「明日の朝は、六時に起きられますか」
この言葉は、二種類の解釈ができる。
ひとつは「朝早い時間ですが起きられますか」と云う問いとして。
いまひとつは、「起きますか」の丁寧語として。
同じように、
「今夜は早めに寝られますか」も、
「寝ることができますか」と、
「お休みになられますか」と云う丁寧語の軽い言い方としての二種類。
こう云うアイマイさを省くに、
便利だがちょっと年配者には抵抗のある言い回しがある。
「明日の朝は六時に起きれますか」
「今夜は早めに寝れますか」
これなら、一発で、
「何々は可能ですか」と云う意味だと分かる。
「ら抜き言葉」には、
こう云う便利さもあると、きのうの新聞コラムに書かれていた。
なるほど、
このようにして、言葉は機能をアップして行くものなのか。
そう言えば、いつか、
以前はあれほど抵抗のあった「ゼンゼンOK」が、
ポロリと自分の口から出てしまい「ガクゼンとした」ことがあった。
どうやら、
「ら抜き言葉」で、ガクゼンとする日も近そうだ。