murota 雑記ブログ

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(歴史メモ) ロシア、ピョートル大帝とエカテリーナの時代が面白い。

2019年03月11日 | 歴史メモ
 ロシアの始まりを振り返ってみると、ロシア人はモンゴル帝国以来、キプチャク=ハン国の支配下にあった。キプチャク=ハン国が衰えると、1480年にモスクワ大公国が独立する。これが、現在のロシアの始まりになる。この時のモスクワ大公国の支配者がイヴァン3世(位1462~1505)。この人は、ビザンツ帝国、つまり東ローマ帝国の最後の皇帝の姪と結婚していた。その関係で1453年にビザンツ帝国が滅びると、イヴァン3世は「ツァーリ」という称号を使いはじめる。ツァーリというのはカエサルのロシア訛りになる。この称号を使うということは、ビザンツ帝国のあとを引き継ぐという象徴的な意味あいがある。ツァーリを日本語に訳すときは皇帝と訳す。モスクワ大公国をさらに発展させたのがイヴァン4世(位1533~84)。イヴァン雷帝ともいわれる。この人は、大貴族を抑圧し、中央集権化を進める。また、農奴制を強化。ツァーリを正式な称号として採用。激情型の性格でユニークなキャラクターだ。ロシアでは非常に有名な王で、小説や映画の題材に取り上げられる。有名なのが資料集に載っている絵のエピソードだが、ある時、イヴァン雷帝は長男の嫁を身なりがだらしないといって殴る。長男が怒る。長男と言い争いになった雷帝は、カッとなって持っていた杖で長男の頭を打つ。長男の頭がパックリ割れて倒れ、殺してしまった。我にかえった雷帝が息子を抱きかかえて泣き叫んでいる、そのシーンを描いたものだ。この短気で凶暴な性格で、自分に逆らう大貴族たちの領地を取り上げて中央集権化をすすめていった。 . . . 本文を読む