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オリビアを聴きながら

大好きな洋楽を中心にセレクトしています。
ショート、ショートで綴る音楽サロンです。

ワタリのテーマ / 佐々木新一

2011-11-26 19:48:50 | 映画

前回に続き、忍者映画の紹介です。

1966年の映画「大忍術映画ワタリ」のテーマ曲です。

前回紹介した「伊賀の影丸」より製作はちょっと前ですが、だいたい同時期の作品です。

「伊賀の影丸」のテーマ曲は古臭い感じがしたのですが、こちらのほうは非常に明るい曲となっており今聞いてもそんなに古さは感じられません。

歌っているのは当時、歌謡曲歌手として売り出し中だった佐々木新一さんです。
ワタリ、ワタリと特徴的な歌詞のおかげ一度聴いたたら忘れられないフレーズですね。
失礼ながら、最初歌っているのは女性の方だと思っていました。

ところでこの映画ですが、忍者ものとしては初めて特撮技術を駆使して作品です。

これをみた作者の白土三平さんは「これは自分の作品じゃないと」怒ったそうですが、
この明るいテーマ曲と共に忍者もの特有の暗いイメージを見事に払拭して見事な娯楽時代劇となっています。



SFMV-「大忍術映画 ワタリ」ワタリ(FULL)




バックドラフト

2009-01-25 01:29:57 | 映画

ドラマ「RESCUE(レスキュー)~特別高度救助隊」をみました。
救助されるほうの命の重さと救助するほうの命の重さの問題は訴えかけてくるものがありました。
でもだいぶ「海猿」をパロッていましたね。
最後には「あれは命令違反でなく、救助訓練の一環です」なんてセリフが飛び出さないかと気が気でありませんでした。

さて消防士を描いたドラマですからあの曲がかからないかと期待したのですが、バックで静かに流れていました。

1991年公開の映画「バックドラフト」のテーマ曲です。
シカゴの消防士たちの活躍を描いた映画でカート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィンにロバート・デ・ニーロらが出演していました。
この映画の題名となったバックドラフト(backdraft)とはビルなどの火災現場で酸素がなくなったことにより一端鎮火ところに、ドアを開けるなどして新しい空気が入り爆発的に燃え出す現象のことです。
映画ではそっと消防士達に忍び寄る炎がまるで生き物のように描かれていました。

さてこのテーマ曲ですが映画のことは知らなくても、みなさんご存知の曲と思います。

Backdraft(1991) - Theme music



崖の上のポニョ / 藤岡藤巻と大橋のぞみ

2009-01-01 07:12:09 | 映画

あけましておめでとうございます。
2009年もよろしくお願いいたします。

さて大晦日は家族そろって紅白をみていました。
といっても、私はあまり紅白は好きでなく、みんなとお付き合い程度でしたが。
その中で印象深かった曲が、「崖の上のポニョ」です。
大橋のぞみさんが一生懸命歌っていましたね。
紅白歌合戦という大舞台でしかもバックにオーケストラをしたがえ歌う姿はジーンときました。
まだ9歳であれだけ大役をこなすなんて、凄いことだと思います。

もう「崖の上のポニョ」は歌わないそうですから最後のステージでもあったわけですね。


☆崖の上のポニョ 大橋のぞみさん ☆大ヒット上映中! 作詞:近藤勝也 補作詞:宮崎駿 作曲・編曲:久石譲



The Day I Fall In Love / ドリー・パートン&ジェイムズ・イングラム

2008-11-14 21:40:05 | 映画

ドリー・パートン&ジェイムズ・イングラムで「The Day I Fall In Love」です。
映画「ベートーベン2」の挿入歌です。
ベートーベンとはあの偉大な作曲家ではなく犬の名前です。
1994年の第66回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされたこの曲はキャロル・ベイヤー・セイガー、ジェームズ・イングラム、クリフ・マグネスの共作です。

映画の内容はよくわからないのですが、曲の方は素晴らしいバラードですよ。

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James Ingram & Dolly Parton - The Day I Fall In Love


酒場のバンド / スター・ウォーズ(Ep.IV )

2008-09-19 16:11:40 | 映画

スター・ウォーズ第一回目作品エピソードIVの有名な酒場のシーンで流れている曲です。
これもジョン・ウィリアムズの作曲ですが、さすがに大編成のオーケストラでは収録できず、小編成のスタジオミュージシャンによって収録されています。
この曲ですが、ならず者たちが集まる酒場のシ-ンを効果的に出すため、重低音部をカットするという大胆な手法でリアリティ高めています。
さすがに映画音楽の第一人者ジョン・ウィリアムズらしい心配りです。

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Cantina Band



炎のランナー

2008-08-05 21:30:58 | 映画

いよいよ北京オリンピックの開幕ですね。

オリンピックといえば思い出すのが、1981年公開のイギリス映画「炎のランナー」(Chariots of Fire)です。
舞台は1924年のパリオリンピック。
優勝して真のイギリス人として認められたい、ユダヤ人のハロルド・エイブラハムスと、神のために走るスコットランド人宣教師エリック・リデルの実在の二人のランナーを中心に描かれています。
特に出場競技がキリスト教の安息日である日曜日のため、私は走らないというリデルを、出場種目をかえてまで走らせたエピソードは有名ですね。
私は「オリンピックは参加することに意義がある」という平和な時代に育ったものですから、このどん欲なまでに勝利を追求する映画の内容にショックを受けたものでした。

