笑う 七色 福来たる

盲導犬の訓練を終え、どうも犬となって帰ってきた七色。そんな七色と隊長のぐ~たらで楽しい訓練生活。 

狼と子羊

2010-06-24 | 七色の日常


「 お母さんに無理矢理 連れてこられたユキです。 」


 
今日は、ユキちゃんが遊びに来てくれた。

来たばかりなのに、一刻も早く帰りたい様子。 





「 お母さん、狼がハウスに閉じ込められている間に、早く帰りましょう。 」



狼こと七色は、ユキちゃんをぶっ飛び追い回した罪で、しばらくハウスに留置。




ランチを食べ、




デザートを食べている間は、





もしかしておやつのカスがもらえるかも知れないという かすかな望みを抱き、

2~3時間はじっと待てる七色。





その間だけユキちゃんは、ちょっとホッとして、



ウロウロできる。






「 お母しゃん、雨が降りそうだから 早く帰りましょう。 」



でも、とにかくユキちゃんは帰りたい。 




その後も七色とユキちゃんの距離は縮まらないので、


「 七色を固定させて、隣りに無理矢理ユキちゃんを並ばせよう作戦 」 決行。 





                         ユキ「 絶対無理。 」



 「 へッ! ユキちゃん。ななタンの となり あいてましゅよ。 」  ← オードリー春日のリズムで




そして静かにこう言った。





 「 ななタンは こうみえて ユキちゃんをたべたりしないでしゅから あんしんしてくだしゃい。  」 


                「 ウソよ。狼はいつだってそう言って子羊をだますのよ。 」



安心・安全・友愛を強調したかった七色だが、

七色が、ユキちゃんの方にちょっと首を向けただけで、

ウソつき狼のような顔になってしまう。 




そこで七色に指令を出す。

首も目線も、こっちを向ける! 




 「 これで いいでしゅか?? 」  


そうそう。そこ! はい、そのまま息を止める!


X線写真を撮る時の緊張感の中、


どうにか2犬が 並んだ。 




 「 ななタンは いきをとめて うごかないので あんしんしてくだしゃい。 」  



                      「 ウソよ。だって大きな口がハアハアいってるもの。その口で狼は子羊をパクリと食べるのよ。」 





そしてユキちゃんは、命からがら逃げ去って行った。・・・・・・チーン。 




ユキ 「 お母しゃん、ユキは生きて帰りたいの。」
 




ユキちゃんと七色の関係を見ていると、「 嵐の夜に 」 を思いだす。
狼と羊が嵐の夜に会い、友情を育んでいく物語。でも、この2犬の間に友情が芽生える確率は、7%。猜疑心と警戒心が強いという共通点がある2犬。1杯飲んで語り合えば分かりあえるはずなんだけど、なかなかそういかないのが犬社会。
いつか、七色が狼ではなく犬だということをわかってもらいたい。
今はまだ狼と子羊に、 ワンパンチお願い。
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素晴らしい犬!?

2010-06-24 | 七色の日常
公園に散歩に行くと、

前方70m先に、小型犬が2頭。 そのうち1頭は、ノーリード。

これはマズイと思いコース変更し、フガフガ今にもぶっ飛びそうな七色を引っ張り、公園の外に出た。


にもかかわらず、こちらの意図に気づかない小型犬と飼い主さんは近づいてきてこう言った。

「 この犬種は利口だし、吠えないし、優しいし、素晴らしい犬なんだよね~。」 とラブラドールを大絶賛。


おいおい・・・・・


そんなにハードルを上げられて、どうすりゃいいのさ このワタス。  とっとと逃げようと思ったらば、



そうはさせるかと、パピヨンちゃんが、



「 あたしが素晴らしい犬かどうか、この目で確かめるでし! 」



とキャンキャン吠えながら、七色に駆け寄ってきた。





 「 しゃあ、すばらしいイヌの ななタンに かかってきなしゃい 」



そして、キャンキャン吠えながら七色の臭いを嗅ぎまくった。


その様子を見ていた飼い主さん達は、「 さすがだよね~。やっぱりこの犬種は賢いよ~。 素晴らしいね~。 」 と七色を褒め称えた。 



・・・・・・・・ ボロが出る前に、さあ帰るべ。 としたその瞬間、



素晴らしい犬は、パピヨンちゃんに向かって、飛んでった・・・・・ 



す す・・・・すみませそ。 




ラブラドールのイメージを一瞬にして台無しにしたのは、 この犬です。




 「 ななタンは ざっしゅの どうもけんでしゅから。 」



ワンコに過度な期待をするのはやめましょう。 




家に戻ると、玄関前にお客さんがいらっさった。




 「 ななタンに なにか ごよう でしゅか?? 」




長身の毛虫。 





気持ち悪いから、触れないし、どうしようどうしようと思っている間に、 


早い動きで、玄関に向かってくる。

急ぎのご用事だろうか?? 




 「 なかにはいって おちゃでも のみましゅか?? 」




2人の間に、静かな時が流れる・・・・・






 「 さあどうじょ。きょうは おちゃがしも あるでしゅよ。 」




今日のお茶菓子がコレ 





夫の福岡土産。

手前にあるのが、エグザイルのタカヒロが、はなまるマーケットのおめざに持って行った 「 アニーおばさんのケーキ 」

タカヒロの大ファンの娘を喜ばせようと買ってきたらしい。


でも誰よりも喜んだのは、この世で1番チーズが好きな七色だった。 ヨダレだらだらで待っていた・・・・・・ もらえないのにね。 


人のおやつに過度な期待を持つのはやめたまえ。七色君。 





夜中に帰ってきた夫を、七色だけは玄関に走って行き大歓迎してくれたと喜んでいた。
私が寝る前に七色に、「 今日はパパが帰ってくるから宜しくね。」 と言ったのがきいたのね。きっと。 
毛虫は、玄関入口ギリギリまで来たので、慌てて扉を閉めた。3時間後、恐る恐る扉を開けてみると、そこに毛虫の姿はなかった。このまま一生、お目にかかりたくないものである。
小型犬よりも、毛虫との交流が得意な七色に  1発よろしく。

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