奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

山の辺の道から桧原神社

2024-06-19 20:39:26 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1184弾


6月5日に、大神(おおみわ)神社から山の辺の道を歩いて桧原(ひばら)神社まで行きました。





途中、食事を食べて、動植物を見ながら歩いていたら、林の奥にやっと桧原神社が見えてきました。



林を抜けると結構広い境内になっていました。



正面には大神神社摂社桧原神社、横側には皇大神宮聖蹟倭笠縫邑と書かれています。





お参りは後ですることにして、少し境内を見て回ることにました。



境内から遠くを見ると二上山が見えました。二上山は見る方向によって、二つの山に見えたり、一つの山にも見えますが、桧原神社から見ると、見事に二山に見えます。春分と秋分の日にはこの二上山の真ん中に夕日が沈むので、鳥居越しに見るとよいみたいです。



こちらは社務所です。



境内全体を見渡したところです。



我々が来たのは裏口からで、こちらが正面入り口です。縄を張った古い形の鳥居がありました。



お参りに行く途中でテングチョウを見つけました。





桧原神社のご祭神は天照大御神、伊弉諾尊、伊弉冊尊の三柱です。ここは大神神社と同じで、神殿を持たず、背後の三輪山を拝する原始的な社になっています。「寺院神社大事典」によると、古くは拝殿もあったようですが、江戸時代に崩壊してそのままになっているようです。



珍しい形の三つ鳥居がありました。大神神社にもあるのですが、普段は神職も足を踏み入れない禁足地があり、その禁足地と拝殿の間に結界として三つ鳥居があります。従って、そちらは我々の目に触れることができません。室町期の古地図には桧原神社にも三つ鳥居が描かれていたので、昭和40年に再建されましたが、痛んできたので平成27年に再び建て替えられたそうです。



向かって左側は大神神社末社の豊鍬入姫宮(とよすきいりひめのみや)があり、豊鍬入姫命が祀られていました。豊鍬入姫命は第十代崇神天皇の皇女で、天照大御神を宮中から遷す大役を仰せつかりました。そして、ここ倭笠縫邑に遷したとされています。その後、さらに別の場所に遷されたのですが、その御蹟を桧原神社としてお祀りしているそうです。天照大御神はその後、第十一代垂仁天皇の皇女倭姫命により伊賀、近江、美濃、尾張を経て伊勢に達したとされています。その最初の地がこの倭笠縫邑なので「元伊勢」とも呼ばれていますが、実は、笠縫の候補地はいろいろとあり、笠縫と名の付く場所もあります。



少し植物や虫も見てみました。これはトキワサンザシかな。



これはヒカゲチョウ



そして、これはタチクラマゴケ



それにカワトンボ





これはオオバチドメでしょうね。



帰りは元の道を戻らず、そのまま下に降りていきました。



遠くに金剛山や葛城山が見えますが、その下に、耳成山(右)と畝傍山(左)見えています。左側には大神神社の大鳥居も見えています。



綺麗な池がありました。



さらに降りると三輪山がよく見えました。


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