りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

見る力

2007-10-04 23:35:15 | アート・趣味・お勉強
まほうの絵ふで・ママ部に行ってきました。

今回のテーマは木炭画。

…ってあたしさー、バーベキューの時使うような、
備長炭みたいのを想像してたんだけど、これが大違い。

削ってないクーピーみたいな円筒形で、
でもクーピーより二回りくらい細くって、
そして炭なのですごく軽い。

というものでした、画材としての木炭。

材質としては柳の木のことが多く、イギリスからの輸入物が多いそうです。

柳の木……って、誰かの杖だったような……(ハリー・ポッターの話。)
思い出せないけど。


これで今回は、真っ黒のゴム長靴をスケッチするのです。

そして今日は机に向かうのではなく、イーゼルを使いました。

わー、かっこいい。本物みたい。
美大生? あたし。(違います。)


ホリタ先生がおっしゃるには、
才能ないから絵が描けない、ということはない、
絵を描くのに必要なことの7割方は才能でなく技術であり、
技術さえきちんと教えてもらえば、ある程度のところまで「うまい絵」は誰でも描ける。
センスとか才能が問題になってくるのはその先の話。


……だそうなんだけど……


うーーーーーん…………


教えてもらいながらできあがったのは、こんな感じであります。



うーにゅ……
なんか……
すっごく、稚拙感漂うんだよなぁ……


ホリタ先生の口癖、「見えてるようにしか描けない」んだとすると、
私はこんなふうに稚拙にしか物事見てないわけね……

と考えると、ちょっと落ち込みます。

手を動かしてる間は楽しいんだけどねー。

ホリタ先生のあっちゃこっちゃ飛んでついてくの大変な話聞くのも大好きだしねー。



そうだ思い出した、私の「見る力のなさ」を物語るエピソード。

この前、家族で食べ物屋さんに入って、注文したものが出てくるまでの
退屈しのぎに、ちびっちょとその辺の紙に落書きして遊んでいたときのこと。

小林賢太郎の『鼻兎』を真似して描こうとしたんだけど、
どうしても似ない。

あんなにシンプルな線、真似できないはずがない!
と、耳の間隔、目の間隔、目の大きさなど変えて
いろいろ描いてみたんだけど、どーーーしても似ない!

おっかしーなーと、家に帰って本で確認してみたら。



村野、愕然。



私が描いてた『鼻兎』には、どれ一つとして鼻がなかった!!

兎』っつってるじゃん!! あーもー


……とまぁこのように、私には観察力・記憶力が欠けておるのです。



誰ですか? 観察力以前の問題では、とかいってる人は。
受け付けません。






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4匹になりました。

2007-08-10 22:26:26 | アート・趣味・お勉強
「ただのいぬ。プレゼンテーション」にちびっちょを連れて行ってきました。

「ただのいぬ。」って?という方は、

主催者のまほうの絵ふでのサイトを見ていただいたり、
中心人物の一人である小山奈々子さんがやってらっしゃる雑貨屋さん「gg」のブログを見ていただいたり、
ただのいぬ。」で検索して調べていただいたり、
拙ブログのこちらの記事やこちらの記事を見ていただけると幸いです。


4000体のただのいぬたちの中から、気に入ったのを選んで連れて帰っていいとのことで、ちびっちょはこの3匹を選びました。
(ホントは一人一体なんだけど、特別許していただいちゃった Y先生、ありがとう

 もも

 まきちゃん

 のっこ

命名はちびっちょ。
どこから思いついたのかは定かではなく。。。
でも、「名前どうする?」と聞いたらほとんど即答してました。
全員女の子だそうです。

最後ののっこは、もらってきたときなぜかのっぺらぼうだったので、ちびっちょが油性ペンで顔を描きました。



先日私がもらってきたインディと一緒に、記念撮影。





4匹を眺めていると、こんなふうに、本物の犬たちも、何匹でもすぐに引き取って大事に育てられるんならいいのに。。。と思わずにいられません。


「ただのいぬ。の肖像」の方で、子どもたちが描く犬の絵のモデルになってくれたという福ちゃんという犬。
福ちゃんの里親をいま探してます、という告知もトークショーの時にありました。
今日会場に行ったときに、その後どうなってるか聞いたら、申し出てくれた方は何人かいたんだけど、里親に決まるまでにはいたらず、ということでした。。。

犬と人との関係……かぁー…………



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Think!!

