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なせばなる・・・?!

何でもありの個人的記録です。

DREAMGIRLS

2007-03-01 | 映画

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ここんとこ映画の更新が続いておりまして
全然仕事をしていないことがバレバレ・・・
でも映画館で見た映画はちょっと久しぶりです。

見たい映画が他にも幾つかあったので
でっかいスクリーンで見るならこれかなぁ
と思ってこっちにした程度で
アカデミー賞とかで話題にはなってたけど
それほど期待はしてなかったんです。
いわゆる娯楽映画のちょっと豪華な感じ位に思ってたら
いやはや、なかなかおもしろかったですわ。

ショービジネスの世界の裏側というか
世の中の金儲け優先みたいなことや
人種差別の問題
黒人だからこそ、周囲に認められること
受け入れられることを意識してしまう
でも彼らの音楽はそれだけじゃなくて
やっぱりソウルがなくちゃぁ、みたいなとことか
授業で使いたくなります。

それにオスカーをとったあの女優さんもやっぱりいい。
演技はともかく、やっぱり歌に関してはすごい迫力です。
歌を聞いて感動して目がウルウルくるなんてかなり久しぶり。
最後に「人生すてたもんじゃない」と思わせてくれるとこも
気に入りました。



ANGEL-A

2007-02-14 | 映画
リュック・ベンソン監督。
公式サイト
リュック・ベンソンといえば『レオン』、『ニキータ』、『フィフス・エレメント』。
他にも幾つかあるんだろうけど、自分が見たのはこれ位です。
で、どの映画もそれなりに好きやったけど、
今回は友だちの「良かったですよ」という声を聞いて借りてみました。

でもこれは、これまでのアクションがたくさん入ったのとは違って
純粋といってもいいくらいの恋愛ものです。

借金でどうにもこうにもならなくなったアメリカ籍を持つ男性のもとに
モデルみたいにスタイル抜群の天使が舞い降りてくる、というお話で
天使はその男を救うという使命を果たさなければならないんやけど、
愛することとか、自信を持つこととか、自分に正直であることとか、
ただ救うだけではなくて、いろんなことの大切さを教えてくれるんです。

これまで見た彼の映画とは違うタイプやけど、やっぱりええねぇ、と思います。
一番好きなのはやっぱりレオンやけど、アンジェラは二番目に好きです。


PROOF

2006-12-27 | 映画
ジョン・マッデン監督作品。
邦題は『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』

映画のことを書くのはずいぶん久しぶりのような気がします。
かとって見てなかったわけではなく、
映画館にも何度か行ったし、レンタルもしてたんですけど…

かつては偉大な数学者だったけど、精神的におかしくなってしまった父と
その彼の才能を受け継いで、スゴイ数学の理論を発見する娘のお話です。
理系とはいえ、研究者の生活には関心を持てたし、
一時的に病気の治ったお父さんが研究に目覚めて
"I am working!!"と叫ぶ姿には、ノッテルときはそうなるんやなぁと
ちょっと共感したりして…
もちろん、自分もきちんと研究しなければと反省もしました。

数学だけでなく、毎日の生活の中でも何かを証明するというのは
必要なことではあるけれど、
その多くは実質的に証明できないこともある訳で、
そういう時にはそう信じるしかないというか、信じることも大事なんやなぁと
思いました。
(自分の場合は、ただ何となく…というのもあるけど)

父親役のアンソニー・ホプキンスも、娘役のグウェネス・パルトロウも良かったです。


『ある子供』

2006-10-20 | 映画

ジャン=ピエール&リュック・ダルテンヌ監督。
以前映画館で予告編を見て、ちょっと気になってはいたけど
レンタル屋さんで見るまですっかり忘れてました。
この監督さんが有名というのも聞いていたし、
テレビで田中麗奈(やったかなぁ)が最近見た中でも
とてもよかったというのも聞いていたし、
他にこれといって見たい映画もなかったので
まあええかなぁ、位の感じやったけど。

なかなかどうして、若くして父親母親になった二人の姿が
痛々しいというか、
特に男の子の方なんか、なんでこんなにこいつはアホなん?!
といいたくなる位、危なっかしいというか、頼りないというか・・・
それでもひきこまれていく感じです。

でもこんなもんなんでしょうね。
子供ができたからって急に父親になれる訳でないし、
自分が20歳の時も世の中のことなんて
何にも分かってなかったと思います。

でも、人間は変われるというか、成長するんだ、
どんな人にも未来や希望はあるんだ、
そう思える映画でした。






 

