漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

高価ゆえに尊し

2009年02月14日 | Weblog
誰が言ったか知らない。

たとえ名を知っても、
その人が何を成した人か知らないのだから、知っても意味がない。

ただ、「名言集」に載っているぐらいだから有名な人ではあるのだろう。

私以外の人々は皆、誰だか知っているのカモシレヌ。

で、その名言。
  
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 あまりに安く手に入るものは、非常に低く評価される。
 すべて高価でありさえすれば、価値を持つことになる。

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私は、山国育ちのクセに、昔から魚が好きだ、

それも安い魚が好きで、
サバ、アジ、イワシにサンマ、

・・・つまり、世間で下魚とされる青魚が好きなのだ。

高級魚、珍味とされるような
タイやヒラメ、アワビにフグ、海老、カニ、ナマコなんぞは、

出されれば、黙って喰うが、
まぁ、それほど、アリガタイとは思わない。

刺身の船盛なんぞが出てくると、
他の食通と称するヤカラたちは、ヒラメやタイ、鮑、ウニに群がるが、

私は、
サバのキズシや、
スルメイカの刺身なんぞを、
内心嬉々としながら、表面は、つまらなそうに食べる。

尤も、船盛にキズシが出てくることは滅多にないが。

尚、「キズシ」とは、
関東でいうシメサバ、要するに「サバの酢漬け」であります。

昔、
「世の中に、サバとタイの漁獲量が同じなら、
 絶対、サバの方が高くなる」と言って、

みんなに馬鹿にされ、大笑いされたことがある。

それ以来、サバやイワシを旨そうに喰うのは、家の中だけにした。

処が、
昔、安物だったサバやイワシが、今や高級魚。

取り過ぎかなにかで、近海物の漁獲量が激減したせいだ。


  長くなりそうなので、あした続きを。



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