ウマイ物入れ

私の卓上には、
「おじいちゃんのウマイ物入れ」と孫たちが呼ぶ、菓子鉢がある。

なに、特別な珍味が入ってるわけでもなく、

近所のスーパーで買った、
２００～３００円の袋入り駄菓子、

「特濃ミルク8.2」と云うあめ玉や
「明治のチョコレート」などが無造作に放り込んであるだけ、

でも、この正月に来た孫娘などは、
この中にある、「ビターのチョコ」がお気に入りで、

一緒に放り込んである
イチゴミルクのチョコには目もくれず、

ビターばかり食べ、
それを見た叔母さんから、

「オトナァー」と感心されていた。

以前、フランスへ行く若い人が、
現地で会う約束をしたフランス在住の友人に、

「日本からのお土産は何がいい？」と訊いたら、

「断然、日本のお菓子」と言われて驚いたと云うハナシがある。

食の都だから、
当然、フランスにはおいしいお菓子がいっぱいあるが、

それらは皆、
高級店で売ってる高級菓子。

美味いのは確かだが値段の方も格別に高級、

貧乏留学生では手が出ない。

そこへ行くと、
日本の菓子類は、駄菓子並みの価格で味は高級品並み、

友だちに頼むのに気兼ねせずに済む、と云う事らしい。

最近見かけた
「外国人に人気の日本土産」と云うツイートにこんなのがあった。

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「わさビーフ」をアメリカの職場に持っていったら上司が抱え込んで離さなかった。


　ロンドンに、
　東京バナナを持って行った時の熱狂っぷりは、尋常じゃ無かった

以来、
出張時のスーツケースの片側は東京バナナで占有されるように.


　ベルギー人に、
　マネケンのベルギーワッフルを食べさしたら

「こんな美味いワッフルは食べたことない」と。

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