 


Crash

2006-10-10 | 映画
ポール・ハギス監督作品。

アカデミー賞をとって話題になってはいたけれど、
自分としてはアメリカの人種問題がテーマになっているとこが気になって
DVDを借りてみました。
本当はステップ!ステップ!ステップ!を借りようと思って行ったんですけど
まだ「新作300円」でねぇ。
ちょっとお金をけちってしまった訳です…


でもその人種問題の深さは自分が想像していた以上で、
アメリカに何年間か住んで、それなりに意識していたつもりではあるけど
学生という身分やったせいか、自分がかなり鈍感やったのか、
正直「そんなにぃ~?!」と思いました。
公民権運動とか多文化主義とか、いいように授業では話してるけど
現実はまだまだこんなもんなんや、と突きつけられたような感じ。

すごく悲しい現実を突きつけられる反面、
人とのふれあいの大切さみたいなものを教えてくれます。
映画のタイトルにもなっている「クラッシュ」という言葉、
ぶつかる、衝突するだけでなく、触れ合うという意味で使われてるんですわ。
できればビートルズの歌うように、お~る・ゆ~・に~ど・いず・らぶ
の方がええけど
クラッシュもいい映画でした。



フラガール

2006-10-04 | 映画
李相日監督。
フラガール・オフィシャル・サイト

ちょっと久しぶりの映画です。
これまでも月に一度位は映画館に行ってはいたものの、
『嫌われ松子の一生』と『X-MEN FINAL EDITION』、後は…覚えてません。


でも日曜洋画劇場のおじさんの言葉「映画ってほんとにすばらしいですねぇ」
と言いたくなる位よかったです。
最近見た中でも一番笑えたし、一番泣けた。
「消しゴム」の映画なんかよりよっぽど泣きました。

実はこの映画、日曜日の夜にやっている「情熱大陸」という番組で
この映画に出てる蒼井優さんを取り上げてたやつを見て、
映画も見たいなぁと思ってたんです。
プラス、ハワイには福島県からの移民も意外と多くて
福島にハワイアンセンターを作ろうという計画も、
もしかしたらハワイ帰りの人が多かったからとか、
そういう移民に関することも出てくるかなぁという期待もあって。

結局移民に関する話は全く出てこなかったけど
それでも何とか成功させようとがんばっている人たちの姿、
家族とか友だち、信頼できる人の大切さみたいなものが
すごく伝わってきました。
しかも実話に基づいたお話だそうで。
ついでに蒼井優のファンにもなりました。



Million Dallar Baby

2006-08-21 | 映画
クリント・イーストウッド監督作品。
台風で、ぼけぇ~っと家にいる間に見ました。
アカデミー賞とかとって、話題にもなっていたし、
ちょっと感動するかしら?!と軽い気持ちで見ていたら、
その展開にびっくり。

てっきり女性ボクサーの成功物語なんかと思ってたら、
(プロの女性ボクサーがいること自体しりませんでしたけど)
後半は、そんなかわいそうな…という形で終わります。
スポーツものであるだけでなく、尊厳死もかかわってくるんですな。

映画の途中で、主人公が父親の思い出話をするんですけど、
それに大事な意味を持たせるところなんか、ちょっとぐっときました。
ストーリーはちょっと暗くて、あんまり好きなタイプの映画ではないけど
出てる俳優さんたちの演技は素晴らしいと思いました。

自分が今大殺界にあるだけに(もういいって…?)
やっぱり生きてると、自分にはどうしようもできない事も起きるもんやなぁ
などと考えたりして。
後テーマがテーマなだけに、批判的な感想を抱く人もいるかもしれません。
個人的には主人公の気持ちも、トレーナーの決断も理解できるけど。



ABOUT SCHMIDT

2006-08-03 | 映画

アレクサンダー・ペイン監督作品。
この間見たSIDEWAYSがおもしろかったので・・・

保険会社で働いていたシュミットさんが定年してまもなく
奥さんが病気で突然死んでしまいます。
かわいい一人娘はばかっぽい男との結婚を控えてるし
これから一人で余生をどう生きていこうかという男性のお話。

ジャック・ニコルソンの老いぶりがなんともいえずリアルで、
(決して見ていて心地よくはないんやけど)
おもしろさの中に寂しさがあるみたいな感じで
生きることについて考えさせられました。

