「悪いことが起こらないように…」と来るのは願望ですね。
なぜこの様に願望をもつのでしょうか?
それはいつも不安や心配があるからです。
それを持っているのが「思考自我」ですから、非常に
ややこしくなるのです。(笑)
そして「善くしよう、善くしなければ・・」と
「強迫観念」を更に持ち出すのです。
しかし残念ながら善くはなりませんから、自分に成りきっている
「思考自我」は「強迫観念」で苦悩を抱え込むのです。
つまり、幻想で「思考自我」という幻想は、一人芝居を
永遠に飽きもせずに行っているのです。
このことをお釈迦様は「人生は苦なり」と仰っています。
悪いことを排除し、善い事を呼び込むことなど本来に無い
のですから、在るとする「善悪の観念」を忘れ去ることですね。
ですから「あ~、そうだったのか!」と理解すれば、
開放へ向かう“実践”へと繋がっていくのです。
今、目の前が事実で他の思いは事実にはありませんから、
事実に無いものは“無い”というのが真実です。
よく事実を見極めて、幻想の中に入らないよう細心の
注意が必要です。
頭脳は必要な時は使い、いつもは“今”ですから無用と
いうことです。
頭の中で勝手に妄想する「思考癖」を消し去るのが、
弛まぬ“只なる実践”の持続です。