2012夏休み・その3「ホテル・グランドフェニックス」
抜けるような青空とまでは言えないが、チロル風のこぢんまりとしたホテルが突如現れた。奥志賀高原「ホテル・グランドフェニックス」である。
13日、朝方の雨は十二峠を越え秋山郷に入ってからは止んでいた。天気予報は長野地方は雨だったので“モウケ”となった。切明温泉から雑魚川林道を上り詰めて奥志賀スーパー林道に合流し、志賀高原中心地の丸池方向へ少し走り、道標に沿って脇へ入った所に奥志賀高原スキー場はある。越後湯沢からは峠を二つ越し曲がりくねった山道をかなり走っているが、距離としては70km程しかない。おまけに十二峠も国道504号線も信号は極めて少ないので、・・・肝心の観光スポットのいくつかは見落としていて・・・かなり早く着くことが出来た。
昼には少し早いのだが隣の老舗ホテル「奥志賀高原ホテル」は夏期休業中の張り紙を貼ってお休みのようだったので、営業しているのは此方のレストランしかなく混雑は必至、急いで席を確保したが予約の入っていた長テーブルを除いて残り2テーブルに間に合った。窓際に空きはなく壁際であったが。
木をふんだんに使い窓も大きく明るく落ち着いた室内で、ゆったりと食事を楽しんだ。・・・例によって食材の写真はない。食事となると食べることに夢中で、写真を撮ることは全く頭に浮かんで来ない・・・いつもいつも・・・!
地ビール志賀高原ビールを味わい・・・妻が・・・koba3運転手!!キリンフリーで我慢して・・・食事を終えて廊下の空席を待つ客の列を横目にゲレンデへ出てみた。雪のないスキー場は殺風景そのものだ。
多くのスキー場ではオフシーズン花畑を造ったり遊具を置いたりのイベントで集客を計っているが、静かな保養地としてのウリなのか、志賀高原の果ての“僻地”なので集客が見込めないのか、大メーカー“フェニックス”としてはそれ程までして・・・なのか・・・とにかく静かで爽やかだった。ゲレンデ側から見たホテルの佇まいは、たった一度しか行っていないスイス・アルプスを思い出す????
奥志賀高原スキー場にはオープンした頃だから40年以上前に2度程訪れた程度だが、丸池界隈のごたごた雰囲気と違って“ゴージャス”な薫りがしていた記憶がある。その後周辺が別荘地として開発され、ペンションやフェニックスホテルなど施設が充実してきたのは知っていたが、次女長男と生まれさすがに最奥の奥志賀まで来られず丸池止まりとなり、さらに車での移動になってからは近場の上越方面に拠点を代えたので、スキーシーズンの志賀高原は誘われて家族とは別に単独で数度来ただけとなってしまった。
別荘群の彼方は特徴的な姿の山だが「岩菅山」「志賀山」か「笠岳」であろうか??久しぶりに眺めるので断じ得ない!
スキーバブルがはじけてスキー人口は激減し各地のスキー場経営は苦境に陥っている。さすがに志賀・蔵王・赤倉・白馬のスキー場は他を圧倒して優位に立っているが、オフシーズンの集客は一般的な不景気風に影響されて芳しくなさそうだ。奥志賀高原ホテルは経営が変わっており丸池観光ホテルは廃業して、志賀高原に今の繁栄を築いてきた長野電鉄が宿泊部門から撤収してしまった。志賀高原一の眺望を誇る発哺温泉発祥の「天狗の湯」ですら一時期休業していた(最近再開したようだが)というから、それ程の衰退なのであろうか?志賀草津道路への合流点蓮池に向かって走って行く途中、焼け額・一ノ瀬・高天が原のスキー場が順番に現れるが、車も人影もまばらだった。オフシーズンだから・・・バブルの頃は避暑客でごった返していた記憶があるが・・・。
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