営業部長

コーヒーミルとクリプタンサス２本で、３１５円。

 

お店では、様々な商品を組み合わせて、

「正規の使い方以外にも、こんな風に使えますよ」という提案をします。

そうしてディスプレイをした商品は相乗効果で良く売れます。

 

それが、植物で、となると、「営業部長」と呼びます。（個人的に私が）

 

今回は歴代の営業部長たちの一部です。

（非常にたくさんの営業部長がいましたが、写真撮影がおいつきませんでした）

 

 

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ゲットジと３㎝ココットです。１０５円で売れました。

ゲットジは、段ボールの底に転がっていた新芽だっただけに、

売れる事は到底期待せず、ただ

 

本部から大量に送られてきたココットをなんとかさばかねば！

 

という一心で、ココットの使用見本として展示していました。

売れるとは思っていなかっただけに、水はけ処理もせず（陶器ですし）、

単に土を詰め新芽を転がしているだけ、という有様。

このゲットジ部長のその後が気になります。

 

 

 

そんな感じで、穴のない入れ物と植物を組み合わせる時は、

基本的にハイドロです！（素人さんは間違っても上記の様な土で育てないでクダサイ）

 

これはアスパラが泣きそうなほど入荷して、泣きそうなほど売れなかった時に

アスパラの可愛さを存分に引き出しておかなくては！！

とおもって、ミルクピッチャーとハイドロボールで作りました。

３１５円で売れたか、２１０円に値下げして売れたか、覚えてないですが(汗)

とりあえずワンシーズンで無事売れました。（可愛いかどうかは別として）

 

 

この子は結構長い間、いましたね。２年近く？それ以上？ってくらい

付き合いが長いので、売れた時は、一抹の寂しさとあふれ出る安心感。

幸せにしてくれるお人が見つかって良かったなあ！（もう世話がいっぱいいっぱい）

クッカバラとティーポットとハイドロボールで３１５円。

実はティーポットのふたが割れて売り物にならず、かと言って処分するには

原価が惜しい！という貧乏根性で作成です。

（その後、今度はポットが割れてふたが余った、というコントの様な日常茶飯事が）

 

 

続いて、植物の方が難あり、の営業部長。

折れたゼブリナです。この子は売れたんだっけかな？枯れたんだっけかな？

営業部長は大体覚えているのですがこの子の行く末の記憶が・・・。

左は、ブライダルベールが折れて、仕方なくお猪口で営業。

２１０円でも売れず。（お買い得感ゼロ）

右は、キングバンブーとシルバーメタルが折れて仕方なくお猪口で営業。

３１５円で売れる。（２種盛りでお買い得感アピール成功）

そんな感じで、折れたり難ありの子は大体、営業部長。

ブライダルベールの方はどんどん成長し、長くなり過ぎて不格好になったので

別の入れ物に仕立て直して無事売れました。

 

 

次は季節感を押し出す、季節営業部長。

夏はガラスの入れ物で。冬は湯呑やらお猪口、壺や茶碗蒸しなどなど。

当店はあまり造花がこない売り場だったので（この夏からてんこもりきましたが）

ディスプレイで季節感を出すのに四苦八苦でした。

（これで手軽に季節感を出せるのはいいけど毎日の世話がチョー面倒・・・）

共に３１５円で無事売れました。

大体、お店に居る間にでっかくなってお手ごろ感満載なんですよね。

そういう強い子を選ぶので、部長たちは大体同じ面子、なんですがね。

 

これは長い間居過ぎて花？のようなものが出てきたフィロ。（営業部長率１００％）

この柄のお猪口は他店在庫を引受。まだ３００個かそこら残ってたような・・・。

 

 

お次は、入れ物の甲斐なく単品売れの営業部長。

左、３年近くかけて１０００の在庫を７００近くまで減らしてきた貝型小銭入れ。

右、順調にはけてくれないと発注がし辛いカラーサンド。

この両者を売りたかったのに、エアープランツが単品で売れてしまいました。

営業部長としては役に立たない子ちゃんでした。 

これは、一輪ざしにタイルを張り付けるとオリジナルで可愛いですよ！

という相乗効果のアピール。

入れ物が余っていたので、折れてしまったレッドエッジを入れていたら

根っこが出てきました。そうなればこっちのもの。

成長したら植え直して再び売りに出します。一時営業部長、ですかね？

（基本休職中。窓際から表舞台に格上げされるまでの仮階級）

 

 

そして、植物自身の営業部長。

サンセベリアは普通に売っていては追い付かないほど入荷するので、

育てたいけど植えるのが面倒。という人向けに、植えて販売します。

基本的に、鉢とサンセベリア１株で、２１０円です。

上の写真は６３０円。この高額でも売れます。

それだけ出すなら、正規の園芸店でも買えるんじゃ？と思うのですが

なんなく売れます。店員が言うのもなんですが、不思議でたまりません。

 

サンセベリアの高額植えは基本、非売品扱いなのです。

お客様に、育て方や植え方の説明、成長の様子をお見せするためのもの。

なのですが、お店に置いている以上、ご希望があれば販売いたしております。

お陰さまで、何代も営業部長が受け継がれております。

七咲もサンセベリアに関しては、新任でも安心して任せられます。

 

 

そして、育ったらどうなるんですか？と。頻繁に聞かれていたので、

ラブハートの育成を試みておりましたが、１年以上は経つのに

うんともすんとも・・・。

 

カラーサンドをなんとか人気商品にしたかったので、表面に敷きました。

中はちゃんとした土です。

水をあまり必要としないラブハートだからできるオシャレでしょうか。

カラーサンドを敷いていると土が乾いているかどうかさっぱり解らんです。

（そのお陰でサブハートをメッチャ観察するようになり、

倒れる前に水をやれる！という技術が備わった・・・、と思っているのですが）

 

この子はハートの片側が折れてしまった子（ゆえに愛称は偏愛・・・）なので

売り物にはならず、こうして営業部長を長らく務めてくれていました。

そのまま務めていても、おそらく買われることはあるまい（偏愛だけに）

と思って、退職時に責任を持って買い取りました。

 

他にも、七咲がいなくなったら自力では生きていけまい。という営業部長たちを

いくつか引き取ってきています。

（まず売れる、と経験から判断した子たちは残してきました。売れてますように。）

 

しかしながら、だからといって、七咲家で無事生きながらえるか？というと

そうともいえないかな・・・、という感じではありますが

共に闘い抜いてくれた功績に感謝して、なんとかこの冬を乗り越えます。

 

（なんでこの時期なんだろう・・・せめて今から春ならなんとでもなるものを）