
仏事に使うそうだが、実際に使っているところを見たことはない。
姉の話では義父がなくなった時の枕団子を作るとき、シキミの葉を入れた湯で茹でたと聞いたことがある。
葉・枝・幹・根のすべてに毒性があるが、とりわけその実は劇物に指定されているほどの毒があるそうだ。
いっぽう、シキミの香気は悪しきを清めたり、獣が墓を暴くのを防ぐといわれていて墓前に供えられたりもするという。
先日の夕刻、叔父から「息子が亡くなった・・・」と電話があった。
享年52歳・・・
幼少のころの病気がもとで重度の脳性まひになり、18歳まで自宅で介護、その後の30有余年を施設で過ごした。
昨日、葬儀・告別式だったが、施主がごく内輪でという意向だったので親戚として出席したのは私一人。
叔母は「私たちが生きているうちに送ってやれるので良かった・・・」と涙し、棺にふたをするときも頭を撫でて「よく頑張った!!」と声をかけていた。
またしても連休の最後は黒ネクタイで閉めることになった。
どのみち、今回も隣家の四十九日が予定されていたので黒ネクタイを締めることになっていたのだが・・・
次の四十九日に何事もないことを祈るのみである。