昔あるツアーで知り合った素敵な人の好きな言葉が
"MAKE A DIFFERENCE"
やったんですよねぇ。

大きなことを成し遂げるような人間には
多分なれないと思うけど
自分もなんらかの形で影響を与えるというか
最後には自分で自分をほめられるように
生きておきたいなぁと思います。



 

 


North Country

2006-07-18 | 映画

邦題は『スタンド・アップ』、ニキ・カーロ監督作品。

ミネソタ州の炭鉱工場での集団セクハラ訴訟についての映画です。
でも女性に対する嫌がらせは、自分の想像を遥かに超えてましたわ。
自分は実際にその地域に住んでいたわけではないけど、
アメリカのドラマとか映画で、いわゆる労働者階級の町っぽい雰囲気は分かってたけど
いやいや、びっくりですわ。
ユニオンの集会で、父親が娘と一緒になって訴える場面でUNSPEAKABLE
と言ってたけど、ほんとにそうでした。
(実際の嫌がらせをちょっと誇張しているのかもしれないけど・・・)

自分やったらもう即効でやめてます、間違いなく。
最近いろんなニユースを見てると、自分には理解できないようなことが多くて
ちょっととまどうことがあるけど、
この映画にもそういう人たちが出てきて、腹立たしささえ感じます。

でも雇用の中の男女差別をなくすという強いメッセージに加えて
その過程で主人公と父、息子との愛情も深まっていって
家族愛みたいなものもそのメッセージに入ってます。

いろいろと考えさせられました。

 


SIDEWAYS

2006-07-11 | 映画

アレクサンダー・ペイン監督作品。
ワイン好きというわけではないけれど
おもしろそうだなぁと思って借りてみました。

小説家を目指す国語教師のいけてないオジサンと
彼の大学時代からの友人でもあるあまり売れてない役者が
サンタ・バーバラ周辺のワイナリーを旅するお話。

友人のアホさ加減には笑いましたけど
主人公も全然かっこよくなくて、いわゆる「イケテナイ」男性なんですけど
大人向けロマンチック・コメディみたいな感じで
おもしろかったです。

日本では、30代40代というと家庭におさまってるというか
家族と会社以外のつきあいとかなさそうな感じやけど
この映画では、それぞれシングルで
それなりにソーシャル・ライフを楽しんでるんですね。

でもやっぱり友達はええなぁなどと
思ったりもしました・・・


 


 

 


Ae Fond Kiss・・・

2006-06-13 | 映画
ケン・ローチ監督作品。
邦題は「やさしくキスをして」。
この人はいわゆる社会派監督で、
以前アメリカのメキシコ人労働者運動を題材にした
ブレッド&ローズという映画を見て大ファンになりました。

で、その人が今度恋愛映画を作ったというので
どんなものなのかと興味津々でおりましたら
やっぱりただの恋愛映画ではありませんで
パキスタン移民二世の男性とアイルランド出身カトリック教徒女性のお話。

人種や宗教の問題だけではなく、そこには家族もついていて
愛している人をとるか、家族をとるか、という難しさは何となく分かります。
何が幸せなのかは人によって様々なのになぁと思う反面
人間は一人で生きてる訳ではないから好き勝手なことはできないというのも
分かるといえば分かるし…
でも終わり方は最近自分のテーマになってる「抵抗」を思い起こさせるものがあって
「そうや!がんばれ!」と思わせます。

あと嬉しかったのは、主人公は妹の先生と恋に落ちてしまうわけですが
彼女は音楽の先生で、その授業の中でアメリカの黒人リンチをとりあげてる
シーンがほんのちょこっとやけどあるんです。
多分Without Sanctuaryを参考にしてると思うんですけど
自分も黒人の歴史の時ジャズと一緒に参考にしておりまして。
ケン・ローチとアメリカ史に対する視線が同じなのかしらん
とちょっと嬉しくなりました。




遥かなる山の呼び声

2006-06-03 | 映画
山田洋次監督作品。

『単騎千里を走る』を見た時、この映画の話になっていつか見ようと思ってました。

高倉健、倍賞千恵子、舞台は北海道とくれば
ベタといえばベタなのでしょうけれど
健さん演じるタジマという男は警察から追われていて
千恵子さん演じるタミコさんは死んだ夫の牧場を守る健気な未亡人で、
そこでストイックに働くタジマさんに少しずつひかれていって…

