退院サポート始めました

別に万里村商店で売り出したわけじゃありません(;^_^A


この一週間も、ご飯を食べたり食べなかったりで少しづづ痩せていく王様。

「あと一、二週間で改善が見られなかったら、大学病院で検査してもらおう」

獣医さんとよーく話し合って今後の方針を決めた。


便秘・下痢・嘔吐・軟便・食欲不振が一緒になって表れたため、
どこをいちばん先に治してよいのか、飼い主として何を優先して対処すればいいのか迷った。
はっきり言って、行きつけの先生の“獣医としての情熱”を疑ってしまった万里村だったが、
昨日は本当にじっくりと時間をかけて治療の経過と今後について話し合ってもらった。



獣医としては、まずありがちな病気から疑ってかかるべきであること。
最初から大病を疑って開腹したり、点滴をしたりせず、
その子の体力に合わせて単純な病気の疑いをまず消していく。
それがセオリー、だそうだ。
王様の場合は長毛でもあることからまず疑われるのが毛球症。
毛球除去剤(これはお薬ではなくサプリメント)を与え、便秘と嘔吐の経過を見ることに。



王様の場合、二週間ほどで便秘は解消した。
が、今度は毛球除去剤をやめても軟便が続き、嘔吐も治らない。
ともかく、ここで腸閉そくなどの消化管が詰まっている可能性は否定された。


次に血液検査で、嘔吐の原因を調べる。

王様の場合ＧＰＴの値が高かったが、黄疸も全くなく、ほかの値もほぼ正常値だったため、
ここで、腎臓と肝臓の病気がおおむね否定された。
残るは胃腸系の病気を考える。


ただ、ここで万里村が心配になったのが、王様の食欲不振と体重減少。

だるそうに涙をためてよろよろ歩く王様に、
魔女は欲しがる時にはいつでも食事を与えてしまった。



昨日の先生曰く、「その“だらだら食い”が吐かせている可能性もある」とのこと。
一口食べてはやめるを繰り返しているうちに胃酸過多になり、
お腹がすく明け方に定期的に吐くようになってしまったのではないかと。

昨日の時点で王様の体重３.１５キロ。
「去年１０月に４.４キロあったから痩せてはいるけれど、
猫の絶対量としてはもう少し大丈夫だから、頑張って食事を一日二回にしてみて。
ちゃんとお腹がすいて、ご飯をしっかり食べるようになれば、
少なくとも胃酸過多による嘔吐は止まると思う。
ただ、体重減少と軟便は気になるから消化酵素を飲ませてみよう。
うちの病院でも、過去に２例ほど、どこも悪くないのに体重がどんどん減少する犬がいて、
消化酵素を飲ませたら一年ほどで回復し、
薬をやめた今ではちょいとデブになってしまった例がある」と。

で、消化酵素と止瀉薬を混ぜたお薬を１０日分出してもらい、
食餌療法!?に切り替えることになった。
「これで改善がみられなかったら、大学病院に紹介状を書くからね」



そして、帰り際に退院サポート４つを出してきて、
「これあげる。食べさせてみて。」
(おおっ、あこがれの退院サポート！)←魔女心の叫び。

で、退院サポート始めました。

勿論、自分でも味見した。
チキンレバー風味のテリーヌ、けっこう美味しい。


王様、こういうテリーヌ状のものは食器に張り付いた時点で面倒がって食べるのをやめてしまう。
昨日はスプーンですくって食べさせたが、
今朝は(お腹がすいていたからか)ほとんどきれいに食べた。

しけた顔してるが、今日は威勢良く爪も研いで見せてくれた。


てなわけで、またしばらく様子見が続く。
これは今年６月の写真。

早くこんな風に可愛くなれるよう、頑張ります。