2007-08-06 23:59:12 | アート・趣味・お勉強
ずっと、考えています。



8月3日の金曜日、「ただのいぬ。トークショー」がありました。

何、それ?と思われた方は、

主催者のまほうの絵ふでのサイトを見ていただいたり、
中心人物の一人である小山奈々子さんがやってらっしゃる雑貨屋さん「gg」のブログを見ていただいたり、
ただのいぬ。」で検索して調べていただいたり、
拙ブログのこちらの記事やこちらの記事を見ていただけると幸いです。
(説明の手間を惜しんでます、スイマセン


トークショーに先立って、まほうの絵ふでに通っている小・中学生約30人が、会場となったビルのワンフロアに2泊3日で泊まり込み、4000体の手の平サイズの犬を作りました。

綿を糸で縛って大まかに犬の形を作り、石膏液に浸して固まりかけるところを整形し、絵の具で彩色してできあがり、らしいんだけど、

4000体ですよ。一人あたま130~140体。

詳しくはまほうの絵ふでサイト内のブログにありますので見ていただきたいんですが、ただごとじゃないですよ。

あきらめムードが漂ったときもなかったわけじゃないみたいなんですが、3日目の、トークショーが始まる夕方に私が会場に行ったときには、こんなことになっていました。






4000匹のただのいぬたちが、そこにいました。

まほうの絵ふで代表のホリタ先生は「えふで's ブートキャンプ」とか「うちは体育会系ですから」とかよく言うんですけど、ホント、力業……すごい……

一体一体よーく見れば、べちゃっとなってて「これ、トカゲ?」みたいなのや、「これは明らかに、固まる前に誰かに踏まれちゃったよね?」みたいなのもあるんだけど、でも、この数は、圧倒的な迫力といってもいいほどの力を持って、私たちの前に並んでいました。

「4000」って、数字にすると1秒もかからずに言えてしまうものだけど、それをこうやって目の前に並べられると、がぜん現実感を持ってきます。

そして、この4000体の犬を子どもたちに作らせた目的は何か、そもそもこの「4000」という数字はどういう意味を持つのか、それがトークショーで語られました。


「ただのいぬ。」の写真を撮っている、写真家の服部貴康さんのお話によると、「4000」というのは、北海道で毎年保健所や管理センターに収容される、捨て犬や迷い犬の数なんだそうです。そして、そのうち飼い主や里親が見つかって引き取られていくのは1000匹。残りの3000匹は、処分という運命をたどります。



子どもたちに4000体の犬を作らせたのは、この「4000」という数字を実感してほしかったからなんだそうです。


さらに、全国的にはこの処分される犬の数は年間16万頭にも上るというデータがあること、そしてそんなことになってしまう理由(ペットブームなど犬をとりまく様々な状況)、ペットとしてかわいがられて一生を終える犬と盲導犬として人の役に立って一生を終える犬と捨てられて処分されてしまう犬とでは本来何の違いもないはずであること……


心が痛くなってくる話が続きます。


そして、保健所やセンターに引き取られた犬のうち、生後3ヶ月以内で健康でしかも見た目がかわいい犬は、センターの人によって選別され、希望者に無償で譲渡されます。
裏返せば、その基準にはずれた犬が処分される、ということです。
(写真集「ただのいぬ。」は、その譲渡される予定になっている犬たちを服部さんが撮ったものです。)



そんな話を聞いたあとで、ホリタ先生が会場のお客さんにいうのです。

「ここにある4000体の犬の中から、いまからみなさんに1000体選んでいただいて首輪をつけてもらいます。そして、このあと東京でやる「ただのいぬ。」イベントで展示していただけるということなんで、東京に連れて行く100体も選んでください。それから、せっかくなんで、みなさんおみやげに、一人一体気に入ったのを選んで持って帰ってください」


(ちなみに会場には、二泊三日の犬製作を終えた子どもたちも全員まだ残って話を聞いていました。)


…………そういうことか…………


「選別」することの意味、それを子どもたちに考えさせようってんですね……


私のところにも首輪(コードをまとめるときなどに使う結束バンドが首輪代わりです)が十本くらい回ってきたけど、最初、選ぶのやめようと思いました。
だって人が悪いですよ、あんな話を聞いた直後に「選ぶ」行為をさせるなんてさ……

