漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

客へのアイソ

2019年05月04日 | せけんばなし
先日の昼間、
気の置けない来客がありして、

ちょっといい弁当を出すことにして、
あと、「なにかアイソを」と思いましてね。

スーパーへ行ったら、
カットしたスイカを売ってる、

「ああ、これだ」と思いまして、

買って帰って、
食後に出したら「珍しい」と存外と喜ばれましてね。

まだ四月でしたからネ、

珍しいのがアイソで、
多少は水っぽいだろうと思ってたんですが、

これが意外と甘かった。

お客さんも、
皮の内側が白く見えるほどキレイに食べてくれた。

近ごろは、
品種改良や栽培技術の進歩で、

時期外れのモノでも、
珍しいだけでなく味覚も満足できるレベルに達してる。

でも、
春のスイカがドンドン甘くなれば、

その内に、

夏が来たころには、
「スイカはもう食べ飽きた」と云うようなことになるかもしれない。(笑)

けさ、
四国の方で、

「線路脇に生えたタケノコが
 電車に接触し、約10分の遅れが出た」と云うニュースがあった。

フム、

タケノコの方は、スイカと違い、

季節感に謀反を起こすことなく、
「秩序正しき季節」を伝えておるようであります。(笑)


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※上方語源辞典

【あいそ】
 愛想、
 正しくは「愛相」で愛らしい様子の意。

 中世後期から「あいさう」は短呼されて「アイソ」に定まる。



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