞典』の中に出てくる
▼叩かれても幸せということがあれば、なでられてもかえって悲しい、苦しいということもある。がんばれ。そんな声をかけられても、もう十分にがんばっている人、どうがんばればいいのかと悩む人には痛みにもなる
▼「俺はこの目で見たものを覚えてることができるし、忘れることができるんだ」。劇作家の飴屋法水(あめやのりみず)さんの『ブルーシート』(白水社・四月刊)。福島県立いわき総合高校の生徒によって同校で上演された。被災者の心の奥底に切り込んだ作品は今年の岸田国士戯曲賞を受賞した
▼「忘れることができるんだ」にはっとさせられる。被災者、被災地を忘れてはならないが、被災者の中には覚えていたくないこと、触れられたくないこともあるだろう。被災者ではない人からの「忘れないよ」という言葉は時に空虚に聞こえているのかもしれない
▼ブルーシートは昔、オレンジ色だった。一九六〇年代前半、業界内の話し合いでブルーにしたそうだ。空の色。さわやかな色。それでも被災地では冷たく見えてしまうことがある。
【社説】東京新聞TOKYOWeb
震災関連死 早い復興こそ最大支援
2014年3月12日
東日本大震災で被災した人の震災関連死が増え続けている。避難生活や原発事故のダメージが原因で、高齢者や弱者が犠牲になっている。住宅や医療、保健福祉など生活支援を充実すべきだ。
震災関連死は十都県で三千人となった。避難生活者二十七万人のうち十四万人を占める福島は、千六百七十一人と突出し全体の半数以上を占める。地震や津波による死者数千六百三人を超えた。
原発事故という特殊事情による。本紙調査では原発からの避難生活や事故に起因した「原発関連死」は少なくとも六割を占める。この十カ月の認定数は岩手、宮城の合計数の五倍近くに上る。
原発に近い町の高齢者施設では利用者八十八人の四割超に当たる三十六人が震災から一年半余りで亡くなった。原発事故後、利用者は受け入れ先が決まらないまま転々とし、体育館など寒い場所で疲労や心労を重ねた。固く冷たい食べ物や、薬不足などで持病を悪化させ、衰弱していった。
他の病院ではバスに長時間乗せられた高齢患者が、避難所に到着するまでに大勢亡くなった。
自力で体調管理が難しい障害者も無理な避難を重ねて命を落とした。死亡率は健常者に比べて高かったとも指摘される。原発事故さえなければ失われなかった命だ。
震災から三年が過ぎるころ、心の問題はさらに深刻になると、かつての大震災は物語る。
地域コミュニティーから切り離された仮設住宅では孤立して引きこもりがちになり、アルコール依存やうつ、認知症の症状を見せる人が増えている。生活再建は個人の資力によっても差が開く。
深刻なのは震災関連死の認定をめぐり、被災三県で差が出ていることだ。認定されると五百万円を上限に見舞金が支給されるが、申請を却下されるケースが相次ぐ。
認定率の最も高い福島が84%、宮城75%、岩手が最低の57%。死亡が震災から六カ月を超えた場合の認定率は福島38%、岩手12%、宮城4%。時間の壁は、新潟県中越地震後に「六カ月以上たてば関連死でないと推定する」とした長岡基準の影響とみられるが、実態に合わない。
震災を生き延びた人が苦境に追い込まれて亡くなるのは痛ましすぎる。災害住宅の建設を公共事業の何よりも優先し、医師や保健師を増やして健診機会を増やすことも必要だ。「復興優先」がかけ声倒れにならない、生きる希望をつなぐ支援でなければならない。
☆ 今日は雨の予報です。今日も皆様にとって良い一日で有りますように ☆
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