奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

佐保川の散策 ヤセウツボ、アブラムシなど

2021-05-16 12:18:24 | 奈良散策
奈良散策 第85弾


前日、佐保川土手でヤセウツボなる奇妙な植物を見つけたので、翌日の10日午後、家族を連れてもう一度佐保川土手に行ってみました。この日の私の目的はヤセウツボの接写を撮ることと、前日見つけたギシギシについているアブラムシの写真を撮ることでした。





佐保川に行く前にいつもの虫探しの場所を寄ってみました。そこで、たぶん、羽化したばかりだと思われるアサマイチモンジを見つけました。近づいても逃げようとしません。



ここからは佐保川土手で写した写真です。これはキショウブ





そして、お目当てのヤセウツボを見つけました。見つけたというよりは、やたらいっぱい生えています。平凡社の「日本の野生植物III」によると、「おもにマメ科のシロツメクサ属に寄生するが、キク科やセリ科のものにも寄生する。」ということでした。また、「ヨーロッパ・アフリカ北部原産で、広く世界各地に帰化している。」とのことです。







「日本帰化植物写真図鑑」によると、「全体に葉緑素を欠き、茎は褐色の腺毛を密生し・・・」とあります。拡大して見ると、花や萼に生えている毛は先端が丸くなり、腺毛のようです。





これはヘラオオバコ



そして、ヒエガエリ



そして、お目当てのギシギシにつくアブラムシを見つけました。



この大きなアブラムシはたぶんマミーですね。マミーについては以前に調べたことがあります。アブラムシの中に産み付けられたアブラバチやアブラコバチの卵が孵って、その幼虫がアブラムシ内部の生命維持に関係ない組織を食べつくして、ついにはアブラムシを殺してしまい、そして羽化するというものです。





ギシギシにつくアブラムシにはギシギシアブラムシとマメクロアブラムシがいるのですが、「アブラムシ入門図鑑」によると、触角第3節から第6節が暗色なのは前者、触角第5節中央から第6節が暗色なのは後者とのことです。写真ではどれが第3節かよく分かりませんが、マミーの触角を見ると、節の先端から先端に向かって何節かが暗色なので、たぶん、ギシギシアブラムシでよいのでしょう。





ここからは佐保川を離れ、蟹川沿いを歩きました。土手にヒルザキツキミソウが植えられていました。





その横に咲いていたのですが、この花の名前がなかなか分かりませんでした。結局、ネットで調べて、ナデシコ科のドウカンソウではないかと思っています。





それからシランです。これで散歩は終わりました。


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