こう書いてみるとやっぱりベタな感じなんですけど
それでも充分感動しましたねぇ。
健さんもかっこいいし、千恵子さんもがんばってるけどどこか寂しげでキレイで。

あと、「結構いい奴やん」と思わせるのが虻田三兄弟のお兄ちゃんです。
最初はタミコさんに色目を使ういやぁ~なオジサンなんですけど
タジマさんを兄貴と慕い、最後には二人の愛を応援までしちゃったりして。
最後のシーンはかなり感動しました。


PRODUCERS

2006-05-21 | 映画

プロデューサーズ

最近ミュージカルづけのようですが、見てきました。
前回のレントもおもしろかったけど、これはこれでアメリカ映画らしいというか


正にザッツ・エンターテイメント

といった感じです。
お金もかなりかけてるみたいやし、ちょっとお下品で、やけに明るくて(かなりテンション高いです)。

小心者のしがない会計士(Certifiedではなく)が子供の頃から夢見ていたプロデューサーになって、スウェーデンから来た美人と結婚もして・・・いわゆるアメリカン・ドリームというやつで。

映画の最初の方に「You can do it! I can do it!」って歌うんですけど、
それは自分なんかがプロデューサーになれる訳がないと思っている会計士になるように薦める時の歌なんです。
アメリカという国はいろんな理由から母国を逃れてきた移民の国で、
その国がイギリスから独立を勝ち取って、領土をどんどん拡大していって、
建国後100年足らずで世界第一の工業国となっていくんですよね。
自民族中心主義というのもあるけど、I can do it, you can do itって言いながら国を発展させてきたのかなぁなんて思ったりして、アメリカの開拓者精神というか、自分の力を信じて物事の挑戦する前向きな姿を想像してしまいました。

最後の最後まで客を楽しませようというエンターテイメント精神も素晴らしい。
シリアスなレントよりも自分はこっちの方が好きです。


RENT

2006-05-17 | 映画
ちょっと久しぶりに映画を見に行きました。一人で。
最近一人で映画に行く元気はなかったんですが、
じつは今車があるんですわ。
両親が旅行にいる間使ってもいいと言われて(空港までの送迎という条件付きで)
知り合いの不動産やさんに空いてる駐車場をタダで使わせてもらえることになって
いい気になって、仕事の帰りに映画館に寄ったりしてしまいました。

前置きは長くなりましたが、ミュージカル映画です。
できればニューヨークでほんとのミュージカルが見たかったけど
そこまでのお金とエネルギーもないのでせめて映画だけでもと期待してました。
おすぎも絶賛してたし・・・

RENT OFFICIAL SITE

同性愛、ホームレス、エイズといった社会問題をとりあげていて、
アメリカのもう一つの側面を見せつけられたような感じでした。
でも1980年代末といえば同性愛・エイズはよく話題にはあがってたかなぁとも思う。

ミュージカルといっても踊りはそんなにないんです。
でもその分聞かせるというか、歌のうまい人ばっかしで、それもいい歌ばっかしで。
ミュージカルが苦手という人でもこれなら左程違和感を感じることなく
ストーリーも楽しめるのではないかと思います。

でも終わり方がちょっとびっくりでした。
ついでに車を駐車場に置くときにキズつけてしまってちょっとどっきりでした。


終わらない物語、アビバの場合

2006-04-30 | 映画
体調は未だ回復しきれてない状態ですが
久しぶりに自分のPCを使うと、やっぱり更新したくなる・・・

で、この間見た映画です。
テッド・ソロンズ監督。
原題はPalidoromes(回文という意味)。
何年か前、この監督の「ハピネス」という映画を見てて、
それが結構おもしろかったので、これもええかなぁと思って見ました。

お話は、子供を産めば愛に飢えることなく生きていけると思った女の子、アビバが
近所の男の子と、別に好きでもないのに、子供が欲しいという理由だけで
妊娠してしまうんやけど、まだ小学生位なので両親は大反対。
で、中絶させられてしまうけど、その時子宮を摘出しなければならなくて
その女の子はもう子供を産めない体になってしまう訳です。

本人はそのことは知らないんやけど、家出をして、
その間に起こるいろんな事件というか、出来事のお話。
聞いてはいたけど、そのアビバを数人の女性が演じるわけです。
顔はもちろん、肌の色も、体型も、年齢も。
最初は戸惑うけど、着ている服が同じなので何とか判断できました。
おまけの監督インタビューを見て、数人の女性に同一人物を演じさせた理由も
ようやく分かりました。
中絶問題はもちろん、人間の本質的な部分とか、
いろいろと考えさせられる映画です。
いつかもう一度見たい。