BOYSCOUT TROOP74, NAGOYA, AICHI, JAPAN

ボーイスカウト名古屋第74団のブログです。
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県大会後の備品点検について その3(BS)

2005年08月17日 | ボーイ隊

 今日は、鍋・食器類のメンテナンスについてお話します。
鍋・食器類は口に入るものですから、常に衛生的できれいな状態で使えるようにしておく必要があります。
鍋や食器のメンテナンスは、基本的には家庭用と変わりはありませんので、家でお母さんたちのお手伝いをして日夜技能を磨いておいてください。
 16ACでは、皆さんゴシゴシ!!と鍋・食器類を洗っていたので、鍋も皿もピカピカ 30年来の汚れも取れてしまったようです。
でも、ただゴシゴシと力任せに洗ってさえいればいいのでしょうか?????


□ 素材別の注意点

  アルミ
 アルミは、軽くて熱伝導がよく、アルマイト加工品は腐食しにくいが、変形しやすいものもあり、高温やアルカリに弱い。
 使い始めに、米のとぎ汁を煮ると変色が防げる。黒いシミができたら水と輪切りのレモン4~5枚を入れ、10分間沸騰させる。
 鉄
 丈夫で油なじみがよく、熱伝導がよいうえ高温に耐えるが、重くて熱まわりにムラがあり、手入れを怠るとさびる。
 最初に使うとき、洗った後は、煙りが出なくなるまで空焼きし、水洗いの後、弱火で乾燥させたら少量の油をなじませる。

 ステンレス
 錆や傷がつきにくく、丈夫で美しさは保つが、熱伝導がよくない。熱まわりにムラがあり、こげやすい。
 お湯と洗剤を使い、柔らかいナイロンたわしで洗う。こげつきは水に浸しておいてから取る。漂白剤、磨き粉は使わないこと。

 チタン
 調理時間が短縮できるほど熱まわりがいい。軽くて扱いやすいうえ、酸にも強く、耐久性に富む。ただ、高価なのが難である。
 使い始めの空焼きは必要ない。洗剤を使って洗えるが、こげつきは水かぬるま湯に浸してから取る。磨き粉はなるべく使わない。

  ホーロー
 保温性が高く、高温に強い。酸やアルカリにも強い。しかし、衝撃に弱く、手入れを間違うと傷がつきやすい。
 お湯と洗剤を使い、柔らかいナイロンたわしかスポンジで洗う。こげつきは水に浸してから取る。磨き粉は絶対に使わないこと。

  表面加工品こげつきにくく、さびにくいので手入れが簡単だが、傷がつきやすく、使い込むと加工表面が剥がれてくることもある。
 お湯と洗剤を使い、柔らかいナイロンたわしかスポンジで洗う。こげつきは水に浸してから取る。磨き粉は絶対に使わないこと。


□ 「地面に落ちた食べ物は不潔だ」と言って捨ててしまうのに、鍋や食器類を平気で地面においたままにしていたスカウトはいませんか?
 また、食器洗い用のバケツ、たわし、ふきんの管理は適切でしたか?食器洗いのバケツと選択バケツを一緒にしてしまうなんてもってのほかです。(風呂桶で食器洗いしているのを想像して御覧なさい。)
 たわしやふきんを使った後、ぬれたままにしておくと、雑菌が増えやすいです。使った後は、しっかり汚れを落とし(必要ならば薬品や熱湯により消毒をし)、十分乾かしておきます。


※ 亀の子たわしを見直そう
 日本人の発明品亀の子たわしは、熱湯をかけて風通しのいいところにかけておけば、すぐに乾くので清潔です。
 素材は、シュロで天然素材、色々使えて便利です。
 野菜を皮まで食べようと思うとき、亀の子たわしで洗うとよく落ちます。
 目の細かいざるなどもきれいにできます。
 ごはん茶碗やお皿の、ご飯粒のしつこいでんぷん汚れも、少し力を入れて洗うと落とせます。
 デリケートなホーロー鍋やテフロン加工のフライパンなども、少し力を緩めてやれば、傷をつけず洗えます。  
 さらに、体を洗ったり、洗濯の時、襟汚れを落としたり等にも使えます。(もちろん食器洗い用途は別に用意してくださいね。)

※ アクリルたわしは、洗剤いらず。
 
手芸屋さんに行くとカラフルなアクリル毛糸がたくさん売られています。それを買ってきて丸めて縛るだけで即席アクリルたわしの完成です。
 アクリル毛糸は、製造過程において千数百本のアクリル真意が撚り合わさって出来ます。その細かい繊維は、汚れを取る大きな役目を果たしてくれます。アクリルは原料が石油なので、油にも馴染みやすく、油汚れも取りやすいわけです。太い毛糸の方が、繊維の間にたくさんの空気を含み、通気性が良く、弾力性も抜群で、水を含むとさらに、適度な腰が出て使いやすいですよ。

グーグルでアクリルたわしを検索
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%AB%E3%81%9F%E3%82%8F%E3%81%97&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=


□ エコ的食器洗い方

 洗 剤
 米ぬか、有益微生物、酵素、天然油脂等自然界に存在するものだけを主成分とする地球環境にやさしく安全性に優れた洗剤を選びます。
 「トレルNo.1」は、ボーイスカウト京都連盟が推奨するバイオ洗剤です。
 
http://toreru.com/

※ 重曹で食器・鍋をきれいに
 食器類は、お湯を入れた桶に重曹を適量溶かし、その中に汚れた食器を入れて放置します。重曹が、食器についた油汚れや食べかすを浮き上がらしてくれます。その後、いつも通りに食器を洗います。この時アクリルたわしを使えば洗剤もいりません。
 鍋の焦げ付きには、重曹を焦げ付き部分にふりかけて、しばらく15-20分程度放置した後、重曹をつけたアクリルたわしでこすりとります。ひどい焦げ付きには、熱湯を入れた鍋の中に重曹を2分の1カップ入れて、1晩(8時間以上)おきます。もしくは、ぐつぐつと煮立ててください。その後、焦げ付きがやわらかくなってきますので、湿らせたアクリルたわしに重曹をつけてこすりおとすと、きれいにおちます。
※ 注 意 … アルミ製の鍋には、重曹を用いらないでください。黒ずむことがあります。

  熱湯消毒
 キッチンペーパーやティッシュで十分汚れを拭いてから、熱湯で洗う。これでかなりキレイになります。今回のキャンポリーで実践しましたね。

※ なによりも汚れないようにする。
 食器を汚さないようにあらかじめ、ラップやプラスチックス袋で包んで使います。今回のキャンポリーでは隣の隊が実践していましたよね。