世間では、何でも金で買えると豪語していたあの人の想定外の展開に大騒ぎですが…
故人となったアーネスト・カッセル卿は世人の多くから「人生における成功者」とよばれた人だが、彼は結局自分の人生は失敗だったと告白している。彼は巨万の富と権力と地位を得、商業面でも工業面でもスポーツ界での活動でも、非常な成功を収めた。けれども生涯の終わりにいたり、大きなもの―すなわち幸福―を見失っていたことを認めた。彼は自分でもいったように、「孤独な人」であった。
彼はいう。「多くの人々は富は幸福をもたらす、という理論を信じ過ぎている。私は金持ちだから、そう云えるだけの資格があると思うが、実はそうではないのだ。一番値打ちがある物とは金銭で買えない物のことである」
とにかく、この言葉は貧しい人々にとっては慰めにもなるし、激励にもなる。
セイロンの諺にも、「幸福な人は金持ちだ。けれども、金持ちは必ずしも幸福とは限らない」というのがある。
正直に楽しみと金を得るには…
□ 閑な時には 真のスポーツと余技
□ 金もうけには 自分に適した職業と節約
□ 幸福になるには 他の人々への奉仕
(B‐P著「Rovering To Success」から)
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