2012夏休み・その2「蛇淵の滝」
「前倉橋」から少しだけ走った所にそそり立つ天然木奇木の柱が迫ってきた。天然木を輪切りにしたテーブルや椅子、細かい細工の大小の木工製品が広い展示場に並んでいた。木工製品製造の盛んな地域、木工組合があるくらいだから・・・。裏へ回ると田圃の向こうに東屋が見えた。山間のそんなに広い土地ではないが田んぼの青い稲原は心休まる。
「蛇淵の滝」の案内板に従って田んぼの脇道を行くと件の東屋に行き着いたが、観瀑台かと思ったが単に休憩所だった。ここからは滝は見えない!
両側から夏草の迫る階段をかなりの距離下りていった。帰りにこれを登るのだから休憩所?それ程の距離・高低差でもない!
滝は川に張り出した観瀑台(という程ではないが、いわば鉄柵に囲まれせり出したテラス程のもの・・情緒がないので画像はない)に立ってやっと滝が見えた。遠く木の間から覗くだけで対象物がないので小さく見えるが、高さ30m幅5mと栄村のサイトにあった!
滝は中津川の支流にあり上流が長野県、下流が新潟県となるいわば県境の滝なのだ。
土産店を含め小さな集落の入り口にあった公営の駐車場(空き地程度だが)に車は留めておいた。帰りに店を覗いたが大きな家具には興味がない・・・イエイエ我が家には置く場所がないので、欲しくならないよう見ないことにしている。家具類も置く大型の店なので時折お客も入ってきたが、滝の方向には出発まで人影はなかった。
最奥の切明温泉を目指して車を走らせたが、二股にあった看板の標示を読み違え405号線を直進してしまった。しばらく走ってカーナビの標示で道が無くなっているのに気が付いた。地図で確かめると405号線は行き止まりなのだった。狭い道でやっと切り返し二股まで戻り切明温泉の入り口の「保養センター雄川閣」の駐車場に車を止めた。さすがに和山温泉と切明温泉を目指す客が多いので駐車場には多く・・・といっても十数台程度だが車が留められていた。
切明温泉といえば川原を掘ってプライベート露天風呂を作ることが出来るとガイドにあったはずと川縁から写真を撮っておいたが、上流にはそれらしきものはなく、下流方向ではカーブした川と繁る木の葉の陰になってしまったようだ。
時間はまだ11時前、いよいよ写真の橋を渡って雑魚川林道を上り奥志賀林道に接続、奥志賀高原を目指した。が、我がカーナビに道は無く(林道の多くは記載されていないものが多い。一昨年も、美ヶ原から崖をつづら折れに下っている)ひたすら崖を切り裂き雑魚川を跨ぎ登って行く。道がないから???対向車も先行車も後続車も奥志賀林道に至るまで全くなかった!!!
数年?十数年?前に来た時は、野沢温泉から奥志賀林道の本線(奥志賀スーパー林道と標示されている地図が多い・・・“スーパー”なのだ!)を駆け上がっている。2車線の舗装された快適な道で、時は秋、紅葉見物の観光客とキノコ採りの地元の車でかなり混雑していた。今回は紅葉のない時期でもあり、野沢温泉の有名大規模観光地に接続する本線と違い雑魚川林道は、数軒の宿の点在する秘境から登る大型車ではすれ違いも難しい道、所詮比較は出来難い。
秘境といっても現在では電気も通じており狭いながらも車も入れる。もっとも、年によって冬の積雪の多い時は孤立し完全な秘境になることもあるが・・・。栄村はCATVも架設したという。“秘境”より自然豊かで地場産業の森林資源(木工や森林浴)をウリに観光誘致を計るのが得策であろう・・・よそ者のお節介・的はずれ!!深い谷から見上げる鳥甲山・岩菅山・苗場山はいわば裏の顔、その峻険な様は表の観光地から眺めるのとはかなり異なっていて、その姿を見るだけでも来た価値を感ずるはずだが・・・。車では瞬間的に通りすぎてしまう観光スポットを、来訪者に見落としの無いよう案内する手段を構築すべきであろう。感動者の口コミが客を呼ぶIT時代なのだ!!
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