万里村奈加の部屋

ネコとつまみ食いと、時々マンガの日々

停電日誌

2011年03月23日 | ネコ日和
魔女地方、14,15と見送られていた計画停電が16日に実施された。


初回は昼番だったため、明かりの心配はなかった。

けれど、3月中旬、まったく火の気のない部屋は少し寒い。

折しも北風が吹き荒れる日だった。
風のせいなのか、地震のせいなのか、部屋がずっと揺れている。

強風に吹き上げられた土埃が、信号の消えた街を茶色く染める。



次の日、3月17日は午前と夕方からの一日2回停電。

午前、電気がないと何も出来ないことを痛感する。
ヒマなのでふと思い出した非常食を机の奥から出してみる。

コレは、20年前に買ったもの。
もう食べられないかしらと思ったら、“サバイバルフーズ25”と言う名前の通り賞味期限は25年。
あと5年大丈夫らしいのでまたしまうことにする。


夜、寒い日だったので(寒いから停電するのだけれど)、
ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽ代わりに抱え込む。

ラジオを持っていないので、暗闇と静けさの中、昔読んだ小説を読み返す。

いざというとき携帯の電池は貴重なので、ウォークマンで音楽を聴くがなんとなく落ち着けない。



3月18日、朝イチ停電。
トータル4回目の停電なので、停電慣れしてくる。
でも、寒い。



19~21日は計画停電中止。
けれど、余震に慣れてきて落ち着いた王様がまた慌てる。


魔女マンションは配水管清掃と春の消防点検(炎探知器の点検)。


終了後は安心するまでチェック、チェック。




3月22日、午前停電。
またもや小説を読んで時間をつぶす。
東京はなぜ停電しなくていいのかな・・・・・

夜、薄暗い部屋(節電中)での王様。

最近、食欲旺盛。

危機的雰囲気を感じ取って体に脂肪をため込んでいるかのようだ。

いざというとき、きみを連れて逃げられるだろうか・・・・・・




3月23日、朝から大きな余震が続く。
本日の停電は中止。

夏の暑い時期の停電を想像したくない魔女だった。




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ガマン強い東北の方たち、生命の危機を乗り越えたら、
今度は悲しみと怒りがこみ上げてくるのだろう。
「頑張って」という言葉が重荷に感じたら、心がくたびれている証拠。
しっかり泣くのもケアのひとつですよ。

魔女は、去年逝った魔女父がたくさん残していった老人用リハビリパンツを梱包します。










コメント (6)
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