漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

「巨人ファンにあらずんば野球ファンに非ず」

2019年11月29日 | スポーツ
プロ野球の観客動員数が発表され、
今年は過去最高だそうで、

12球団、
全試合の平均が一試合あたり三万人を越えたそうな。

この観客数と云うヤツ、

今では実数で発表されますが、
昔は水増しが当たり前、

阪急時代の西宮球場など、
指を折れば数えられるレベルの客しかいないのに、

翌日の新聞発表は三千とか五千とか。 (笑)

あ、これは、
同じ市内にある甲子園でも同じで、

対ジャイアンツ戦以外は閑散としてました。

そのタイガースが、
観客動員トップで、一試合平均、四万二千人強だそうです。

最近では、
甲子園の切符はなかなか取れないと云う話もよく聞きます。

むかしは
途中から行ったらタダで入れると云うような話もあったのにね。

さて、我がオリックスはと云うと、

12球団中の十一位で、
二万四千人強と、タイガースの約半分ですが、

これでも、

昔を知るオールドファンにとっては、
「ウッソー」と言いたくなるような驚異の数字。 (笑)

こないだのラグビーW杯でもそうでしたが、
日本人がおカネを払って現場に行くようになりましたね。

野球なんかでも、
テレビで見てると勝ち負けばかりに関心が行きがちですが、

現場の球場で見てると、

その開放感から、
ひいきチームが負けててもイライラすることが少ない。

また、試合が盛り上がった時、

見知らぬ者同士、
その盛り上がりを共有すると云う体験は、

テレビ観戦では得られぬ臨場感で、
地元の祭に参加しているような高揚感を得られます。

バブルがはじけて以来、
日本人の給料はあまり上がらなくなったが、

休日数だけは、
世界のトップレベルに近づいたことも大きいんでしょうね。

むかし、
日本人がシャカリキで働いていたころ、

プロ野球とは、
「テレビで見るもの」でしたが、

時代とともに、
巨人戦の視聴率が下がり、

テレビからジャイアンツ中継が消えるとともに、
プロ野球の観客動員は逆に伸びるという不思議な現象が・・・。 (笑)

まぁ、観客動員に関して云えば、
ジャイアンツの一極集中から、12球団への分散と云う流れの中、

総観客数が増えると云う現象は、きっとイイコトなんでしょうね。

北は北海道の宗谷岬から、
南は九州鹿児島、果ては沖縄の離島まで、

「巨人ファンにあらずんば野球ファンに非ず」

と云うような時代が、

異常だったんだと、

そう思いますね、今となっては。




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