碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのさんびゃくきゅうじゅうはち

2017-05-21 21:47:56 | 日々
ボクシングフェス二日目。

八重樫の初回KO負けには、驚きはあまりなかった。八重樫が弱いから、というのではなくて、ボクシングには往々にして、こういうことがあるし、八重樫が負けるケースとしては、初回KO負けというのは、想定される一つではあったから。
むしろ、負けたことよりも、その後の控え室での、スッキリしたような顔が印象的というか、悔しくなさそうな(あまり覚えていないようなので、そういう理由からかもしれないが)表情に見てとれたのが、八重樫の今後の選択を暗示しているような気がした。

驚かされたのは、井上の方だった。
いや、井上は強い。それも桁違いに。これまでも、幾度となく、そんな試合を観てきた。ナルバエスを粉砕した試合も、河野を叩きのめした試合も観ているのに、今日の井上はさらにスケールがアップしていた。
相手のロドリゲスが弱かった、と揶揄する声もあろうかと思う。が、そうではない。ロドリゲスは弱いボクサーではなかった。勇敢でもあった。その証拠に、井上の攻撃の破壊力に怯むことなく、前へとステップを踏んだ。ただ、井上相手に、やらせてもらえたのは、それだけだった。
初回で見せつけたスピード差、二ラウンドで見せたサウスポーへのスイッチ(しかも、撹乱するためのサウスポーではなく、倒せるサウスポースタイル!)、そして三ラウンドでの、なぎ倒すカウンター。上質な技術と、あふれんばかりの野生の魅力が融合していて、惚れ惚れする程だった。

陣営は、九月にアメリカ進出を目論んでいるらしい。行くのであれば、強豪との試合を。その試合を制して、井上の強さを現地のファンに見せつけてきてほしい。

ちなみに、今日はワークショップだった。その話は明日にでも。
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