面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

安倍晋三によるトランプ「接待」

2019-05-28 23:11:29 | 政治
令和初の国賓としてトランプを招待した。5月25日から28日までの滞在だった。安倍晋三がほぼついてまわる歓待ぶりだ。警察はいつもの過剰警備だ。第2の大津事件を起こしてはならないというのはわかるが、大津事件の犯人津田三蔵は警察官だしなあ。

大相撲観戦ではトランプは升席に設置されたソファに座り、土俵にはスリッパで上がった。天皇陛下でさえ二階の貴賓席だというのに。天皇陛下(昭和天皇)には相撲協会が正面桟敷席を勧めたらしいが宮内庁が警備上の理由に断ったそうだ。枝野の本心はわからないが、「天皇陛下に失礼ではないか」と述べたのは必ずしも的外れとは言えない。

さらにはゴルフは16ホールを一緒に回り、夜は炉端焼きで歓待した。「接待」も度が過ぎる気がするのだが。

米国が日本に取って特別な國であることは論を待たない。日米安全保障条約がなければ日本は独立を維持できないだろう。独自憲法を制定し、自衛隊を国防軍に昇格させ、核武装すればまた話は別かもしれないが。

だが、トランプが拉致被害者家族と面会してくれたことは素直に感謝したい。拉致問題の解決は日本の最重要課題だ。外交の裏付けとしてさえ軍事力が制限される戦後日本には米国の後ろ楯はありがたいものだ。陸海軍は米国に解体されたわけだが。

問題は貿易交渉がどうなるかだ。貿易赤字を問題視しているトランプは日本に農産物の輸入拡大を迫ってくる。国防の「借り」は極めて大きい。日本は支那のファーウェイの使用を事実上禁止にし、F35を105機購入する意向を示し、F35は147機購入する予定だ。

それでもまだ足りないのか。

参院選の後に先送りが日本にとっては一番不味いのではないか。選挙で負けるか、選挙が迫っていれば農産物交渉で踏ん張れるが、選挙がなければ交渉で譲歩を迫られる。米国はTPP以上の譲歩を迫っている。

米国は自動車の対米輸出も数量制限する構えを見せている。トヨタは猛反発しているが、日本の政治家からの発言はない。米国に物言う政治家はいないのだ。

過剰「接待」をするならするで見返りを得たいものだ。接待で貿易交渉で手心を加えるほどトランプも甘い交渉者ではないだろうが。

日米蜜月を支那、北朝鮮、韓国、ロシアに見せつけることは国益上悪いことではないが、接待も度が過ぎると自尊心が傷つく。他の國からどう見られているかも気に掛かる。天皇陛下がおられるから安倍晋三が媚びを売っても国家の自尊心が損なわれることはないが。

それともいっそのこと割りきって媚びた方が良いのだろうか。

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