漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

大新聞

2012年06月18日 | 政治・経済・こぼれ話

今ではそんなことを云う人もなくなったが、
つい10数年ほど前まで、「ペンかワープロか」と云う議論が盛んだった。

つまり、文章を書く時、
「手書き」か「ワードプロセッサー」、

どちらで書くほうがいいと思いますか?」と云う論争。

ワープロが出始めたころは圧倒的だった「手書き派」が、
パソコンなどの登場で次第に押され気味となり、最後まで抵抗していたのは、

口に革新を唱えるような人でも、
長年馴染んだ習性には決別しにくいのであろう、
長く高級万年筆で原稿用紙に書き続けてきた作家や文化人たちであったのは興味深い。

今では作家がキーを叩くのは当たり前になって、
議論の主流は、「紙の書籍」か「電子書籍」かと云う方向へ移っている。

この議論もいずれは時間が解決してくれるのだろうが、
今日、朝日新聞の社説が面白いことを書いていた。
   
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その象徴が、オウムの高橋克也容疑者を追いつめた防犯カメラだ。

業界団体によると、
その市場規模は事件前の倍にふくれ、
今や推定で全国300万台以上が市民を24時間見つめる。

じつに40人に1台の計算だ。

  (中略)

「防犯カメラによる安全・安心の確保と、プライバシーの尊重。どちらをとりますか?」。

警察庁の有識者会議が3年前、ある大都市でアンケートした。

カメラに「見られている気がして落ち着かない」人は2割に満たず、
過半数が「見守られていて安心」と答えた。

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実に 9割の人々が防犯カメラを選んだのだ。

社説にはなにも書いてないが、
「街頭カメラは市民の監視につながる」と、

つい数年前まで、街頭カメラや監視カメラを、
プライバシーの保護を看板に、
批判し続けて来たのは、実に「朝日新聞の社説」であったことを思うと、

自社が反対していたとは書かずに、
社会の趨勢を見て、朝日も秘そかに白旗を揚げたらしい。

それはマァ、いいのだが、気になるのは、
「朝日新聞の社説が消費税増税に賛成」であるらしいコト。

戦後の日本が高度成長して、先進国の仲間入りを果たしたころ、

ヨーロッパへ外遊した政治家が、
外国人記者から「日本躍進の秘密」とその理由を問われて、

「それは日本には朝日新聞があるからだ」と答えたと云う笑い話がある。

その政治家は、さらにこう続けたと云うのだ、

「なにしろ、日本の政治家は、
 朝日新聞の書く反対のことさえしていれば、国の進路を誤ることはなかったのです」と。

ハテ、だからして、
今、野田首相は増税に突っ走ってるようですが、
その増税に「朝日が賛成している」と云うのは、

私のような、疑り深いk民にとっては、とても気懸かりなコトなのです。










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