この数カ月、我が家は麦も含め皆眠りが浅い。
小さな寝息が聞こえるとホッとし、パタパタと暗闇をトイレに向かう足音にハッと目を覚ましたり。
大した物を口にしたわけでもないのに何故か繰り返す下痢と嘔吐。
心配もピークに差し掛かったタイミングで3日(日)川崎の日本動物高度医療センターへ向かう日となった。
予約は10:30、渋滞を考えて早めに出発したが、順調に到着。まだ9:40だった。
病院は多摩川土手沿いの良い景色の場所にあった。まだ早い時間なので土手で麦のトイレを済ませようと思ったが
慣れない土地だからか?元気がないからか?麦は散歩したがらない。チッコを見届け早々に病院に入った。
正面玄関は2重の自動ドアになっているが、飛び出し防止の為片方のドアが開いている間、
もう一つのドアは開かない仕組み。さすが。
中に入るとホテルの様なフロントと待合室。
既に沢山の人と犬猫が待っているが皆重篤な子ばかりなのでシーンとしている。
麦も下痢続きで体力ないせいかとってもイイコ。
暫く待って呼ばれ診察室へ。中には腫瘍科の医長さんである若い女医のI先生が待っていました。
これまでの麦の状態。異常に気が付いた瞬間から今日迄の状態、時間を追ってカルテと比べて確認されます。
その細かいこと!「それは嘔吐が先?下痢が先?」「13日のこと?14日のこと?」全てメモされます。ドキドキ
このblogもそうだけど自分自身色々覚えられなくなったので麦の症状については全部メモしていました。
それが今回本当に役立った。皆さんにもおすすめします。イザという時の為に簡単にでもメモしておくといいですよ。
最後の下痢なんて私はもう全部片づける度に写メしてました。
どんな状態の物が何時に出たのか、後から振り返るのに便利ですし実際写真見て先生に確認していただきました。
夜中の事って起きてからだと記憶ぐちゃぐちゃになっちゃいますからね~
前日主治医から電話で当日は「胃の検査ですから腸は予定に入ってません」と言われていましたが、
どうしても腸が気になること、IBDの可能性、麻酔の心配等々
I先生に全部お話ししました。先生もじっくり時間をかけて聞いて下さいました。
そしてI先生自身も確かに胃に問題あるのに下痢が気になると。
しかし麦の体の状態から長時間の麻酔は無理があるだろう、
取りあえず麻酔をかけず注射器で麦の胃の腫瘍を採取できないか確認してみましょうと。
一通りの血液検査等も含め午前中いっぱいかけて確認、お昼過ぎに再度呼ばれ診察室に。
やはり腫瘍の場所が横隔膜に覆われ注射で簡単に取れる様な場所ではなかったこと、最小限の麻酔と時間で内視鏡と
CTが必要な事を説明されました。
そして当初予定の胃の内視鏡、プラス腸まで行くには麦の体力が心配なので胃カメラから見える範囲で腸の入り口付近を
見ることにしましょうと。
終了時間は17時前後になりますと言われ、私たちは4階の飲食可の待合室の重い空気の中で待つ気になれず昼食を取るため
一度外出することにしました。
しかし食欲がある訳でもなくスマホで近所のお蕎麦屋さんを探して車を走らせてると見覚えある風景。
偶然私の母方の墓地が目の前に。住所が近いとは思っていたが・・・こんな時は神様仏様・・・急遽お墓参りだ。
猛暑の中お墓を前に必死にお願い。(お墓参りって本当はお願いする所じゃないんだけどねー)
戻って再び待合室でぼーっとしてると早めに検査終了しそうだとお呼び出し。
ドキドキしながら診察室に入り先生からじっくり検査報告を受けました。
かかりつけの病院で疑われた胃癌は多分良性のポリープだろう。
確かに写真はツルンとして綺麗なコブ。癌だともっとどす黒い色をしている様です。
勿論念のため採取して検査
内視鏡は麦の体が小さいので大変苦労された様です。麻酔時間は15分が限度。その間に内視鏡とCT全てを済ませなければなりません。
しかし頑張って奥まで確認した結果、麦を痛めつけてた原因がそこにありました。
