今日の朝、とっても怖い夢を見た。
家の裏庭が、広く広がり、田舎の小道を抜けていくと、そこは砂浜へと続いていく。
砂浜は弧を描き、遠くがよく見えない。
そのうち、霧が広がり、目の前がまったく見えなくなった。
行くも帰るも方向が分からない。
すると、ランプ街灯のようでもあり、雪洞のようでもある光が見えてきた。
その先は、海なのだが、よく見ると水が割れ、砂洲が顔を出している。
光に誘われるようにそこを歩いていくと、道筋には古びた街道宿場のような建物が並んでいる。
夕暮れなのか人の姿はない。いくつかの店先にはお土産やムシロや酒が並んでいる。
でも、そこを番頭する人影もない。
僕は、ずっと進んでいく。 不安がこみ上げ、振り返って戻ることもできない。
すると、光は大きな街灯であることがわかった。
ひとつ、ふたつ、みっつと、約30mごとに並んでいる。
いくつ数えただろうか、道を塞ぐように目の前に大きな門前が見える。
線香の祭壇と奥には何かが祭られているようだ。
祭壇の左脇には、見たことも無い動物が横たわっている。
狛犬か毘沙門天か白虎か。
手には、大きな剣を持ち、こちらを手招きしている。
その薄暗い門前を駆け上がる勇気は無い。
後ずさりしながら、刺激しないよう僕は反転して逃げようと思った。
すると、その守り臣が立ち上がり、追ってくるではないか。
「どうしよう」このままでは逃げ切れない。
「ああ、これで終わりか」
手には大きな剣を降りかざしているのだ。
走りぬけようと、数十メートルを駆けたとき、剣は振り落とされた。
僕の右肩に激痛が走る。 切られたみたいだ。
血まみれとなりながらも必死で逃げた。
恐ろしさで無理やり目を覚ます。
朝の3時33分だった。
今日は、毎週の経営会議。 「このまま、起きておこうか。」
長い一日になりそうな予感がする。