漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

十月十日の進化論

2020年10月29日 | せけんばなし

ふつう「背骨」と云うと、
胴体を支える骨の連なりをイメージしますが、

実際には、
背骨の真ん中に通っている「神経の束」をも含み、

それらを総称して「脊椎(せきつい)」と云うのだそうです。

その脊椎を持つ生命体
「脊椎動物」は、

魚類や両生類、
爬虫 (はちゅう) 類から恐竜の子孫と云われる鳥類、

さらには人類をも含む哺乳類とたくさん居るのですが、

その中でも、
初めて地球上に現れたのは魚類なんだそうですね。

そう云えば、
胎児の成長は動物の進化をあらわしていて、

最初の形は魚類に近く、
そこから十月十日で進化の歴史をたどり人になるのだ、

と云うようなことを聞いた覚えが有りますなぁ。

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魚は最初の脊椎動物で、
そこからヒトを含む他のすべての脊椎動物が進化しました。

しかし、
最初の魚が進化した直後の化石記録にはギャップがあり、

それは小さく柔らかい骨格のために
化石記録に保存されていなかったからです。

そこで、化石ではなく、
分子生物学や遺伝学などを使用して、

遺伝子古生物学のように、
進化がどのように起こったのか、解明されるようになりました。

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「エンドセリン経路の進化と
 神経堤細胞の多様化に関する研究」と云う論文を

解説した文章を読んだのですが
私のようなシロウトには解説読んでも、良うワカラン。(笑)

ただ上に上げた一節、
初めの魚類がやわらかで化石として残ってない、

と云うのは分かるような気がする。

先日のこと、
もうすぐ我が孫となる胎児の、

「あくびをしている映像」を見せられましてね。

お医者さんの話じゃ、
「珍しい映像です」とのことらしいのですが、

たしかにあのふにゃふにゃした「アクビ」では、

化石に成らんだろう。 (笑)

 


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