でも人間、何かを選び取るっていうのは避けて通れない道だし、ここで選ばないのは問題から目を背けてることになる気がして、やっぱり選ぶことにしました。

で、次に思ったのは、
「かわいいの選んでくださいね~」
なんて言ってる先生に逆らって、あえてべちゃっとなってるブサイクなのを選ぼうということでした。

だけど、だったら私に選ばれなかった「かわいいの」はどうなるんでしょう。
「ブサイクだから」選ばれなかった犬と「かわいいから」選ばれなかった犬、どちらも選ばれなかった事実にはまったく変わりありません。
ここが保健所で、目の前の犬たちが生きている犬だったら、私に選ばれなかった犬は、ブサイクだろうとかわいかろうと、処分されるのは同じです。

どんな基準で選ぼうと、それはすなわち選ばなかった方を死なせることには変わりなく、「選別」それ自体が傲慢で、残酷なこと……


そう思うと、ホントに何をどう選んだらいいのかわからなくなって、4000体の犬たちを前にして、途方に暮れちゃいました。


結局、私が選んで持って帰ってきたのはこれ。



「なんとなく」心惹かれたものを選びました。
改めて見ると、やっぱり姿形がスッキリして見た目のいいのを選んでるな
名前は「インディ」とつけました。
いつか犬を飼うことがあったらこの名前にしようと、高校生の時から決めてた名前です。

ただのいぬは、ただのいぬじゃなくなりました。


子どもたちは「あ、こっちの方がかわいいかもー」「私の作ったのどれだっけ……」等と楽しそうに選んでました。
「選ぶ」ことの意味、どれくらい伝わったかな……


選ぶのが終わって席に戻りトークショーが再開されたとき、いま選んだことの意味をホリタ先生か服部さんが説明するのかな、と思ってたけど、特にはありませんでした。

子どもたちに、自分で考えてもらいたい、ってことですね。

ちびっちょがもうちょっと大きくて、今回参加できるくらいの年だったらよかったな。
参加した子どもたちにはすごくいい体験になったと思います。



さて、トークショーは、こうしたちょっとツラい話ばかりではなく、アートが持つ、人々に何かを伝える力についてとか、写真展の開催とか写真集の発売といった形でこのプロジェクトを進めることにした経緯(小山さんがどんなふうに考えたか)など、興味深くておもしろい話が次々出てきて、2時間があっという間でした。足りなかった。
(2泊3日の過酷な挑戦を終えたばかりの子どもたちはかなり眠そうだったけど


終わったあと、小山奈々子さんと服部貴康さんにサインをいただきました



さらに服部さんには聞き足りなかったところを質問させていただきました。服部さんは、トークショーで話してたときと同じように、私一人が相手でも熱心にお話ししてくれました。

だけど、次々サインをお願いしに来る人がいたりして、私一人がいつまでも独占するわけにもいかず……
まだお聞きしたいことはいろいろあったのですが……残念


あと、小山奈々子さん。
小林くんのお友達だなんて、どんな人なんだろう
とドキドキしながら行きました。

「ただのいぬ。」の詩のイメージどおり、外見・雰囲気はすごくかわいらしい感じの方だった

でもこうやって「ただのいぬ。プロジェクト」を立ち上げて、イベントの企画をして、っていう方ですから、頭がよくて、行動力もあって、しかも元はグッド・デザイン・カンパニーのデザイナーさんです、クリエイターとしての才能もすごいんだろうなー。

サインをいただいたときに少し言葉を交わしたので、よっぽど小林くんのこと聞こうかな、と思ったんですが。


なんかね、ただのいぬたちの話聞いたあとでは、
えーっ、ラーメンズの? 小林賢太郎が命名? 何それ何それー
なんていうミーハーな気持ちを持ってたのがちょっと恥ずかしくて。


ホリタ先生が、トークショーの途中で言ってたんです。
「この「ただのいぬ。」たちを見に来るきっかけはなんだっていいんです。「わー、かわいい犬の写真!」でもいいし、ラーメンズの小林賢太郎って名前に飛びついたんでもいい」
みたいなことを。

ドッキィィィとしちゃった。わ、私のことですか……?って。


もちろん、トークショーに行った動機は小林くんだけじゃないですよ。
もちろんちがうんだけど、でもそういうミーハー的気分があったことも紛れもない事実なので……


なので、自重しました……


…………

…………



ああっ、でもホントは聞きたかった、小林くんのこと!!
小林くんと!
直に!
お友達だって人が!
目の前に!
いたんだよ!
言葉さえ!
交わしたんだよ!


