漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

かぼちゃと夕顔と

2020年08月10日 | せけんばなし
いまはもう、
あまり見かけなくなりましたが、

私の子供のころ
「かぼちゃ」と云えば、

黒くてごつごつした日本カボチャのことでした。

観光地の土産物屋なんかにあった、
武者小路実篤の色紙、

「仲良きことは美しきかな」の書の脇に描かれたかぼちゃ・・・

などと言っては余計に分からなくなるか。(笑)

夏休み、
トンボや蝶を追いかけてカボチャ畑に入ると、

ゴロゴロとその日本カボチャがころがってました。

いまはもう、
かぼちゃと云えば、

皮が濃い緑色で
実が黄色いエビスカボチャが当たり前になり、

日本カボチャの絵など描けば、
孫から「これ何と云う怪獣?」と不思議がられますがね。 (笑)

ランニングシャツに、
半ズボン姿の少年たちが、

トンボとりにも飽きて、
家に帰ろうとするころ、となりの干瓢(かんぴょう)畑には、

ぼってりと白い夕顔の花が咲いてました。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。