GWの旅の記録 パート2
川は上流から下流に流れていく時、所によって表情を変えます。三国峠を新潟側へ越すと、谷川連峰を源に持つ魚野川が、国道17号に沿って流れています。土樽で多くの沢を集めて魚野川となり、越後川口で信濃川に流れ込むまで、もっとも美味しい米が育つと言われる南魚沼を蕩々と流れます。山塊と山塊に挟まれたゆったりとした流れと穏やかな日だまりが、広い沃地を生み、うまい米の所以と言われています。この川は、殆ど表情を変ません。
対照的に、魚沼スカイラインのある山塊を挟んで、中里村(現十日町市)を流れる苗場山を源とする清津川があります。上流には二居ダムや、支流のカッサ川のカッサ堰堤田代湖等のダムを持つ程の高度差があり、速い流れを持っています。中流には深い渓谷、柱状節理で名勝となっている清津峡があります。そして山を出た所で瀬戸を作り、さらに山間をやや流れを弱め信濃川へ流れ込みます。信濃川に合流した辺り上流の津南にかけては、日本有数の河岸段丘があります。
この色々な表情を持つ清津川が好きで、上流下流と何度も訪れています。山間にあるので、GWと言えども雪が残っていることがあります。平成9年(1997)の前後と思えるのですが、記録が定かでありません。柱状節理の清津峡より下流、石打から十二峠を越え津南への国道沿いに、瀬戸渓谷が有り、入り口にある朱色鮮やかな橋が目印です。
川沿いに遊歩道も設けられているはずですが、現在は土砂崩れで、4年程通行不能になっていると聞いています。確かに川に崖が迫り、あちこちから雪解け水があふれ出ていました。土止めのコンクリートの肌や、重なる堰が、険しさを実感させます。
雪解け水を集めた春の川は、1年で一番の水量があり、時として川辺の崖を崩落させます。
追い打ちをかけるように、中越地震や中越沖地震が重なれば、数年に及ぶ道路の不通が起こっても不思議はありません。道路特定財源の暫定税率の是非が、連日マスコミを賑やかしています。都会の便利な生活を享受していると、地方の切実さは分かりません。矢張り、道路は命なのです。“特定”の名のもと中央で地方を支配する、“暫定”というご都合主義、地元のことは地元に任せる、当然のことが何故???庶民には、何がなんだかナ~~~~!
たぶん十日町の氷(雪?)祭りだと思います。札幌の華やかな雪祭りと違いしっとりと幽玄な雰囲気と聞いていますが、残念ながら、行っていません。良い経験をされました。