内田樹なる
大学のセンセイへのインタビュー記事を読みましてね。
この先生には、
「困難な結婚」と云う著書があるそうで、
しかも、
結婚は二回もしていると云うベテラン。 (笑)
その先生のいわく、
「結婚に期待してはいけない」のだそうで、
相手に大きな期待はかけず、
「飼い猫程度だと思えばいい」んだそうです。
飼い猫と比べりゃ、
「おしゃべりの相手はしてくれるし、
仕事もするし、
ときどきは家事も手伝ってくれる。
すごいじゃない (笑)」
期待が大きいと、
子育てを手伝わないとか、稼ぎが悪いとか、つい思ってしまうから。
ナルホドね。
この先生、
最後にはこんなことも仰ってます。
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「まあ、結婚はしてみなくちゃわからないということですね。
戦いの場に入る以外に、そこで何が起きているかを知ることはできませんから」
「戦いの場?ですか」
「安全を確かめてから
飛び込むということができる世界ではないということですね。
入ってみないと、絶対にわからない。
だからこの世界にコミットしないで
『そこに何があるか?』なんて、考えても意味がないですよ」
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ま、結婚に大それた夢は見ず、
取りあえずは、
「さみしいから」とか「気が合うから」と云った理由でも
別にいいんじゃないの、と云う処でしょうか。
結婚生活 ン十年のワタクシメから申し添えると、
映画や小説のような、
大恋愛の末の結婚じゃなかったし、
途中イロイロと揉め事もあったけど、
今となっては、
子供は自立し、カワイイ孫も出来たことだし、
ま、これでいいのかなと思える日々であります。
もちろんテキには不満がイッパイと云うのも承知しておりますが、
それもこれも含めて、
この歳になって、
何十年も生活を共にした相手がそばに居る、と云うのは、
なかなかイイもんですよ。
我が同居人ドノに、
最近連れ合いを亡くされたご婦人が、
シミジミとした口調で仰ってたそうです。
「生きてた間は、
日々のしょうもないことで、
『イラッ』とすることも多かったんやけど、
死んでしまえばそれもなくなってね、
・・・淋しいよ」。