北へ南へ、東へ西へ

旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

入るつもりはなかったのに・・・ 致道博物館:山形県鶴岡市

2010-08-28 11:34:37 | 旅の途中で思うこと

2010年夏休み その8

 話は前後しますが、夏休み2日目13日村上で鮭定食の昼食を済ませ、笹川流れの景観を見ながら渚のドライブを楽しみ鶴岡へ着きました。前回酒田の山居村倉庫へは行っているので、その他の本間家ゆかりの史跡巡りを予定していたのですが、時間が足りなくなっていました。鶴岡も2度目ですが、観光地としての認識はありませんでした。前回は羽黒山拝観後酒田を経て日本海に沈む夕日を見るため湯野浜温泉に泊まり、翌日月山登山のため6合目弥陀ヶ原迄車で上っています。4度鶴岡の街を横切ったことになりますが、車窓からの見物のみでした。鶴岡では何??ガイド本にあった「致道」という文字が頭の中に浮かびました。鶴岡公園前の駐車場に車を止め、公園の案内板で公園横にあった「致道博物館」に行きました。



 入り口にあったのは「 旧鶴岡警察署庁舎」でしたが、この博物館『旧庄内藩酒井家の御用屋敷だったところで 貴重な歴史的建築物が移築されています。』とパンフレットを見て初めて知ったのでした。中に入ると重文の「旧西田川郡役所」



藩主の隠居所「御隠殿」



田麦俣より移築した多層民家



重厚な白壁や太く大きな棟木などに往時の面影を残しているこの土蔵は、民具の展示場として資料が展示されていました。



 別棟にギャラリーもあり、『庄内出身の作家展』が開かれていました。と、紋切り型で羅列してしまいましたが、民家や古い建物は好きなのですが建築様式や建物そのものの蘊蓄はないので、建物自体が好き・・・ではないのです。有るべき所にあってこその姿が好みなのです。背景があって、街の連なり周囲との調和が欲しいのです。建物そのものは貴重な文化遺産であっても、移築してそれだけを取り出してしまうと文化遺産としての学問的対象となってしまい、安らぎのあるふる里の情景ではなくなってしまいます。せめて周囲に独特の風土を伝える雰囲気作りを望みたいのです。かって立ち寄った高山の「飛騨の里」は合掌造りの建物を多数移築していましたが、全体を一つの集落に見立てて「里」を演出していました。

 少し気抜けして建物の裏に回ると「酒井家庭園」がありました。御用屋敷だった頃のままの姿なら、せっかくの庭を中心に据え全体を展開は出来なかったものかと、いささか残念な思いでした。



 手入れがされた築山も、池の濁りでやや趣が壊されていました。



 有料施設特に博物館はいつもは避けるのですが、“致道”の文字につられて入ってしまいましたが、展示物は素通りし外観を撮り終え博物館は早々に出て、急いで鶴岡公園を一周し庄内神社に参拝、こちらがお目当ての“庄内藩校致道館”へ、閉門ぎりぎりで滑り込んで観覧しました。

 その後ホテルへ移動したのですが、今回は「ルートイン」を離れて筋向かいにある「ワシントンホテル」にしました。ビジネスホテルはJRの駅周辺に集中していることが多いのですが、地方都市では街の中心は鉄道の駅と離れていて、駅周辺は閑散として時に食事出来る施設が少なく、地元の店では日曜休日、GWや盆期間は休業していることも多く、夕食に苦労したことが何度もありました。事前に検索してみると鶴岡駅周辺はメインの場所は倉庫と駐車場と公共施設が居座っており、チェーンの居酒屋と割烹食堂など数店があるばかりの模様。ビジネスホテルは食堂はあっても、夜や日曜休日は営業していないことが多いのです。

 今回の旅もネット社会の恩恵を十分受けることが出来ました。ホテルWEB予約の割引、郷土料理の発見と予約などなど・・・。鶴岡ワシントンホテルも夜間のレストラン営業は通常していませんでしたが、結婚披露宴が出来る程の厨房とホールの設備を持っています。夏期間は結婚式も少ないのでしょう、夜の時間帯宴会場を使用してのビヤホールが設営営業していました。・・・ホームページで発見!飲み食べ放題、宿泊者割引も有り、もちろんそれ故に「ワシントンホテル」だったのです。つまみも地元名産旬のだだちゃ豆はじめ屋台の焼きそば・スパゲティー(屋台??)・寿司まであり種類も充分、ビールもうまい!ラッキーでした!!



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