この映画の音楽を担当したのがヴァンゲリス(Vangelis)です。
ヴァンゲリスは日韓で行なわれた2002FIFAワールドカップのテーマ曲も担当していました。
このサウンドトラックからシングルカットされた同名の曲は、全米ヒットチャートで4週連続一位となっています。

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Vangelis - Chariots of Fire



カジノ・ロワイヤル(1967) / ダスティ・スプリングフィールド

2008-04-05 21:20:03 | 映画

記念すべきイアン・フレミング原作の007シリーズ第一作目作品「カジノ・ロワイヤル」は1967年に映画化されました。
しかし後に一連の007シリーズを手がけるイオン・プロダクションはこの作品の映画権取得に失敗し、別の制作会社によって映画がつくられました。
この映画には多くの有名映画監督や俳優が参加しましたが、全くまとまりがつかないハチャメチャ、ドタバタのスパイ映画になってしまいました。
それでもこの映画の音楽のほうは、作曲・編曲がバート・バカラック、演奏がハープ・アルバート&ティファナ・ブラスという素晴らしい顔ぶれで高い評価を得ました。
とくに、前回のベイ・シティ・ローラーズで触れた、ダスティ・スプリングフィールドが歌う「The Look Of Love」(邦題は「恋の面影」)は007のテーマ曲として有名です。


Dusty Springfield - The look of love



王座の間とエンド・タイトル / スター・ウォーズ(Ep.IV )

2008-03-29 07:02:56 | 映画

スター・ウォーズの楽曲の中でもっとも聴きごたえのあるのが「王座の間とエンド・タイトル」です。
映画のラストでレイア姫がルーク、ハンソロらと接見するシーンに流れています。
格調の高さと戦いが終わったという感じが良く出ていますね。
1977年のオリジナル・サウンドトラックではここばかりを好んで聴いていました。
しかし、このロンドン交響楽団盤は音が固く一本調子のところがあったので、後にリリースされたズービン・メーター指揮のロサンゼルス・フィル盤を聴くようになりました。
こちらはオリジナルをこえる素晴らしい演奏で聴きごたえがありました。


Star Wars Ep.IV - Final Scene (Throne Room) & End Credits



スター・ウォーズのテーマ / ジョン・ウィリアムズ

2008-03-26 19:40:24 | 映画

1977年公開の映画「スター・ウォーズ」のテーマ曲です。
いまさらあらたまっての紹介も必要ないほど有名な曲ですね。

この映画の音楽を担当したのは映画「ジョーズ」のテーマ曲でも有名なジョン・ウィリアムズです。
このスター・ウォーズの映画を担当するにあたってまず参考にしたのが、先に紹介した「2001年宇宙の旅」の音楽です。
当初はこれにならって映画の各シーンに既存の楽曲をあてるようにしたのですが、あまりにストーリーが多岐にわたるためすぐに諦めてしまいました。
哲学的な「2001年」に対しスペース・オペラという活劇的な面のあるこの映画には無理だったのかもしれません。
結局、ジョン・ウィリアムズは「スター・ウォーズ」全編の音楽を新たに作曲することにしました。
もちろん電子楽器を使わないフルオーケストラでの演奏はこの映画にも引き継がれました。
ちなみに「2001年」は巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏です。
この「スター・ウォーズ」では作曲したジョン・ウィリアムズ自ら指揮するロンドン交響楽団が演奏しました。


Star Wars original opening crawl - 1977



ツァラトゥストラはかく語りき / 2001年宇宙の旅

2008-03-22 00:39:47 | 映画

リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」です。
「2001年宇宙の旅」のオープニングで謎の物体から知恵を授かった猿人が道具を使って骨を砕くシーンに効果的に使われています。
このシーンはたいへん衝撃的であり、またこの映画が哲学的な要素を含んでいることを暗示しています。
このSF映画に電子楽器を用いずフルオーケストラの音楽を使うというアイデアは監督のスタンリー・キューブリックが自ら考えられたとされ、後の「スターウォーズ」の音楽にも多大な影響をあたえました。

この映画はストーリーが非常に難解で一度見ただけでは何が何だかわからないという批判が相次ぎました。それに対してキューブリックは「一度見ただけでわかる様な映画をつくる気はない」と反論したそうです。
まあ再公開する度に評価が高まったのでキューブリックの反論は的を得たものでしょうね。

最初この映画の音楽は「スパルタカス」、「クレオパトラ」の音楽を手がけた作曲家アレックス・ノースに依頼されたのですが、結局は既存の音楽を映画にあわせるという手法に変更され、ノースのつくったテーマ曲はボツになってしまいました。

※問題のシーンは最後のほうなので適当に飛ばし見て下さい。
2001: A Space Odyssey Dawn Of Man