漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

七万円接待事件の本質

2021年03月02日 | 政治・経済・こぼれ話

菅首相の長男らから、
高級官僚が接待を受けたいわゆる「七万円接待事件」について、

テレビのワイドショーの扱い方は、
女性官僚と長男の私生活などを暴きたて、

「こんな悪いことしてますよー」と云う、

報道が殆どだったと、
ワイドショーウオッチャーの我が同居人ドノからご教授いただきました。

週刊文春の編集長だったこともある、
花田紀凱氏がサンケイに書いている「週刊誌ウオッチング」の中にこんな記述がありました。

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 今週も『週刊文春』(3月4日号)の独走状態
 
 「菅首相長男『違法接待』本誌がつかんで書かなかった全情報」

 たしかに東北新社の子会社
 「囲碁将棋チャンネル」の認定に関して、いくつかの疑問はあるようだ。

 が、当の『文春』でさえこう書いている。

 〈衛星放送の同業他社が接待をしていない中で
  東北新社が行っていた大掛かりな違法接待と、

  同社の許認可を巡る動きの連なりに、どんな意味があるのか、謎は残ったままだ〉

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テレビと云うのは国の許認可事業で、
裏金でも接待でもなんであれ、利権を獲得すればその利益は莫大。

だからこう云う事件も起こる分けですが、
その根本は「電波の独占」と云う電波行政の体質にある。

いま、日本のテレビ放送網は、
NHKと民放五系列で独占している分けだが、

その民放五系列は全て、
事業開始時に大手新聞社の出資を受けて出発している。

つまり
テレビと新聞と云うマスメディアは同じ穴のムジナ。

お互い今回の七万円接待事件の本質を暴こうとすると、
その独占体質にも触れねばならず、それでは自らの首を絞める危険性に近づく。

つまり、新聞社やテレビ局としては、
せっかくの金の卵を産むニワトリを傷つけたくない。

ゆえにこの事件は、
首相の息子と女性官僚の接待事件としての面だけ報道し、

その裏にある、
電波の独占と云う事件の本質には触れたくない。

この事件は、
首相も早く幕を引きたいし、

新聞やテレビの方も、
事件の本質までもは追求せず、単なるスキャンダルとして終わらせたい。

まぁ、そんな処なんでしょうな。

 

 


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