胃の奥から覗いた十二指腸、ツルンとした綺麗な胃に比べて十二指腸は全面異常なブツブツで素人目にも酷い状態だった。
病理検査の結果が出るまで一週間程度、しかし確認するまでもなく多分リンパ腫であろうとのこと。
リンパ節にコブの様にできたリンパ腫であればエコー等でも気が付いたかもしれません。
しかし麦の様に全面肌荒れの様に小さなツブツブがびっしりできた場合は内視鏡で確認するしか気が付きようはありません。
今回胃癌?と思わなければ内視鏡を受けることもなかったでしょう。偶然の発見でした。
しかし十二指腸にできたリンパ腫と考えれば今までの症状が全て説明つきます。悲しい現実。
人間は年を取ってから癌になると上手に共存できたりしますよね?先生に懇願するように訴えましたが
先生の答えは「犬は人間の5倍・7倍で年取りますから・・・」そうですね。
しかし胃癌なら手術は必至、術後の予後が順調な子は珍しいそうです。
リンパ腫は抗がん剤・ステロイド薬の治療になります。
まだ主治医の先生と相談しなければ何事も決まりませんが、今は麦を苦痛から救ってあげる事だけを考えていこうと思っています。
3月下旬からこの2カ月強、私たちは「なぜ?なぜ?」の繰り返しで本当に辛かった。
しかしI先生も主治医の先生の判断は正しかったと思いますと説明されました。
まずは疑わしい事をひとつひとつ消し去る事が大切です。無暗にステロイドが効いたからと飲んではいけないと。
主治医の先生方にも感謝です。
なので辛い結果ではありましたが、向く方向が決まった事に安堵し、高度医療センターのI先生に心から感謝し帰宅しました。
帰りは事故渋滞で帰宅したのは19:30 長い一日が終わりました。
高度医療センターは第二検査機関、病院からの紹介と予約がなければ行けません。
そして驚く値段です。しかしその設備と技術を考えれば最後の砦として仕方ないのかな?とも思います。
参考までに麦の医療費を載せておきますね。
基本診察料 5,000
検査料 53,370
画像診断料 180,000
薬治料 7,900
注射料 6,500
処置料 2,000
麻酔料 16,500 合計 271,270 +消費税 21,701 = ¥292,971 保険に入ってない麦さん、かなり痛いです
今まで私の不安を慰めてくださった皆様ありがとうございます。
これからも辛い事の連続かもしれません。が、最後まで麦と共に戦おうと思っています。陰ながら応援して下さいませ。長々読んでくれてありがとう。
小さな寝息が聞こえるとホッとし、パタパタと暗闇をトイレに向かう足音にハッと目を覚ましたり。
大した物を口にしたわけでもないのに何故か繰り返す下痢と嘔吐。
心配もピークに差し掛かったタイミングで3日(日)川崎の日本動物高度医療センターへ向かう日となった。
予約は10:30、渋滞を考えて早めに出発したが、順調に到着。まだ9:40だった。
病院は多摩川土手沿いの良い景色の場所にあった。まだ早い時間なので土手で麦のトイレを済ませようと思ったが
慣れない土地だからか?元気がないからか?麦は散歩したがらない。チッコを見届け早々に病院に入った。
正面玄関は2重の自動ドアになっているが、飛び出し防止の為片方のドアが開いている間、
もう一つのドアは開かない仕組み。さすが。
中に入るとホテルの様なフロントと待合室。
既に沢山の人と犬猫が待っているが皆重篤な子ばかりなのでシーンとしている。
麦も下痢続きで体力ないせいかとってもイイコ。
暫く待って呼ばれ診察室へ。中には腫瘍科の医長さんである若い女医のI先生が待っていました。
これまでの麦の状態。異常に気が付いた瞬間から今日迄の状態、時間を追ってカルテと比べて確認されます。
その細かいこと!「それは嘔吐が先?下痢が先?」「13日のこと?14日のこと?」全てメモされます。ドキドキ
このblogもそうだけど自分自身色々覚えられなくなったので麦の症状については全部メモしていました。
