面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

安倍晋三は情報機関を創設すべきだった

2021-04-28 23:27:41 | 政治
~~引用ここから~~

安倍前首相「情報組織作る必要ある」 ネット番組で主張

安倍晋三前首相は27日夜のインターネット番組で「情報組織をしっかり作る必要があると思う」と述べ、海外情報を収集・分析する機関を創設すべきだと...

産経ニュース

 


 安倍晋三前首相は27日夜のインターネット番組で「情報組織をしっかり作る必要があると思う」と述べ、海外情報を収集・分析する機関を創設すべきだとの認識を示した。

 安倍氏は、平成25年12月の特定秘密保護法の成立によって米国などから安全保障にかかわる情報を得やすくなったことを強調した一方で、「やはり『貸し借り」だ。(情報は)大変な価値のあるものだから、こちらが出せるものがないと、相手も出さない」と述べた。「情報を取りに行くということがあって初めて防諜ができる」とも語った。

 番組で共演した自民党の木原誠二元外務副大臣の質問に答えた。
~~引用ここまで~~


この記事を読んでまた憤りを感じた。第一次安倍晋三内閣は1年程度しか期間がなかったから情報機関を創設する時間はなかった。しかし第二次安倍晋三内閣(総選挙ごとに代を重ねるので最終的には第四次安倍晋三内閣)は7年8ヶ月もあったのだ。その長期政権で情報機関を創設すべきだった。それなのにまるで他人事ではないか。安倍晋三は何のために内閣総理大臣になったのだ。

安倍晋三は憲政史上最長の内閣総理大臣になったのに実績に見るべきものはない。経済は消費税増税と緊縮財政で停滞した。靖国神社参拝はアリバイ作りのため一度だけで、河野・村山談話の破棄もなかったから国家観、歴史観の進展もなかった。第一次安倍晋三内閣で防衛庁を防衛省に昇格させたことは実績だが、第二次安倍晋三内閣で安全保障の実績はない。特定機密保護法はスパイ防止法ではない。

無論内閣総理大臣だからといって何もかもができるわけではない。憲法改正はその最たるものだ。野党第一党の協力がなければ憲法改正はできない。しかし情報機関の創設はできたはずなのだ。

内閣情報調査室を「内閣情報局」にでも拡大改編すれば良かった。CIAのように海外で非合法活動をする情報機関に作り替えるのだ。言うまでもないことながら「ガワ」だけ創っても意味はない。組織を創設して本格的に稼働するまで早くても10年。まず20年は掛かるのではないか。

情報機関の有り様として米国や英国あるいはイスラエルに頭を下げてそれぞれの情報機関、CIA、MI6、モサドに日本の工作員を研修に行かせる必要があるかもしれない。受け入れて貰えれば、だが。

日本版CIAを創設する機運が高まったことはあったのだ。安倍晋三がタカ派、保守派の期待の星だったから情報機関創設が期待されたのだ。テレビ朝日のドラマ『相棒』で作中(劇場版)で殉職した小野田官房長(演・岸部一徳)が警察庁も日本版CIAに一枚噛みたいと述べていた。

日本版CIAの初期構成員は公安警察、公安調査庁、自衛隊の情報将校及び下士官になるだろう。しかし公安警察と公安調査庁は「諜報機関」ではなく「防諜機関」だ。米国の例で云うとCIAではなくFBIということだ。また警察に海外で非合法活動をさせるわけにはいくまい。

創設に公安警察は関与するが、その後は「諜報機関」と「防諜機関」として違う組織になるだろう。公安警察が創設に関与するのだから組織の縄張り争いが起こらないよう協力させるだろうが。

大東亜戦争において陸軍と海軍の仲の悪さが敗因のひとつとなったように、日本のセクショナリズムは本当に酷い。それが起こらないようにする必要はある。しかし「諜報機関」と「防諜機関」は別物だ。

安倍晋三とは何だったのだ。内閣総理大臣在任中はなにもせず、キングメーカー気取りで国政に口を出す。内閣総理大臣を7年8ヶ月もやったのだから燃え尽きるまで働くべきだった。本当に失望させられる。

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