ああ~~~~~~ 



ま、しょうがない。

やっぱどう考えても、あの場で小林くんのこと言い出すのは場違いだったわ。ウン……



そのことは関係なく、本当に今回のイベント、行って良かったです。
あれから、いろいろなことを考えてます。

ヒトと犬との関係。ヒトの傲慢さ。残酷さ。選ぶことの意味。救うことの意味。自分にできること。
それから人に何かを伝えるということの意味。アートの力、意味……

考えても結論は出そうになく、そもそも答えなんてないものかもしれないけど、考える、それ自体に意味があるのだと思いたい。

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ろーどあーと

2007-07-20 23:29:03 | アート・趣味・お勉強
先週の日曜日、ちびっちょの通う絵画・造形教室で、「夏の親子造形体験」というイベントがありました。

今年は、街の真ん中の歩行者天国で、道路をペイントして水のないプールを出現させちゃう、というものでした。




参加者約250名、使ったチョークは3000本!だそうです。




一人で黙々と塗るちびっちょ。



2時間くらいやっていたでしょうか。ズボンはこんなです。




できあがり。ビルの7階から撮りました。
けっこう本物のプールに見える!



やったことといえば青いチョークで地面をただただ塗りたくっただけなんですが、主催者のホリタ先生によると、これも絵画、しかも「絵画の本質を抽出した」絵画なんだそうです。
うーん……よくわかんない……


でもちびっちょは楽しそうでした。
最後は清掃!……なんだか、水遊びしてるんだか……
写真手前でホースを持っているのがホリタ先生です

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タマゴ? バクダン?

2007-06-08 00:51:06 | アート・趣味・お勉強
前にも書きましたが、ちびっちょは絵画・造形教室に通っています。
今年度から、会員のママ向けに、アート体験をさせてくれるプログラムが始まりました。
月1回、自由参加です。

今日は6月のアート体験に参加してきました。
(ちなみに、4月に行ったときの記事がここにあります。)

今回のテーマは「コロタマ作り」。

石膏でタマゴのオブジェを作るのです。

手順は

1.石膏の粉と水を1:1で混ぜ合わせ、ペットボトルに入れる。
  (500mlペットボトルに半分弱の石膏溶液ができる)

2.ペットボトルの口に風船をかぶせ、全体をくるっと逆さまにし、石膏溶液を全部風船の中に流し込む。

3.石膏溶液の入った風船をフウフウ吹いてふくらませる。

4.ある程度の大きさまでふくらませたら(ドッジボールとバスケットボールの中間くらいかな)、口を縛る。

5.風船をクルクルといろいろな方向に回して、石膏溶液が全体に行き渡るようにする。

6.石膏は20分くらいで完全に固まるので、それまでひたすらクルクル回し続ける。

7.石膏が固まったらテーブルの上に置いて、縛った風船の口をハサミでチョキン! 
うまくいっていれば、マリモようかんのようにクルン!と風船がむけて、
中から真っ白すべすべのコロタマくんが現れる……はず。

要するに、石膏の粉と水を混ぜ合わせたのを風船の中に流し入れて、固まるまでクルクル回すだけ。

カンタン、カンタン……なんかじゃねー!!

ヤマ場は何か所かあるんですが、序の口の手順1から、もう大変。

石膏は、サラサラした片栗粉状のものが、水とふれあった瞬間、固まり始めます。

粉をいっぺんに入れたらダマになるので、少しずつ。
だけど入れてるそばから固まり始めるから、どんどん入れなくちゃならない。

少しずつ、でもドンドン入れろって、やってみたらけっこうテンパりますよ。

でもまぁなんとか全部入れて、ぐるぐるかき混ぜたら、この時点でバリウムみたいな感じ。

それをペットボトルに移すんだけど、ボトルの口が狭いから、
こぼさないようにチョロチョロやってたら、
「どわっと入れないと固まっちゃいますよ~♪」と若い女性の先生は明るく言う。

ので慌ててどわっと入れたらどわっとこぼれる。ボトルも手もぬるぬる。

でもちんたら拭いてるヒマはなく、すぐに風船をかぶせて、逆さまに。

液が全部入ったらボトルを外すんだけど、ここが第一のヤマ場。

風船は縮もう縮もうとしてるので、うかつにボトルを外すと、びゅわっと中身が逆流して、そこら中に飛び散る。
ので、風船の口のところを数回ねじってしっかり指で押さえなくちゃならない。

