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なせばなる・・・?!

何でもありの個人的記録です。

平田俊子著『ピアノ・サンド』

2007-03-11 | 
以前ここでも書いた夏石鈴子の本の中に出てきた作家です。
とはいっても、後書きか何かで夏石さんは彼女の詩集を読んだそうで、
でも詩集を読むほどポエティックというか、文学的でもないので
興味はあったけど、そのまんま「平田俊子」という名前は忘れてました。

そしたら、姉が福岡に戻ってきたときに、彼女の本を買ってたんですわ。
詩だけではなく、エッセイや小説も書いているらしく、
でも詩人であるだけに、言葉の一つ一つ、改行とか、文字の配列にも
細かく気が使われてます。
本を読んでても、目が文字を追ってるだけで意味がつかめないこととかあるけど
この人の本は(夏石さんもそうやったけど)、すんなり頭に入ってきました。

で、この本にはタイトルになってる「ピアノ・サンド」と「ブラック・ジャム」
の二編がおさめられておりまして。
(長めの後書きというのもあるので、三編というべきかも)
両方ともおもしろかったけど、「ブラック・ジャム」の方が内容が刺激的で
印象に残りました。

子供の頃に火傷して、そのあざがずっと腕と足に残ってる女性が主人公なんやけど
読んでいくうちにいろんなことが判明していくんです。
自分も決して美人というタイプではなく、明らかに世の中の少数派に属するけど
目に見える障害を持つ、人とは違う外見を持つことの辛さというか、
とにかくほんわかした内容ではなくて、どっちかというと後味悪そうな雰囲気
なんですけど、引き込まれていって、それでいて読み終わった後の不快感はなく…
おもしろかったです。
好きな作家がまた一人増えました。


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