比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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彩甲斐街道・・・秩父大滝・・・二瀬ダム

2011-09-16 | 川と滝と湖と海と橋の風景
9月11日、秩父鉄道のSLパレオエクスプレス号を追いかけて秩父の奥地までやってきました。列車の運行時刻までまだ間があるぞ・・・チョッと観光しよう(これがあとでSLの撮影をほとんどダメにしましたが)。

秩父市の最西端、大滝の二瀬ダムです。
堰堤表側と裏側は信号による片側一方通行のトンネル(駒ヶ滝隧道)で通じています。狭いトンネルの中に国道140号線と県道278号線の分岐点があります。

二瀬ダム・・・名前の通り2つの川を堰き止めています。アーチ式、堤高95m、堰堤幅288m。


左から流れ込む大洞川、川の右岸をダムの天端を渡って県道278号線が三峰神社ビジターセンターまで通じています。川の最奥をつめていくと雲取山(2017m)。


右側は荒川本流です。最奥を詰めていけば雁坂峠、甲武信岳(2475m)。
写真の右、山の中腹に家が見えます。むかしの秩父・甲州往還(国道140号線)の栃本集落です。関所跡があります。


秩父湖・・・なぜ二瀬湖ではいけないのでしょうか。この近くにできた滝沢ダムは奥秩父もみじ湖。浦山ダムはさくら湖。合角ダムは桃湖。ダムの名前は固有名詞ですが湖の名前は普通名詞です。平凡ですね。
ちなみに・・・九頭竜ダムは九頭竜湖、五十里ダムは五十里湖、黒四ダムは黒四です。

蛇足》1947年(太平洋戦争敗戦の2年後)、カスリン台風が東京の低地に大被害を起こし、1961年荒川水系に洪水調整、農業利水、発電などの多目的の二瀬ダムができました。さらに東京の人口が膨張していくと、多摩川水系だけでは水供給が足らなくなり荒川水系には1998年浦山ダム、2011年滝沢ダムが完成。荒川ではほかに合角ダム、玉淀ダム、六堰頭首工があります。さらに二瀬ダムの上流、大洞川に高さ24mの発電用ダム(大洞ダム)がありますがその下流部に新大洞ダムを計画中です。

国道140号線(いまは旧道になりましたが)を山の上の集落・・・栃本に向います。