警察は身内に甘すぎる。旧日本軍と変わらない

警察はようやく安倍晋三暗殺を防げなかった責任を取らせる懲戒処分を行ったのだが、それが呆れるほど甘いのである。現職でこそないものの元内閣総理大臣をど素人に暗殺されたのだ。警察の面子は丸潰れだし、責任を取らねば示しがつかない。

ようやく懲戒処分が下されたが懲戒免職担ったものは誰もおらず、奈良県警鬼塚友章本部長が減給3か月という激甘の処分だ。引責辞任したが、それは警察組織に残っても先がないからに過ぎない。懲戒免職にしなければならなかった。だが誰一人として懲戒免職になったものはいないのだ。元内閣総理大臣が暗殺されたことを甘く見すぎていないか。

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奈良県警本部長を懲戒処分　減給3カ月　30日付で辞職 | 毎日新聞

　安倍晋三元首相（67）が7月に奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件を受け、警察庁は25日、適切な警護計画を作成せずに警備に不備を生じさせたとして、奈良県警の鬼塚友章本部長（50）を減給3カ月（100分の10）、同県警の松浦克仁警備部長（59）を減給1カ月（同）の懲戒処分にした。2人は30日付で辞職する。

　警察庁は、同庁や警視庁幹部の処分も検討したが、警察庁の幹部については「本件の警護に具体的に関わっていない。処分は個人の職務上の義務への違反で構成されるが、個人について規律違反を問うべき事情は認められなかった」と説明した。

　SP（セキュリティーポリス）を派遣した警視庁の幹部についても、奈良県警の指揮下で活動していたため処分は見送られた。SP自身の規律違反も確認できなかった。【松本惇】
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奈良県警幹部ら4人懲戒処分　安倍氏警護計画策定のトップが辞職意向 | 毎日新聞

安倍晋三元首相が奈良市で演説中に銃撃され死亡した事件を受け、奈良県警は25日、警護計画や当日の警備態勢に明らかな不備があったとして、県警本部警備部の幹部ら4人を懲戒処分にした。県警によると警護計画を練るトップである警衛警護・危機管理対策参事官は辞職の意向を示している。

　懲戒処分されたのは、警衛警護参事官（60）＝減給1カ月▽現場で警護を指揮した本部警備課長（54）＝減給3カ月▽同課次席（44）と同課係長（45）＝いずれも戒告。

　また、監督責任を問い、40代の警備課課長補佐と50代の奈良西署長を本部長訓戒とし、50代の同署警備課長を本部長注意とした。

　安倍氏は7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で演説中、無職の山上徹也容疑者（41）＝殺人容疑で送検、鑑定留置中＝に背後から手製銃で銃撃され死亡した。警察庁は警備態勢に問題があったとみて「検証・見直しチーム」を設置し、問題点や改善点を調べていた。【林みづき、吉川雄飛、川畑岳志】
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鬼塚友章奈良県警本部長は警備計画書にはめくら判を押しただけだろう。警備計画書を書いた参事官も前例踏襲しただけともいえる。しかし、だ。元内閣総理大臣が暗殺された結果責任を取らなければならない。引責辞任ではなく懲戒免職が相応しい。というより懲戒免職でなければならなかった。それほどの責任なのだ。

それが減給3か月とは何なのだ？激甘ではないか。引責辞任したが、懲戒免職にしなければならなかった。参事官もだし、奈良県警警備部長も、現場責任者の警備課長もだ。それほどの大失態なのだ。

警察庁は警護に関わっていないから責任を取らなくて良いというのもおかしい。地方県警の警護能力は高くないのに警察庁が関わらなかったことが問題なのだ。元内閣総理大臣の暗殺を許した結果責任を問われなればならない。

警察庁長官と警備局長は懲戒免職にしなければならなかった。少なくとも懲戒処分を受けねばならなかったが何の懲戒処分もなかった。中村格警察庁長官と桜沢健一警備局長は引責辞任したが（中村格警察庁長官は「引責」かどうかは口を濁している）。

二之湯智国家公安委員長は交代させられたが、引責というわけでもない。参議院議員を引退するから交代は既定路線だった。それが早まったに過ぎない。他の国家公安委員も全員辞表を出すべきではないのか。

引責辞任しただけマシかもしれないが、莫迦の四乗と言われたインパール作戦の責任者であった牟田口廉也陸軍中将が銃殺されず、人事異動になっただけと変わらない。あるいは敵前逃亡したいわゆるA級戦犯の一人木村兵太郎陸軍中将が銃殺されず、大将に出世したことと同じである。

結果責任を問われないならキャリア制度など止めてしまえ。能力が高いはずのキャリアをスピード出世させるのは結果を出させるためだ。それがど素人に元内閣総理大臣の暗殺を許したのだ。警察の威信は地に堕ちた。

日本の治安が良いのは日本人が犯罪をしないからで警察のおかげではない。日本警察は無能である。国松警察庁長官を銃撃した犯人も、餃子の王将の社長を殺害した犯人も逮捕できていない。

マスコミは「ローンウルフ（一匹狼）」型のテロは防ぐのが難しいなどと報道しているがただのど素人だ。手作りの銃だ。それに暗殺を許すなど警察の無能の極みだ。

それに中村格警察庁長官は伊藤詩織を準強姦した山口敬之の逮捕状を握り潰した「功績」で安倍晋三の引きで警察庁長官に出世したのだ。本当は警察庁長官にはなれないはずの警察官だった。安倍晋三も中村格を警察庁長官にしたおかげでど素人に暗殺されたのだ。さぞ満足だろう。

中村格警察庁長官には8000万円の退職金が出るし、警察庁長官の天下り先は綺羅星の如く大企業が揃っている。引責辞任したが一年退任が早まったに過ぎないのだ。

鬼塚友章奈良県警本部長は運がなかった。奈良県警本部長を無難に2～3年務めれば警察庁本庁で局長だっただろう。輝かしいキャリアを台無しにされたから辞任会見で泣いていたのだ。安倍晋三暗殺の責任は問われなければならないが。天下りはどうなるのか。引責だからろくなところがないとも言われているが、どこかの大企業が監査役なり社外取締役辺りで受け入れてくれるかもしれない。

警察庁を内務省に改編すれば無責任、無能が改めるわけではないが、警察行政にも政治家が関与するべきである。国家公安委員会はお飾りに過ぎない。

内務省を復活させよ - 面白く、そして下らない

官僚が身内に甘いのは無論警察だけではない。官僚も結果責任を問われなればならない。