そして、風船の方をきっちり押さえていても、ボトルの方に石膏が残っていたら、それが飛び散る、と先生は言う。

「それはどうしたらいいんですか?」と聞いたら、「どうしようもないでーす♪」と。かわいくて明るいけど厳しい先生。

ボトルの外側も石膏がこぼれて真っ白だから、残ってるかどうかわかんないんだよぉ(泣)。

もう一人の人に風船の口を押さえててもらって、目をつぶってボトルを引っこ抜く!

……セーフでした~

向かいでやってた人は、スプラッシュ!してました。無地のパンツが、白いドット柄になっていました


ボトルを外したら、第二のヤマ場。すかさず風船をふくらまします。

……でもあのね、思い出してください。ボトルの口が石膏まみれなんです。
そこに風船をかぶせたわけですから、風船の口も当然石膏まみれなんです。
そこに、自分の口を付けてふくらませるわけなんです。

……唇、真っ白。

「アダモちゃんになっちゃう~」と呟いてる人もいました。
ナイス!

そして思い切って口を付けたはいいけど(良くないけど)、私、風船ふくらませないんです、普段から。
肺活量に問題があるんでしょうか。

何も入ってなくてもふくらませないのに、とろーりバリウム状の液体が入ってる風船。

しかも、「しっかり吹いてくださいね~。くれぐれも吸い込まないでね~。石膏逆流してきて、飲んじゃいますからね~♪」と先生。

イヤ! 石膏飲むのはイヤ! それだけは許して!!

必死で吹きました。泣いてもダメです。ふくらませないといけません。
できなくてもやらなきゃいけません。
やらなきゃ石膏イッキ飲みです。

……必死でやれば、何とかなるもんですね。
ある程度までふくらみました。
頭はもうくらくらです。

「先生、このくらいでいいですかね?」と聞きましたら、
「ん~、もうちょっと大きい方がいいかも~♪」

先生!! 

……って泣いてる場合じゃなかった、早くしないと固まっちゃう~~!!

いや~、もう息が吸えない~~

それでも何とか先生のOKが出るまで頑張って、
あとは風船の中で石膏が均等に行き渡るように、クルクル回し続けます。

これはけっこう楽しかった。
腕の中でこねくり回してると、だんだんかわいくなってくるんですよ、私のタマゴちゃんって。

風船の中身は全然見えないけど、石膏が固まったかどうかはすぐにわかります。
あったか~くなるんです。明らかに熱を持つの。不思議。

固まったらテーブルの上に置いて、さぁ、最後のヤマ場。

風船の口のところを指でつまんで軽く引っ張って、ハサミでパチン、とします。

石膏が厚いところと薄いところとのムラが激しいと、バーン!と破裂したりする、と先生は言うし、
破裂しないまでも、中でヒビが入ってたらバリンと割れてこれまでの苦労が水の泡、ということになるかもしれない。

ドキドキです。

なんかこう、最後の1本、あと1本導線を切れば爆弾の時限装置が解除される、この3本のうちのどれかは、もう勘で選ぶしかない、どうか、神様……!とハサミをかまえて祈りを捧げる爆弾処理班の人の気持ちです。

…………カット!

セーフ!時限装置は解除されました。
タマゴは、ハサミを一回入れたとたん、プリン!とむけました。
おぉ~~、やった~~~!!

その拍子に一部が欠けちゃったけど、大体タマゴの形にはなりました。
まぁ、満足です。

「はぁ~、何とか口がアダモちゃんになっただけで終わった……」
とホッとしていたら、先生が、
「あ、まだ時間ありますね~、もう一つやりましょうか♪」

だから、先生!! 