それが今回本当に役立った。皆さんにもおすすめします。イザという時の為に簡単にでもメモしておくといいですよ。
最後の下痢なんて私はもう全部片づける度に写メしてました。
どんな状態の物が何時に出たのか、後から振り返るのに便利ですし実際写真見て先生に確認していただきました。
夜中の事って起きてからだと記憶ぐちゃぐちゃになっちゃいますからね~
前日主治医から電話で当日は「胃の検査ですから腸は予定に入ってません」と言われていましたが、
どうしても腸が気になること、IBDの可能性、麻酔の心配等々
I先生に全部お話ししました。先生もじっくり時間をかけて聞いて下さいました。
そしてI先生自身も確かに胃に問題あるのに下痢が気になると。
しかし麦の体の状態から長時間の麻酔は無理があるだろう、
取りあえず麻酔をかけず注射器で麦の胃の腫瘍を採取できないか確認してみましょうと。
一通りの血液検査等も含め午前中いっぱいかけて確認、お昼過ぎに再度呼ばれ診察室に。
やはり腫瘍の場所が横隔膜に覆われ注射で簡単に取れる様な場所ではなかったこと、最小限の麻酔と時間で内視鏡と
CTが必要な事を説明されました。
そして当初予定の胃の内視鏡、プラス腸まで行くには麦の体力が心配なので胃カメラから見える範囲で腸の入り口付近を
見ることにしましょうと。
終了時間は17時前後になりますと言われ、私たちは4階の飲食可の待合室の重い空気の中で待つ気になれず昼食を取るため
一度外出することにしました。
しかし食欲がある訳でもなくスマホで近所のお蕎麦屋さんを探して車を走らせてると見覚えある風景。
偶然私の母方の墓地が目の前に。住所が近いとは思っていたが・・・こんな時は神様仏様・・・急遽お墓参りだ。
猛暑の中お墓を前に必死にお願い。(お墓参りって本当はお願いする所じゃないんだけどねー)
戻って再び待合室でぼーっとしてると早めに検査終了しそうだとお呼び出し。
ドキドキしながら診察室に入り先生からじっくり検査報告を受けました。
かかりつけの病院で疑われた胃癌は多分良性のポリープだろう。
確かに写真はツルンとして綺麗なコブ。癌だともっとどす黒い色をしている様です。
勿論念のため採取して検査
内視鏡は麦の体が小さいので大変苦労された様です。麻酔時間は15分が限度。その間に内視鏡とCT全てを済ませなければなりません。
しかし頑張って奥まで確認した結果、麦を痛めつけてた原因がそこにありました。
胃の奥から覗いた十二指腸、ツルンとした綺麗な胃に比べて十二指腸は全面異常なブツブツで素人目にも酷い状態だった。
病理検査の結果が出るまで一週間程度、しかし確認するまでもなく多分リンパ腫であろうとのこと。
リンパ節にコブの様にできたリンパ腫であればエコー等でも気が付いたかもしれません。
しかし麦の様に全面肌荒れの様に小さなツブツブがびっしりできた場合は内視鏡で確認するしか気が付きようはありません。
今回胃癌?と思わなければ内視鏡を受けることもなかったでしょう。偶然の発見でした。
しかし十二指腸にできたリンパ腫と考えれば今までの症状が全て説明つきます。悲しい現実。
人間は年を取ってから癌になると上手に共存できたりしますよね?先生に懇願するように訴えましたが
先生の答えは「犬は人間の5倍・7倍で年取りますから・・・」そうですね。
しかし胃癌なら手術は必至、術後の予後が順調な子は珍しいそうです。
リンパ腫は抗がん剤・ステロイド薬の治療になります。
まだ主治医の先生と相談しなければ何事も決まりませんが、今は麦を苦痛から救ってあげる事だけを考えていこうと思っています。
3月下旬からこの2カ月強、私たちは「なぜ?なぜ?」の繰り返しで本当に辛かった。
しかしI先生も主治医の先生の判断は正しかったと思いますと説明されました。
まずは疑わしい事をひとつひとつ消し去る事が大切です。無暗にステロイドが効いたからと飲んではいけないと。
主治医の先生方にも感謝です。
