漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

結婚は簡単・・・?

2020年10月04日 | しみじみした話

内田樹なる
大学のセンセイへのインタビュー記事を読みましてね。

この先生には、
「困難な結婚」と云う著書があるそうで、

しかも、
結婚は二回もしていると云うベテラン。 (笑)

その先生のいわく、

「結婚に期待してはいけない」のだそうで、

相手に大きな期待はかけず、
「飼い猫程度だと思えばいい」んだそうです。 

飼い猫と比べりゃ、

「おしゃべりの相手はしてくれるし、

 仕事もするし、
 ときどきは家事も手伝ってくれる。

 すごいじゃない (笑)」

期待が大きいと、
子育てを手伝わないとか、稼ぎが悪いとか、つい思ってしまうから。

ナルホドね。

この先生、
最後にはこんなことも仰ってます。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「まあ、結婚はしてみなくちゃわからないということですね。
 戦いの場に入る以外に、そこで何が起きているかを知ることはできませんから」

「戦いの場?ですか」

「安全を確かめてから
 飛び込むということができる世界ではないということですね。

 入ってみないと、絶対にわからない。

 だからこの世界にコミットしないで
 『そこに何があるか?』なんて、考えても意味がないですよ」

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ま、結婚に大それた夢は見ず、

取りあえずは、
「さみしいから」とか「気が合うから」と云った理由でも

別にいいんじゃないの、と云う処でしょうか。

結婚生活 ン十年のワタクシメから申し添えると、

映画や小説のような、
大恋愛の末の結婚じゃなかったし、

途中イロイロと揉め事もあったけど、

今となっては、
子供は自立し、カワイイ孫も出来たことだし、

ま、これでいいのかなと思える日々であります。

もちろんテキには不満がイッパイと云うのも承知しておりますが、
それもこれも含めて、

この歳になって、
何十年も生活を共にした相手がそばに居る、と云うのは、

なかなかイイもんですよ。

我が同居人ドノに、
最近連れ合いを亡くされたご婦人が、

シミジミとした口調で仰ってたそうです。

「生きてた間は、 

 日々のしょうもないことで、
 『イラッ』とすることも多かったんやけど、

 死んでしまえばそれもなくなってね、

 ・・・淋しいよ」。

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。