漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

ピケティ先生の白熱教室

2015年01月25日 | 政治・経済・こぼれ話

この間のEテレ、「白熱教室」、
ピケテイ教授がおもしろいことを言ってました。

企業の利益の中には、
「経営者の努力や能力による利益」と、「幸運による利益」がある。

たとえば、アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、
経営の能力で会社に利益を生んだのだから、

これは高給をとっても、それほどの矛盾はない。

ところが、原油の値上がりなどで巨額の利益が上がったからと云って、これを経営者の能力として巨額の報酬をとることは倫理的にムリがある。

処が、世の中には、その違いが有耶無耶になっていることの方が多い。

まあ、例えやなんかは私の勝手なつけたしですが、
話の趣意としてはとしてはそんなハナシ。

先日、知人の息子がパリに行きましてね、
感想を聞いたら、
「まぁ、とにかく人の多いことと、人種、国籍、言語の多様なことは、想像以上でした」とのこと。

続にパリのことを「花の都」といいますが、
それはもちろん、文化的、歴史的な意味で云うのでしょうが、

地政学的に見ても、
ヨーロッパの真ん中にあると云うことも大きい。

西にはドーバー海峡を越えればイギリス、
東に古都ローマのあるイタリア、スイス、オーストリア、
北にはドイツをはじめとする北欧諸国、さらには大国ロシア、

それらを結ぶ、丁度中心点に、パリがある。

これだけの地の利があれば、
パリのドゴール空港が殷賑を極めているのは当然といえます。

また、身近な国内のことで言えば、
むかし、国鉄が分割されるとき、

最も乗客の多い、東海道線は、関東、関西、中部の各JRに分かれました。

このとき、いちばんトクをしたのが、
東海道新幹線を手中にしたJR東海であろうことは衆目の一致するところでしょう。

つまり、パリもJR東海も経営努力によるというよりは、
「幸運による利益」の部分が大きい。

もちろん、パリや東海が努力をしていないと云うのではないですよ。

しかし、モスクワ空港やJR北海道が、いくら努力しても、
パリや東海道新幹線の華やかさや賑わいを手にすることはムツカシイ。

ちょっと長くなったので、あしたまた続きを。






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