園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

金木犀(きんもくせい)

2020-10-06 12:48:05 | 日記

北国八戸では金木犀が育たないといわれていましたが、7年前に園舎を建て替えたとき、造園屋さんにお願いして植樹してもらいました。私が東京の大学に入学して1年目の秋に初めて出会った匂いでした。いい香りは風に乗り、どこからともなく周辺に漂っていました。八戸では嗅いだことがないいい香りの花が黄金色に輝いていました。今でこそ金木犀の香りといえば「トイレの芳香剤」というイメージですが、大都会の片隅に大木となって咲き誇る金木犀の香りは素晴らしいものでした。大学に行く途中にあった金木犀は11月のうす暗くなった街をかぐわしい匂いで包んでいました。その記憶があったので園庭に植えたのですが、なかなかイメージ通りの黄金色にはならず、これまで過ごしてきました。2年目の冬、寒波が襲来したときは常緑樹の葉がすべて凍って落ちてしまい、さすがにダメかなと思いました。しかし、3本植えた金木犀はお互いに励ましあい、3年目には少しだけ咲いてくれました。その後もいつの間にか咲き終わったりしてほとんど気づくことはありませんでした。今日、ウッドデッキから子どもたちの遊ぶ様子を眺めていたら、金木犀のいい香りが漂ってきました。最近は金木犀の樹勢も良くなり、生い茂った葉の中に黄金色の花が沢山咲いていました。金木犀の花は枝から直に咲いています。木の枝にびっしり咲いている状態です。鼻を近づけるまでもなく、かぐわしい香りがあたりに飛び散っていました。八戸では秋に咲く花は限られています。特に樹木に咲く花は百日紅くらいでほとんどありません。これから秋の紅葉が始まります。保育園では金木犀の花見ならぬ「鼻美」ができそうです。金木犀の見ごろはあまり長くは続きません。せいぜい5日から1週間というところでしょうか。明日は八戸東ライオンズ杯サッカー大会が南郷陸上競技場で行われます。金木犀と同じ色の黄金に輝くメダルを目指しています。戦いが済んで落ち着いたら子ども達と金木犀の香りをかぎたいと思います。

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