……で、できあがったのがこちらでございます。





右のは、風船が半分むけたところで、これもきれいかも、とそのままにしておいてみたものです。

つぶれないように持って帰るの、たいへんだった~




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アートセラピー第3回

2007-06-06 00:07:18 | アート・趣味・お勉強
「子育てアートセラピー」第3回に行ってきました。

第2回の模様は当ブログのこちらをご参照下さいませ。








上がちびっちょの描いた絵、下がくるくるさんの描いた絵。

あまりに似ていることに衝撃を受けて、今日はアートセラピーの先生に鑑定してもらおうと張り切って行ったのですが。

……なんかね、アートセラピーの見地からは、別に大きなことではないみたいで。
似ていること自体については、先生からは大したコメントはなかったです。
(受講生のみなさんからは軽くどよめきが上がりましたが。)

がく。

結局アートセラピーで何を一番見たいかというと、それぞれの持つ「エネルギー量」なんですって。

すっごく細部まで描き込んであったり、色が濃く塗り込まれていたり、モチーフが画面いっぱいに描かれていたり、という、いわば「ねちっこさ」を感じさせる絵。

そういう絵を描く人は「エネルギー量が高い人」。

「エネルギー量が高い人」イコール「元気で活発な人」とは限らなくて、おとなしくても、じーっと一つのことに長時間集中できる人も、エネルギー量の高い人。

何もしないで1時間ひとを待っていられる人も、エネルギー量の高い人。

精神的にはわりと安定していて、自分をしっかり持っていて、あまりものに動じない人。

逆に、モチーフが小さい、色が薄い、線がわりと単純、といった「あっさりした」絵を描く人は、「エネルギー量が低い人」。

エネルギー量が低い人は、フットワークが軽い、要領がいい、でも行動するより先にあれこれ考えちゃって、不安感を持ってる人が多い。



どちらがいい悪いじゃなくて、こういうタイプに分かれますよ、という話。

だから、(「子育て」アートセラピーなので、どうしてもこういう方に話が行きます)、自分と子供がそれぞれどっちのタイプかを知っておくと、たとえ子供と自分の考え方や感じ方が全然噛み合わなくても、「どーしてなのっ?!」となることなく、その子のタイプに合わせた接し方ができますよね、という話です。

ちなみにうちはどうだったのかというと、全員「中くらいですね。高くも低くもない。バランス取れてます」だそうです。

なんじゃそりゃ。話のネタにならないじゃないですか。



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三十年の時を超えて二人は出会ったのだ

2007-05-30 21:07:39 | アート・趣味・お勉強
昨日、「子育てアートセラピー講座~色からわかる子供の心」というものに行ってきました。

市の第三セクターでやってるカルチャーセンターみたいなところの短期講座です。

二回目の今回は(一回目はちびっちょが幼稚園を休んだので私も欠席)、受講者にその場で花の絵を描かせて、そこからどんなことがわかるか講師の方が解説してくれました。

花だけをアップで描いた人は、周りの物事を近視眼的に見る傾向があり、逆に背景などもいろいろ描き込んだ人は、実際にも一歩引いて物事をクールに見る傾向がある。とか。

根が張っていない花を描いた人は、先のことを見るので精一杯(振り返る余裕がない)で、つまり毎日忙しい人です、とか。

まぁ要するに心理テストみたいなものですね。
「ほんと~?」と思わないでもなかったんだけど、まぁ、面白いは面白い。

何に役立つかというと、子供の描いた絵と自分の絵を並べてみて、傾向が一致していればあまり気をつけなくてもしっくりいくけど、全然違う絵だったら(子供がアップで描いてるのに親は引いた絵だとか)、ちょっと自分と子供との傾向の違いを意識して接した方がいい、とかそういうことがわかるんだそうです。

それで、家に帰って、まずちびっちょに「お花の絵、ママに描いてくれない?」と頼んで描いてもらいました。

それがこの絵。





そして夜、ちびっちょが寝たあと、くるくるさんにも描いてもらいました。

それがこれ。


おんなじやーん!!


もちろん二人はお互いの絵を見ていません。片方が描いているとき片方はそばにいませんでした。私も「花の絵を描いて」と頼んだ以外、何の情報も与えていません。

なのに、こんなにも似た絵になるって、あり得るんでしょうか。

似たもの親子だ、とは思ってましたが。(顔も似てるけど性格もそっくりなんだ、いやんなるくらい)。

同一人物なのかもしれないな。くるくるさんは、実は三十年後の未来から来たちびっちょなんだ。もしくは、ちびっちょが三十年前のくるくるさん。

タイムスリップしてきて本人どうし出会ってしまったが、なぜか時の自浄作用が働かずに、二人同時に現在に存在しえてしまっているという……

だって似すぎでしょ、これ。それとも仲良し親子ならよくあること?

来週も講座はあるので、持っていって先生に見てもらおうと思ってます。どんな解釈してくれるか楽しみだ。
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