なので辛い結果ではありましたが、向く方向が決まった事に安堵し、高度医療センターのI先生に心から感謝し帰宅しました。
帰りは事故渋滞で帰宅したのは19:30 長い一日が終わりました。
高度医療センターは第二検査機関、病院からの紹介と予約がなければ行けません。
そして驚く値段です。しかしその設備と技術を考えれば最後の砦として仕方ないのかな?とも思います。
参考までに麦の医療費を載せておきますね。
基本診察料 5,000
検査料 53,370
画像診断料 180,000
薬治料 7,900
注射料 6,500
処置料 2,000
麻酔料 16,500 合計 271,270 +消費税 21,701 = ¥292,971 保険に入ってない麦さん、かなり痛いです
今まで私の不安を慰めてくださった皆様ありがとうございます。
これからも辛い事の連続かもしれません。が、最後まで麦と共に戦おうと思っています。陰ながら応援して下さいませ。長々読んでくれてありがとう。
食欲がなく、毎日ペットショップであれこれ手にしては捨てる繰り返しのなか
速攻で色々フードを送ってくれたつちままには涙が出そうになりました。
麦が何を食べたいのか未だ謎だらけでムラがありますが、時にはカナガン、時にはパルちゃんフードと
贅沢(わがまま?)しています。
保険は確かにおっしゃる通り、麦は10年間は全く病院に縁がなかったので
14年分ここにきて使ってると思えば。。。と言い聞かせてます(笑)
本当に犬飼にとって月日が流れるのって早いですよね?
初めて麦を我が家に連れてきて下さった日の事、昨日の事の様に覚えています。
目の周りにまだ黒い眼鏡みたいな毛があって、思わず笑ってしまうような顔してた。
あの日から麦は我が家の宝物、めぐり合わせてくれたたまちゃんとルチプリさんに感謝です。
ルチプリさんもワンちゃんと戦い中なんですね、一緒に頑張りましょうね。
千葉の腫瘍科の先生の事もたまちゃんに教えていただくまでそんな凄い先生とは知りませんでした。
でも今回川崎のI先生もやはりご存じだった様で麦はラッキーです。
ププちゃんも分かった時には末期だったんだよね?
辛かったよね、同じ立場にならなきゃ想像だけではわからない事ってあるよね。
いつも心に寄り添ってくれてありがとう。
またいつでも会いに来てやって下さい。待ってるよ。
その後、麦ちゃんの様子はどうですか?私も病気のこと、少し調べてみました。薬がヒットすると、だいぶ症状が和らぐケースがあるようですね。いつもの神社でお祈りして、少しでも楽になるよう願ってます
ちなみにうちは1さいから保険に入ってますが、今回初めて契約内容をちゃんと見たら、1日の上限が一万円!毎年約20000円。今は年額50000円超えを払ってきても、補償は微々たるもんで愕然としてます
毎年年賀状を頂きありがとうございます。
麦ちゃんの可愛い写真を楽しみにしていました。珠ちゃんに連絡を貰いびっくりしています。
蓮田から麦ちゃんとママパパに会いに行った日から14年経ってたのですね!兄妹のおとこの子も山形で頑張ってますよ!
私のわんこも闘病中です。毎日変化が無いかドキドキしながら生活しています。普通に食べて寝て1日を過ごして欲しい‼️それだけを望みながら。
どうして欲しいかだけでも分かれば良いのに…
考えても考えてもどうしていいか分からない事ばかりです。
これからも体力的にも精神的にも色々な事があると思いますが、体に気をつけて下さい。
少しでもいい方向に向かいますように…
検査お疲れ様でした。
私も去年前半は夢うつつな毎日でした。ププの動きひとつひとつが気になって気になって。
残念な結果ではありますがリンパ腫は抗がん剤がよく反応してくれるとのこと、麦ちゃんが楽になるように病気と戦い、寛解に持ち込みましょう!
私も応援してますし、お力になれることがあればおっしゃってください!
しかし…お値段はホントに高額なんですね。参考にさせていただきます。。