漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

ひとりっ子政策

2021年08月17日 | 政治・経済・こぼれ話

劉志宏さんと云う
静岡大学の先生がこんなことを書いてます。

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 皆さんも知っているように、
 中国は人口が世界で一番多い国です。

 2010年中国の国勢調査によると、
 中国の人口は13億人余となりました。

 今の中国の成立時、
 1949年の人口が5億人余ですから、

 約60年間で人口が
 なんと8億人も増えたことになります。

 ほぼ同時期に
 日本の人口が4千万人余しか増えなかったことと比べてみると、  

 その増加ぶりがいかに異常であるか分かると思います。

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少子化で悩んでいる
今の日本政府から見ると夢のような数字ですな。 (笑)

これには医療の進歩で、
新生児や乳幼児の死亡率が下がった事もあるのでしょう。

ただ、あまりに急激に子供が増えると、
出費が増え家庭は貧しくなり、喰うにも困るようになる。

そこで中国政府は
2001年から「一人っ子政策」を実施しはじめました。

これにより人口は抑制され、
一人当たりの収入は上昇したものの様々なひずみも出てきた。

その一つが、
他の国に比べ、男の子が異常に多いと云う問題。

これは跡継ぎ欲しさに、
妊娠中性別判定をしてもらい、

女の子と分かると人口流産してしまったからだそうです。

20年前から始まったこの制度、
現在、一人っ子たちは続々と成人してきます。

一説には、
このままだと「何千万と云う男性が結婚できない」とも云われてます。

最近の中国は、
一人っ子政策を止め「もっと産め」と言い出したようですが、

中国の国民たちは、
「少なく産んで高学歴に育てる」ことに慣れてきたばかり。

果たして中国政府の思惑通りに行きますかどうですか。

強権国家だからこそできた、
「一人っ子政策」と云う人類初の壮大な実験がどうなるのか、

この先、まだまだ紆余曲折がありそうです。

 

 


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